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11月9日質問項目9

9.Jアラート

○山陰中央新報(白築):もう1点、国の動きに関してなんですけども、北朝鮮からのミサイル発射が連日というか、続いておりまして、その中で、Jアラートの運用について課題というか、多く指摘されているところだと思うんですけども、政府のほうでも改修に向けた動きが起こっている中で、知事として、このJアラートの運用の部分で課題面、どう捉えていらっしゃるかをお聞かせいただければと思います。

 

○丸山知事:私、島根県知事としてじゃなくって、消防庁のJアラート担当だったことがあるので、そういう前歴も含めて申し上げると、多分、今の政府のやり方というのは正しくないと思いますよ。要するに発生している現実から真摯に改善しようという姿勢がちょっと希薄じゃないかと思っていて、それは何かというと、今起きてる問題は、少なくともJアラートの一番の問題は、Jアラートを鳴らす範囲を狭めるために通過してから出してるという根本的に役立たずの状況をつくっちゃってるわけなので、それはシステム改修して改修しましょうという話じゃなくて、システム改修が終わるまで、こんなことを続けるんですかって問われて、どう答えるつもりなのかって感じですよね。もうだって、明らかに県単位で出そうとするから遅くなって、通過してから流すみたいな、そんな失態を演じてるわけなので、単純に出てくる答えは、これ、中学生でも分かる話だけど、それはエリアを広げても鳴らすしかないでしょ、早く。しかも、向こうが失敗するかどうかまで、打ち上げてるやつが途中で爆発して落ちるかどうかなんて、そんなんどんなに科学技術が発達したところで予見なんかできないんだから。来る可能性があったら、やっぱり避難行動取ってもらうために鳴らして、それで通過しなかったらよかったねというふうに思ってもらうしかないわけです、今。何で落ちるのを予見できなかったんだって、そんな、分かるわけがないんだもん。

 何かシステム改修したところで、何したところで、そんな、向こうが失敗するところまで正確に把握して鳴らせるわけがないでしょう、考えれば分かることだよ。そんなことができるかのようなふりをして対応してるけど、できないことをやろうとしてるのが問題で、なおかつ、今ができないことをやろうとしていて失敗しているのに、そのまま放置してる。システム改修が終わるまで。いや、私、システム改修やっても直らないと思いますけどね、システムの問題じゃないから。だって、向こうがそういう単純な弾道で飛ばさなくなったりしてるわけでしょ。余計難しくなってるわけですよ。かつて、北海道を通過したときに、長野県まで鳴らしていろいろ言われたけど、そのときより難しくなってるのに、余計難しく自分でして、通過してから鳴らすとか、最大の問題は通過して鳴らすというのが一番のJアラートの意味がない運用をしちゃってる。その改善策があるのに、広く鳴らすしかないわけですよ。それが今の日本の現状だから。それを何かお金をかけたら直るとか、そんなことじゃないうちは、今日打たれるかもしれないわけですよ。そしたら、今日も、システム改修終わってません、通過して鳴りましただったらいいけど、着弾したらどうするんですかと。全然危機に対応できてないじゃないですか。だから、迅速性と正確性が両方両立するのが難しいんであれば、迅速性を取るしかないでしょと。何でそんな単純なことが分からないのかと。ということ。

 だって、正確というのは、結局リスクがあるから、避難行動を取る。だって、ここだと、このガラスがあるから危ないんです。だから、中心部に。ここでいったら、一番安全なのは、多分階段の間のとこです。ガラスの破片が飛んでこない。そういうところに動くというのは、可能性は低いのかもしれないけども、もしあったときに、ガラスの破片でけがをするとか、そういうことがないようにするわけで、それはどこだってシェルターなんかないでしょ。シェルターなんて、戦争を前提とした国にしかないんだから。永世中立国のスイスとか、東西冷戦下にあったとことか、だから、ウクライナとか、何とか製鉄所に地下にシェルターありましたよね。あれ、ソ連だからですよね。だから、堅牢な建物がなければ、爆風が飛んできて、爆風が直接当たらない低いところで身をかがめるとかという行動を取ってもらったほうがいいから、そうしているんだと思うので、今、北朝鮮がああいう行動をしていて、それ自体を止めれないとすれば、それに備えるしかないわけで、それにとって、国民の負担をちっちゃくしたいという気持ちは分かるけど、ちっちゃくするために避難行動が取れないようなアラートを出していたら、何のためにやってるか分かんない。だから、それは多分、北朝鮮のミサイルが落ちてこないって政府が思ってるからなのかもしれませんね。でも、そんなこと、どこで誰が、どこにどう落とすかって、多分決めてる人は朝鮮半島の北側にしかいないわけだから、日本、決めれないわけでしょ。

 なので、ともかく、私は来る可能性があったけど向こうが、何か爆発なのか分かりませんよ、それか、わざと落としたのか分かんないけど、でも、来るの可能性があったらやっぱり鳴らしとかないと、完全に予測ができないんであれば、リスクで判断するしかない。それを範囲を狭めてできないんだったら、広げるしかない。だから、できないことをやらせようとすると、森友のときのように何か文書改ざんじゃないけど、できないことをやらせるとよくないんですよ、組織は。できること、できる範囲じゃないとできないでしょ。だから、今回分かったことは、エリアを狭めて発令するということは、2回失敗してるということですよ。だったら、できない状況を改善するめどが立ってないんだったら、元に戻すしかないという判断をしてないのが、ちょっと理解できないですね。

 あと、朝鳴って迷惑だという国民の皆さんは、認識を変えなきゃいけないと思いますよ。そのリスク、そこで落ちてきても仕方がないっていう割り切りをされるんだったら構わないけども、やっぱりリスクがあるのであれば、できる避難行動を取ったほうがいいというふうに思いますけどね。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。


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