11月8日質問項目2
2.原子力防災訓練
○NHK:NHKの堀場です。
先日、原発の避難訓練が行われました。これについて知事の所感と、今後取り組んでいきたいこと、あれば何か教えてください。
○丸山知事:訓練の中身としては、昨年よりも項目を増やして、新規要素を入れて取り組んでますので、いい内容で実施できてるというふうに思います。
松江市内で江津に避難をされる方、例のいわゆる避難退域時検査かな、検査場での検査を受けるということを失念された方がおられたといったことなど、課題が判明しましたので、そういったことがどうして起きたのか、未然防止をどうやってやっていくかということだったり、未然防止ができないケースもあるんです。そういうことが起きる前提で準備をするという対応の仕方、これ2種類あると思います。発生防止のために何を取り組むことができるかということ、それから一定程度そういう事象が発生するということを前提にして、その場合に備えるという2段構えで対応する、それをどういうふうにバランス取っていくかとかということを具体的に考えて、改善をしていきたいというふうに思っています。
○NHK:ありがとうございます。
○山陰中央新報:山陰中央新報の高見です。
原発の訓練についてお伺いします。
今回の新しい要素というところで、一つ、パンフレットを活用しての避難というところがあったと思うんですけれども、この点、知事はどのように、まだ参加者のアンケートとかを待ってというとこもあると思うんですけれども、現時点でどのように評価されてますでしょうか。
○丸山知事:普通に考えて、ないよりあったほうがよかったと思いますよ。それが、もっとよくできたんじゃないかという話というのは当然あるでしょうから、改善するところがないかどうかって考えなければいけないんです。それが訓練なんです。
やっぱり避難退域時検査を行くことを忘れた方がおられた。ということは、パンフレットの中の一番最初のページのところで、もうちょっと目立つように避難退域時検査がありますよということのアナウンスを、もうちょっと色使いとか、字の大きさとか、そういうことを使って改善しなければいけないんじゃないかということが検討課題になるでしょうね。
それから、やっぱり車の中に乗って、今はラジオだけじゃなくてテレビも、地上波も入りますから、そういった意味では、メディアの皆さんからやっていただく報道というので、やっぱり30キロ圏内から出るときというのは、目的地に行くだけじゃなくて、避難退域時検査というのを受けてから行かなければいけないんだということをアナウンスして、今回はないけど、本番はそういうことをしてもらって、それで忘れてた方に気づいてもらうというふうなことでいくと、指定公共機関であるテレビ局だったりラジオ局の皆さんの放送というのが大事だというのを思いますし、そういった、やっぱり実際起きたこと、だから、ある意味、理想的じゃないことが起きるというのは、改善をできるチャンスをもらってるので、そういうことをちゃんと改善に生かしていく。先ほど申し上げたように、そもそも発生しないようにする、それが100%発生しないようにすることができない、ゼロにできない可能性があるんだったら、そういうことが一定程度起きることを想定して次善の備えを仕組みとしてしていく、そういうことで改善をしていきたいというふうに思っております。
○山陰中央新報:ありがとうございます。
先ほどの未然防止できない部分もあるというところで、ゼロにできない部分で、今回の退域時検査をスルーするというような事例は、確かに本番にあってもおかしくないようなところかなとは思うんですけれども、現時点では県の職員の方が避難先のほうで線量計を持ってその場で対応できるような対応をマニュアルでは取っておられると思うんですけれども、これ以上、規模がもちろん、これ今回の訓練よりは大きいわけで、検査場所、避難先も増えているわけで、いろいろと規模の大きさによる混乱もあるかなと思うんですけども、この点はどのようにお考えでしょうか。
○丸山知事:いや、だから、今申し上げたように、今回の生じたトラブルの対応策というのは、江津に着いてから、そこで避難退域時検査をしてもらうという処理をしましたけども、我々が目指さなければいけないのは、そういう方がたくさん発生すると対応できなくなる可能性がありますので、今申し上げたように、指定公共機関であるマスメディアの皆さんからの情報発信なり、我々のSNSとかでのプッシュ型の情報発信などを通じて、だって車に乗ってる時間は一定程度あるわけです、確実に。運転者1人だと、もうスマホを見ることはできませんけど、同乗者がおられたら、スマホを見れる方がいるかもしれない。そういう方に対する情報発信をきちんとしていく。そういう中で、今回、避難退域時検査を忘れて、されずに出られた方がおられたわけですから、避難退域時検査というものがあって、そこの場所を確認して行ってくださいというふうに、クレジットでいうと、そういうふうに県は呼びかけてますというふうなことをテレビ局なりで言っていただけるような、我々、事前の準備をしたりするということが必要なんじゃないかと。
そういうことですので、今回のものはそこまで参加してもらってませんから、そのことは、だって、実際のテレビの放送を変えてもらわなければいけないので、それはできないでしょう。でも実際に事故が起きた場合には、そういう災害対応としての放送をしていただけるという前提の下でそういうことをしていただければ、途中で気づいて、通り過ぎる前に気づかれる方もおられるでしょうし、通り過ぎてから気づかれる方もおられるかもしれない。そういったことで、行ってからやればいいというふうな形、そこに負荷をかけ過ぎると、そこがパンクするので、そういうことがないように、そういうことが大事だということで、そういう既存のマスメディアの皆さん、それから我々の行政サイドの持ってるプッシュ型の情報発信などで、今回のようなケース、だから、言ってみれば避難するスタートの時点では頭の中に入ってなくても、途中で気づくというふうなチャンネルを、アプローチをしていく、そういうこと。一番最初からきちんと頭に入っているか、少なくともパンフレットを見て行かなければいけないんだなというふうにインプットされるのが一番いいんですけど、そこがうまくいかなかった方について、二次的な要素としてはそういうことも、行った先でやってもらうという前にできることがないかというふうに考えて、できるだけ分散したほうがいいわけですね。1か所のプロセスのところにそういう人が集中すると、そこで目詰まりを起こしますから、そういうことがないように、多段階で対策を講じていく。
それはやっぱり島根県の構造として、高齢の方もおられますから、ちゃんとそれぐらい覚えといてくださいよという、何か最初に逃げるときに100%、みんな頭に入れてもらうというのは難しかったりする方もおられるし、いろんな方がおられるから、いろんな場面で気づいてもらえるようなことを既存の、我々が持ってる社会資源を活用してやっていくということじゃないかというふうに思います。
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