コメント３）

　３点目が、新型コロナウイルス感染症への対応についてであります。現在、５類移行後、６月以降は拡大傾向が続き、その後は高止まりの状況でございましたけれども、直近の２週は減少いたしております。しかしながら、依然として患者数が多い状況であります。５類移行後、国による支援が縮小される中でも多くの診療所、病院の御協力をいただきまして、コロナ診療に対応していただいております。こうした医療機関の皆様の御尽力や高齢者施設などにおける感染対策の徹底、そして、県民の皆様の日頃の自主的な感染予防の取組のおかげで、５類移行時に懸念しておりました医療の逼迫が生じるような状況には至っていないという認識でございます。

　こうした中、先般、国から１０月以降の医療提供体制の方針が示されたところでございます。具体的には、９月末までとされていた移行期間を来年３月末まで延長し、これまで実施されてきた入院病床の確保や高齢者施設などへの対応に係る支援などの一部の措置については、縮小した上で、継続されることとなったところであります。

　島根県といたしましては、このたび示されました国の方針に沿いまして、外来対応医療機関の拡充への取組、また、入院が必要な方が円滑に入院できる体制の維持、高齢者施設などにおける検査、施設内療養への補助、業務継続の支援などの取組を実施をしてまいります。また、発熱時や療養中の体調急変時などの相談に対応するための健康相談コールセンターの運営につきましても、３月末まで継続をいたしてまいります。

　この冬に想定されます感染拡大におきましても、医療逼迫が生じることがないように、市町村、医師会など、関係団体と連携いたしまして、医療提供体制の確保に取り組むとともに、自律的な通常医療への円滑な移行に取り組んでまいります。また、県民の皆様に適切な感染対策をしていただけるように、引き続き感染の状況に加えて、診療制限や救急搬送困難事案などの発生状況などの情報提供を行い、必要な注意喚起に取り組んでいきたいというふうに思っているところでございます。

　私からのコメントは、冒頭３点、以上でございます。