6月9日質問項目7
7.酪農家への支援
○山陰中央テレビ:TSK、山陰中央テレビの松尾と申します。お願いします。
○丸山知事:お願いします。
○山陰中央テレビ:酪農家への支援について伺えればと思います。
先日、酪農関係者が知事の元を訪れまして、牛乳の消費拡大、飼料価格の高騰など厳しい経営環境が続くことから支援を求められてたと思います。6月補正でも関連予算は出ていると思いますが、改めて窮地に立つ酪農家への支援の在り方ですとかお考えがありましたらお聞かせいただければと思います。
○丸山知事:畜産、とりわけ酪農の皆さんについては、標準的な損益計算でいうと、赤字構造が続いているという大変厳しい状況です。酪農家の皆さんは、たしか1リットル当たり20円(正確には21円)の引上げを求めておられましたけど、妥結したのは10円だったという状況ですので、値上げでその状況が改善される見込みがまだ立ってないという状況ですから、事業継続が困難になりかねない酪農家の方もおられるという状況ですので、県としてできる支援を追加をしていこうという考えで、今回は、これまでは粗飼料や配合飼料の価格上昇分を、国費で対応されないところについて、半分助成をしていくと、そして残りを低利貸付けをしていくということでしたけども、今回の対策は、生産量を増やす、または生産したものの単価を上げるという意味で、乳質・乳量の拡大ができるような取組を進めてもらうということで、たしか2歳以上、要するに搾乳ができる2歳以上の酪農の牛に対して、1頭当たり1万円の範囲内で、生乳の質が悪くて単価が下げられるということがないように、品質管理をするために必要な経費だったり、生産量、搾乳量というか、お乳の量が増えるような改善をするための費用を、もろもろで1頭当たり1万円まで、8割補助をしていく。そのために総額たしか1億円だったですかね、そういった支援を盛り込んで、これは、はっきり申し上げると、事業継続が危ぶまれてますので、新しい取組だけを支援するのではなくて、該当するものは、今やってる取組も対象にします。それが継続できなくなってますから、既存の取組を支援する、それから新しい取組も支援する、1頭1万円の範囲内で。そういった形で生産量、取れる牛乳の量を増やしてもらう。そして売れる単価の、品質が悪くて単価を下げられるということがないようにして、それで量と単価のところで収入を増やしてもらう、そういった対策を講じるところです。ですから、これまで講じてきた対策はコストを引き下げる対策でしたけども、今回は収入を上げる対策ということに取り組むということで、こういった対策を講じることで、成果を上げていただいて、収支を少しでも合わせる方向で取り組んでいただけるように、県として最大限支援をしていきたいというふうな考えであります。
○山陰中央テレビ:ありがとうございます。
その取材現場で、涙ながらに窮状を訴える方もいて、その一方で、知事は牛乳を自らぐいっと飲まれて、消費の喚起というか、アピールに一役買われたと思うんですけども、やっぱり県民が地元の牛乳に、消費拡大に貢献できる一番身近な消費者だと思うんですけども、こういった窮地を救うために県民として何かできることというか、どういったことができるかなと思うんですけど、知事、お考えがありましたら。
○丸山知事:それは、島根県知事としては、島根県内の乳業会社の商品を優先して購入をしていただくということと、一日に飲まれる牛乳の量を増やしてもらうということですね。牛乳をそのまま飲むという飲み方もありますし、カフェオレもありますし、ちょっとだけコーヒー入れてコーヒー牛乳にもできますし、砂糖を入れなくてもいいですから、いろんな楽しみ方がありますので、そういった、県内の、厳密に言うと県外の乳業メーカーのところにも県内産のものは入っているんですけど、ちょっと分かりにくいので、はっきり分からないので、分かりやすいのは県内の3つの、中酪さんと木次さんとクボタさんの3社がございますので、その牛乳を買っていただく。一日少し、1杯だったのを1杯半でも構いませんから、少しでも多く消費をしてもらうということを、ぜひお願いしたいというふうに思っております。
○山陰中央テレビ:ありがとうございました。
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