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9月28日質問項目6

6.段ボール授乳室
○読売新聞(松田):空港の話の中で、ちょっと知事がお話しされましたけど、道の駅の段ボールの授乳室、確かに結構賛否いろいろある、出ていますけども、改めて、あの段ボールのあの施設についてのお考えをお聞かせください。

 

○丸山知事:私も声を大にして言いたいですけど、もう100点満点のものしか使わないという人もおられるでしょう。でも、100点満点のものを待ってると、できずに終わってしまいますよ。その問題を解決しようとしたのが、あの多分、段ボールのちょっと簡易型のものだと思いますけど、ただ、それは、100点じゃないから、いろいろ問題あったと思います。100点じゃないから、供用すべきじゃないというのは間違った考え方です。50点のものでもいいから、使いたいという人がおられるかどうかですよ。だって、あれ、100点を求める人からすると、あれは失格で、あれは撤去すべきでしょう。そしたら、じゃあ、人はどうするか。自分の車に行って、車の後部座席でタオルケットか何かで隠しながら、授乳させるということになるわけでしょ。それとどっちがいいかということですよ。役所がやるんだから、100点満点のものを使えというふうに叫ぶのは構わないけど、それは簡単にできない、ハードルを上げるだけです。結果的に何もできずに終わってしまう。全くできないのと、ああいうものがあるのと、どっちがいいのか。ああいうものでもいいから使いますという人がおられるんだったら、供用し続ければいいと思いますけどね。

 だから、100点じゃないと駄目だとかという100点主義で非難がたくさん来たんでしょうけど、そんなことに惑わされちゃいけないと。60点なら60点でも別にいいですとか、60点のものを80点にしてもらって、たしか何か上が開いてるというところは、何か今変えられてるみたいですけどね。そういう指摘を受けて改善をして、100点じゃないかもしんないけど、使いたいという人がおられるかもしれないから、使ってもらうというのは十分にありだと思いますよ。そんなことを要求されても、前進がゼロになるから。3歩でも前進するんだったらいいんじゃないか。10歩が100点だとしても、30点でも20点でも、今よりよくなるというんだったら、それはいいんじゃないかという考え方も、それを受け入れてくれる利用者の方もおられるでしょうから、ともかくあれなかったら、じゃあ、授乳したい人はどうしてるかっていうと、自分の車の中で授乳させてるわけでしょう。それとどっちがいいかって、比較の対象が違う。何を比較にするかで、もうちょっと生活感のある比較をしていくと、外から見える、本当に段ボールすらないガラス越しのところで授乳しなければいけないお母さんが、いやあ、100点じゃないけど、そっちのほうがいいって、使いたいっていう人がいるかもしんないから設置するっていうほうが、私の感性はそんな感じです。5点でも10点でも前進するんだったら、100点でなくても、やるべきことはやる、やれることはやる。しかも、お金がかからない。何だっけ、道の駅の団体の皆さんと日本道路建設協会か、業界の皆さんが寄附してくれてるわけでしょう。私は、そうあしざまに言うような話じゃないんじゃないか。いい善意だと思いますよ、私は。立派なアイデアだと思いますよ。

 それは、お金がないから、そんな合格基準点を下げるのかっていうふうに笑われるかもしれないけども、でも、車の中で授乳するよりもいいと思われる方だっているだろうから、そういう方に向けて提供して、でも、実際はそういう方はおられなくて、使われないんだったら、それは撤去すればいいかもしれないけど、100点満点じゃないと駄目だっていう人ばっかりかどうか、そんなことないんじゃないかと私は思いますけどね。私は道の駅の設置者じゃないので、権限がないですけど、私はいい取組だと思いますけど。

 

○読売新聞:ありがとうございました。

 


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