8月22日質問項目10
10.インバウンド
○NHK(猪俣):それでいうと、インバウンドとかも、場所によっては戻ってきてるところがあると思うんですけれども、気になってる点とかはございますか。
○丸山知事:私は、インバウンドは、冷静に見ると、インバウンドは、先進国ではないたくさんの国から、これだけたくさんの方が来られてるということは、要するに富裕層が押しかけてるというわけではないわけですよ。そうすると、為替がやっぱりすごく円安、実態よりも円安に振れているおかげで、ものすごい割安効果が出てるということではないかと思っているので、そういう意味で、インバウンド需要というのは強いと思いますけども、逆に言うと、我々が、日本人が海外に行くということについては、国内旅行に出かけるのですら、先ほど申し上げたように、コロナ前ほどできないという状況からすると、多分海外に行くって、それの2倍3倍ハードルが上がってる。なので、私はインバウンドで来たいという方は、この為替だと、すごくたくさんおられると思いますけど、日本人が海外に行くという需要が全然伸びなくて、なかなか、そんな状況でコロナ前の水準まで海外の航空路線とか戻るかどうかという状況に、インだけで、イン頼りになってる、アウトの力がむちゃくちゃ弱い。いや、我々弱いですよね、財布が痛んでるんで。なので、そういう意味では、航空路線の復活とか復便とかっていうのが、どこかコロナ前以上に戻るというのは、そっちの意味での制約が出てくるんじゃないか。やっぱり両方足してマックスにならないと、お客さん、両方に乗りますからね、特にチャーター便じゃなくて定期便の場合は、定期路線の場合は。だから、私はちょっと、インバウンドに頼り過ぎるというのは限界が来る。私はインバウンドが非常に活況を呈するというのは、逆に言うと、日本人の購買力が著しく落ちてるということの裏返しになるので、インバウンドがたくさん来てくれるから、何かスーパーハッピーみたいな感覚でいられなくなってるような為替状況じゃないかって思うので、私は為替是正をしていかないと、ある程度、それは何かというと、金利をある程度つけて、今のような日米の低金利の利率差で、私は過度に円安に振れてると思うので、そういうところを是正していかないと、我々日本人の購買力がどんどん細っていって、国内の消費主体が外国人になるような国って発展途上国なので、発展途上国のリゾート国みたいな、そんなことを日本が目指しているようでは、よくないのではないかと。これはちょっと言い過ぎかもしれませんけど、そういうふうな、インバウンドを幾らでも伸ばしていこうというのは限界があるんじゃないかと。
ただ、我々も、島根県の課題としては、インバウンドの戻りが他の地域に比べて遅いので、ちょっと島根の場合は特に海外の直行便が、チャーター便、定期便を含めてありませんから、中国地方の各国際路線からのバスでの周遊とかを含めて、そういう近隣県の、鳥取の米子空港がソウル、復活しますので、そういったものを含めて、まず近隣、そして関西からすれば出雲大社というのはネームバリューありますから、そういった三大都市圏からの地方回帰みたいなところを取り組んでいけるように、また頑張っていかなければいけないというふうに思ってます。
○NHK:ありがとうございます。
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