○丸山知事：私から１点コメントをさせていただきます。

　新型コロナの感染拡大に伴います年末年始に向けた県民の皆様へのお願いであります。

　現在の感染状況は、先週頃から顕著に拡大しまして、今月２０日に発表しました新規陽性患者数が過去最多の１，７７７人となりまして、７波のピークでありました８月１６日、１，６２０人を超える状況となっております。

　先日決定いたしました医療従事者の欠勤などを考慮した即応病床利用率につきましては、２１日の２４時時点で５７．０％となっておりまして、医療への負荷が蓄積し始めている状況にございます。現時点で帰省や旅行などの自粛をお願いすることはありません。けれども、年末年始の連休を控えまして、高齢な御親族と接する機会が多くなりますので、帰省の前には積極的に検査を受けていただきますようにお願いをいたします。

　次に、抗原検査キットによる自己検査についてお願いをさせていただきます。

　現在、医療機関や医師会など、関係者の方々の御協力をいただきながら外来診療体制の強化を進めてきたところであります。先ほどお話ししたとおり、足元で、県内では感染拡大が過去最多の水準で続いておりまして、今後さらに医療への負荷が高まること、そして年末年始中は休診となる医療機関が多いということを踏まえまして、発熱等の患者さんが多くなりますと、医療機関にかかりにくくなるという状況が発生することが見込まれます。

　県では、９日から重症化リスクが低く症状が軽い方で、抗原検査キットによる自己検査で陽性となった方については、医療機関の受診を経ることなく陽性者登録センターでの登録を可能とする扱いを始めたところであります。こうした扱いによりまして、発熱外来等の逼迫を避け、重症化リスクの高い方を守ることにつながりますので、年末年始に向けまして、症状のある方でも重症化リスクが低く症状が軽い場合は、可能な方については抗原検査キットによる自己検査をお願いをさせていただきます。

　また、御家庭においても、年末年始に向けまして、発熱などの体調不良への備えとして、一般用または医療用の抗原検査キット、そして解熱鎮痛剤、生活必需品なども早めに準備をしていただくようにお願いをいたします。

　なお、感染に不安を感じ、検査を希望する無症状の方々に対しましては、県内の無料検査所で検査を受けていただくようにお願いをいたします。

　続いて、ワクチン接種についてであります。

　県内の感染状況を見ますと、１８歳以下、３０代、４０代の感染が多くなっております。これらの年代のワクチン接種率は、高齢者世代と比較いたしまして、残念ながら低い状況にございます。オミクロン株対応ワクチンは、その接種によりまして重症化予防、感染予防、また発症予防の効果が期待できるとされているところであります。重症化リスクの高い方々、高齢者などはもとより、若い方におきましてもワクチン接種が可能で、市町村から接種券が届いている方につきましては、早めの接種を検討していただくように重ねてお願いをさせていただきます。

　これから年末年始を迎えて帰省や旅行などで移動される方が多くなりますけれども、県民の皆様方には、三密の回避、手洗いなどの手指衛生に加えまして、小まめな換気を実施するなど、基本的な感染対策を徹底していただきますようにお願いをいたします。

　私からは以上であります。