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12月23日質問項目

○読売新聞:読売新聞です。よろしくお願いします。

 感染症法上の取扱いの引き下げについて、ご懸念されることのお話があったかと思いますが、改めてですが、発言の意図といいますか、その辺のことを教えていただきたいと思います。

 

○丸山知事:知事会の紙(緊急提言案)の読み方が正確じゃなかったかもしれませんけど、私が申し上げたい意図は、インフルエンザ並みに扱うことは適切ではない。これが、明確に申し上げたことでありまして、毎日300人亡くなっている病気が、インフルエンザと同じ訳ないでしょ。これだけ、同時流行とかって言ってますけど、同時流行なんてせずに、手洗い、マスク、手指衛生ということを通じて、この2年間、ほぼ、免疫が切れているから同時流行が懸念されているって話になってますけど、この2年間、ほぼ、インフルエンザを撲滅したような対策を講じてもなお、これだけの大感染が起きて、率は下がっているかもしれませんけど、かけ算をすれば、毎日、300人の死者が出てるような感染流行が発生する病気が、インフルエンザと同じなわけないでしょと。申し訳ないけど、そんなものは医学を勉強しなくても、分かることですけど、それを率に置き換えて「同じ」というふうに押し込めようとしているというふうに感じるので、これは知事会ではないですよ、どちらかというと政府とか、マスメディアの皆さんの情報発信がこれを切り取って一生懸命報道されるので、その懸念を持っている。

 今年だけで、36,000人以上、これは、事後的には「人口動態統計」という医師の死亡診断書を元に統計を出しますけど、そうすると、過小だったというふうに判明している数字ですけどね。毎日の統計ですから。

 少なくとも、毎日NHKとか厚労省がまとめている数字を積み重ねても、今年1年で37,000人亡くなっている。今も、毎日300人前後の死亡者が出ている。こんなことがインフルエンザで起きますか。起きてなかったでしょ。

 だから、率の議論というのは、分子、分母の割り算なので、分母、分子の大きさっていう数字が捨象される数字なんですけど、結果として出てくる数字は、率に感染者数を掛ければ、死者数というのは毎日三桁なわけですよね。そういう感染流行の動きがある。そしてインフルエンザと同じように、私ら診ますから、余計な制限を外してくださいなんて要望は、県医師会から一切出てきていませんよ。県の病院協会からも出てきていない。

 「診れるのに、なんで法律が邪魔するんだ」という話なんて、私は聞いたことがない。「診れるのに診れない、それを(法律が)邪魔している。だからそれを外せば?」と、医療全体で診れるんだとかって言われている方が知事の中にもおられるけど、本当ですか?だったら、やってみてください、もしそうなのであれば。どうやったらできるのか真似したいので、やって見せてください、というのが私の本音であります。

 

○読売新聞:わかりました。ありがとうございます。

 

○山陰放送:ちょっと一言よろしいですか。山陰放送と申します。

 文章の書き換えを求めるものではないというふうにおっしゃいましたが、これに込められた思いっていうのは、どういうとこにありますか。

 

○丸山知事:これは、私の意見が極めて少数だろうということで、多勢に無勢だから、書き換えまで求める意見ではないでしょうね、というそれだけのことです。

 

○山陰放送:叶わないというところで、一応意見だけは伝えておくよ、という思いでいらっしゃるということ・・・

 

○丸山知事:私からすると、そういう率、率というのは物事を捨象する数字なんですよね。そもそもが、重症化率が低いからと言っている時点で医学的ではない、今の重症化率はデルタ株までで使えた重症化率、いわゆる重症になった人が亡くなっている、だから一つの先行指標として使ってきたんですけど、今は重症化せずに、つまり呼吸器疾患上の重症には当たらずに、酸素飽和度が下がって息苦しいとか、ゼイゼイしているという経過を経ずに、亡くなっている人の方が遙かに多いわけなので、今使っている重症概念がまさに「非オミクロン対応」なわけです。

 だから、重症化率を使って、重症化率が低いから見直しましょうということ時点で、非医学的、非科学的だと私は思っているんです。まだ致死率を使うとかっていうのであればですけど、重症化率を使うなんていうことは、ちょっと科学的ではない。それは、科学的判断じゃないことを表しているのに等しいので、重症化率なんて、致死率を使うならまだしも、致死率も率は率で見ればいいですけど、その掛け合わせた数字の実数が一体どうなっているのか、37,000人の死亡というのをどういうふうに受け止めるのか。

 インフルエンザで37,000人亡くなっていくということが、かつてあったんですか?医療機関が「インフルエンザ並みの5類に扱ってくれたら、みんな診れるのに」と、みんな言っているんですか。そういう医療のひっ迫が、2類にしているから起きているじゃないかというのは、それは多分違うんじゃないかと私は思っていまして、そういう違和感をはっきりお伝えしないといけないと思いましたので。

 平井会長は「それは違うんじゃないか。単純にインフルエンザ並みの5類でいいのではないかという知事はほとんどおられなかったんじゃないか」というお話でしたので、それでホッといたしました。そこは、ディスコミュニケーションだったのかもしれません。

 

○山陰放送:ありがとうございます。

 


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