11月22日質問項目9
9.ライドシェア
○山陰中央テレビ(安部):岸田首相のほうが先日、ライドシェアに関して、年内に、年末のところで対策のところを検討していくというようなお考えを示しています。実際、全国の自治体でも独自に支援をするような場所もありますけれども、島根県として、まず、知事自身、ライドシェアに対する考え方と、そして県として独自に支援をしたりという考えがあるかを伺いたいです。
○丸山知事:新しい仕組みを検討していくというのは大事なことだというふうに思います。けれども、冒頭の山陰中央新報の白築記者の御質問は、既存の免許事業者でありますバス事業者とかタクシー事業者の皆さんが抱えている課題を解決していくということが、私は本筋だと思いますよ。私は、ライドシェアで今の免許事業者の皆さんの仕事がなくなって新しい世界が、便利で安い世界が一遍に到来するなんてとても思えないので、私は、今のバス事業者の皆さんだったり、タクシー事業者の皆さんが抱えてる課題を解決するってことと、ライドシェアがどういう、今の事業者の皆さんで対応できない分野をどこまで対応できるかということを併用して考えていくということだと思ってます。
なので、はっきり言って、ライドシェアが今の公共交通を全て代替できるとか、それよりよくなるとか、そんな力は、少なくとも島根県にはないでしょうし、恐らく車の量としていえばですよ、東京だって確かにあるでしょう。でも、そんな、世田谷区代田の何丁目のどこら辺に連れていってくれといって、はいはいといって連れていってくれるのは、なかなかいませんよ。車が多いからライドシェア何とかなるって話にならないし、渋滞にぶち当たって、いつ着くか分かんないみたいな、アマがやれることとプロがやれることとは違うし、車が多いからライドシェアで何とかなるってことでもないし、それは、免許業者じゃないってことは、どこの誰か分からない人の車に乗るかどうかという、そういう制度設計にしてしまうと、それは当然リスクは高まりますよね。今、我々はタクシーに乗れば、タクシーの運転手さんがどこの会社の誰それかということを必ず表示してくれてます。何かトラブルがあれば、そこでひもづけることができますけど、ライドシェアって、基本的にそういうことができない仕組みというのが普通に言われてることですから、そういう利用をためらう方も、ためらうっていうか、使いたくないと思う方もいるでしょうし、島根県で仮に、間違いないのは、中山間地域から通勤しておられる方々が朝、7時台とか8時台とか、そういうところでは一定方向、町場に向けた車の流れってあると思いますけど、じゃあ帰りが、朝の出勤時と同じようにまとまった車の流量があるかどうかっていうと、朝のようにはいかないですよね。だから、通学の問題をライドシェアで定時性を持って解決できるかというと、それはなかなか難しいでしょうと。見つかんなかったから帰れなかったってなっちゃいけませんからね。だから、新しい手法を試していくということは、それ大事なことであれですけど、私、今の公共交通事業者の皆さんが抱えてる課題をちゃんと正面から向き合って、どうやって解決していくかということと併用して、並行してやるべきことだと私は思ってます。
○山陰中央テレビ:ありがとうございました。
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