11月9日質問項目1
1.新型コロナウイルス感染症関連
○山陰中央新報:山陰中央新報の白築です。よろしくお願いします。
○丸山知事:はい、お願いします。
○山陰中央新報:初めに、コロナについて伺います。島根県内でも感染者数が連日ちょっと増加の傾向を示してまして、第8波が懸念される状況かなとは思っているんですけども、平井知事も第8波に入り始めてるというふうな認識を示してらっしゃいますが、この点について、知事の認識というか、御見解を伺えればと思います。よろしくお願いします。
○丸山知事:問題の捉え方としては、島根県がどうかという話と、全国がどうかという話と、2つ捉え方があると思いますけども、全国を見ますと、人口10万人当たりの感染者数というか、北海道が過去最高を昨日更新したわけですから、7波を超える感染が実際に北海道で発生している。その次の人口10万人当たりの感染者数で多い順に言うと、山形、長野、宮城、秋田、福島、岩手、こういう並び方です。したがいまして、通常考えれば、寒くなって、暖房が必要になってくる。換気の頻度が落ちるということが影響してるんだと思いますけども、そういう形で、この北から南に同じような傾向が広がっていくというふうに、そういう予測を立てて対応することが適切な流れじゃないかと。北海道とか、ピンポイントで、どこそこで起きてるわけじゃなくて、似たような気象条件のところで起きているわけなので、それはこの寒さというのは、こちらにもいずれやってきますので、そういった意味で、寒さが厳しくなるとともに同じような状況がこの島根県内でも起きかねないというふうに認識をしなきゃいけない状況だと思っておりますし、今の足元の数字で申し上げましても、10月下旬以降、増加傾向にありまして、直近が8日時点、昨日時点で人口10万人当たりの数字が454.3人となっております。この数字は、過去の最高でありました数字の大体4割弱の水準まで来ておりますので、そういった意味で、第8波への警戒が必要な状況で、全国的にも8波の波が北から来てるというふうに評価するのが適当な状況じゃないかというふうに思います。
○山陰中央新報:そうした点を踏まえて、今後、予想されるインフルエンザとの同時流行だったりとかも併せ、県民の方に呼びかけを改めてするとすれば、どういったふうな呼びかけになりますでしょうか。
○丸山知事:県の対応といたしましては、症状が出たときに受診していただく診療検査医療機関が299か所ございますけども、この診療体制の強化のために、現在医療機関に対して診察が可能な人数の調査を行っているところでございます。その結果を基に、速やかに診療検査医療機関自体を増やしていくこと、また、休日の診療、そして、診療時間自体を延長していただくということなどの体制強化を、医療機関の御協力をいただきながら、進めていきたいというふうに思っております。
そして、入院が必要な方にとって大事になります入院病床につきましては、いわゆる即応病床を現在250床確保しております。今後の感染状況に応じて、状況によっては数日中に300床程度まで増やすことができるように医療機関と調整をしているところであります。そして、病床の最大値と言えます確保病床につきましては、これまでの371床に対して、プラス16床しまして、387床を確保できる見込みであります。
そして、重症化予防、また発症予防、そして感染予防の観点から大事になりますワクチンにつきましては、オミクロン株対応の接種が各市町村で進められているところであります。ぜひとも接種対象の方、つまり接種券が届いた方につきましては、接種の御検討をお願いをしたいということで、強くお願いをさせていただきます。県といたしましては、県の広報媒体を通じまして、県民の皆様に広く周知し、希望される方々への接種が進むように努力をしていきたいというふうに考えております。そして、あわせて、今、白築記者から御指摘のあったインフルエンザとの同時流行という懸念もございますので、インフルエンザにつきましても早めの接種をお願いをしたいというふうに考えております。
そして、先ほど申し上げましたとおり、少なくとも今の全国の状況を見ますと、寒いところから感染者数が増えてきているということを踏まえると、やはり換気の頻度が落ちていくということが感染者の増につながっているおそれがあります。したがいまして、換気を、電気代とか油代が上がっている中で、大変経費もかさんで、大変だと思いますけれども、やはりクラスターが発生するような保育園とか、クラスターじゃなくても家庭が寄り集まるという性格を持っている学校ですとか、そして病院、それから高齢者施設などクラスターが発生しているところ、そういったところを中心に、感染の発生頻度の高いところについて、また、日常の御家庭の中でも換気の頻度を下げないように、ぜひとも御協力をお願いしたいと思っております。
そして、インフルエンザの同時流行という観点から見ましても、やはり手洗いですとかマスクの着用というのは、これはコロナの観点から見ても、インフルエンザの観点から見ても、非常にベーシックですけども、大事な感染予防のツールでございますので、これまで以上に手洗い、手指消毒、マスクの着用について励行していただくようにお願いをしたいというふうに考えているところでございます。
やはり北海道、東北、長野といったところで感染が先行しているということから類推できる対策というのは講じることができますので、そういう基本的な感染症対策について、換気、手洗い、マスク着用などをお願いするとともに、あらかじめできるワクチン接種といった県民の皆さんが個々で行動していただけるところについて、ぜひ御協力をお願いをしたいというのが島根県としてのお願いでございます。以上であります。
○山陰中央新報:ありがとうございます。
○山陰放送:山陰放送の三宅です。
今日もコロナについての発言もあったんですけども、前回の定例の会見で、知事のほうから、11月に忘年会を積極的にしてくださいというような旨の発言があったと思うんですけれども、あの発言も結構全国のニュースでも話題になったりだとか、結構いろいろ話題を呼んでいるということはあったと思うんですが、そのことに対してのまず受け止めをお聞かせいただけますでしょうか。
○丸山知事:いや、何か、ごくごく当たり前のことを言ってるのに、何でこんな取り上げられるのか分からないという感じですよね。やれるときにやることをやっておきましょうという話で、先になればなるほど不確実性が高まるので、それは全部仕事納めしてから忘年会したほうが、それは1年、仕事は振り返れますけど、そういうふうに年末まで引っ張って、もし開催できなくなることに比べれば、できるときにやっておくという選択肢というのは、普通に合理的な行動だと思うので、そういう、11月中、ちょっと厳密な表現じゃなかったかもしれませんけど、11月中にも開いてもらうように、12月にやるもんだと思わずに、11月にやってもいいんじゃないのということなので、そういう形で、県民の皆さんには自然に受け入れていただいたような気がいたしますけど、見出しが12月に開くなというふうに指図しているように受け止められたので、何か誤解に基づくリアクションがあったのかなというふうに思うのと、あと一つは、やはりあれこれ行政にコロナの関係で指図されるというのはうんざりだというふうな、そういうお気持ちを持たれる方が多いんだろうというふうに思いますけど、私は別に行政の都合だけで言ってるわけじゃなくて、こんなことだったら11月にやっときゃよかったというふうに後で残念なことになられるぐらいだったら、100点の開催の方法でなくても、90点のレベルかもしれませんけど、11月中に、別に忘年会でなくてもいいんですけどね。先延ばしにしていた会合だったり、先々やろうと思っている会合を、ちょっと今、感染者が増えてるんで、言ったときよりも数字悪いですけど、8波の真っただ中みたいになってしまうと、恐らく開催は難しいでしょうから、やれるときにやれることをやっていただく、旅行もそうですし、会合もそうですし、そんな形で、なので、多分、11月中に忘年会というのを、12月中に忘年会やるなっていうふうに誤解されたのかなというふうに私、何かそういうふうに受け取ってます。
○山陰放送:分かりました。ありがとうございます。
先ほどちょっとお話にもありましたけれども、ちょっと10月末からは感染者数も増加傾向にあるという中ではありますけれども、まだ行動制限とかも特にない段階では、引き続き11月にも忘年会を実施してほしいという考えは変わらないんでしょうか。
○丸山知事:結局やっぱり参加する方々が決める話なので、この数字だとちょっと嫌だよねと思う方が一定数おられるとやっぱり難しいでしょうから、そこはやれるときに参加されるメンバーでっていうことで、そういうことになるんじゃないかと思いますね。
○山陰放送:分かりました。
最後になりますが、ということで、県庁内についても、引き続き11月にも忘年会を実施するとか、そういうような、積極的にやろうとかという話はされているんでしょうか。
○丸山知事:あのとき指示出してますから。それは指示済みというか、要請済みです。
○山陰放送:分かりました。ありがとうございました。
○読売新聞:読売新聞の林です。よろしくお願いします。
ちょっと引き続きコロナの関係の話なんですけれども、現在、配付資料の中で年代別の感染傾向とかも頂いてますけれども、現在の県内の感染傾向で、この点が、僕もちょっと見てるだけですが、高齢者の方とかがちょっと微増してるのかなみたいな感じで見えなくもないんですけれども、現在の感染傾向で危惧されていることであったり、どういう傾向が見られるのかという何か分析があったら教えていただきたいなと思いますけれども。
○丸山知事:配った資料の4枚目、4枚目で年代別、5枚目でさらに細かなのかな。
○読売新聞:そうです。
○丸山知事:これから明らかなことは、今、林さんが言ったことは間違いで、19歳以下が急増しているというのが正確な分析だと思います。それにつられて、ほかの年代も増えつつありますので、それは警戒が必要ですし、特に65歳以上で感染が広がりますと、重症化しやすいという年代ですので、ある意味、65歳以上にこの傾向が伝播していかないようにすることが大事だというふうに思いますけども、なかなか簡単ではないので、特に重症化しやすい高齢者施設、それから、医療機関で感染が確認された場合の早期の介入、つまりゾーニングですとか、これ以上感染が広がらない措置、また、感染された方を早く発見して必要な対応をしていくといったことを早期介入と言いますけども、そういうことを保健所を通じて迅速にやっていくということが大事だというふうに思っています。
○読売新聞:分かりました。
ちょっと今、分析のほうをお伺いしたところですけれども、今回、全数把握が把握されて、第8波と、今入るのか入らないか、ちょっと議論があれな場面だと思いますけれども、そういう感染傾向の分析とかの中で、県としてやはり何か全数把握がなくなったことで感染傾向が見にくくなったとか、対策の検討が難しくなったなみたいな感覚というのはいかがでしょうか、ありますでしょうか。
○丸山知事:でも、政府の方針で、基本的に行動制限を求めないんですから、そういう方針の下では、詳細な分析をすることの意味自体もほとんどなくなっているということかもしれませんよね。どの年代にどうこうといったところで。数字は多分、全数把握はできてますよ。ただ、全数詳細把握はできていない、100%はね。だから、そう大きく差し障りがあるわけじゃないですけど、もう積極的疫学調査みたいなやつはできないということです。実際、これぐらいの数になってきたときに、やることが現実的じゃないということも含めてですけどね。
この後、(感染症対策室)田原室長のほうから資料については別途説明をさせていただきます。質問してもらっても構いませんけど。
○読売新聞:分かりました。
また続けて申し訳ないんですが、先ほど行動制限の話も出ましたけれども、第7波では、島根、全国で珍しいと言うとあれですけども、まれな行動制限を独自でやられたという経験があると思うんですけれども、今の段階でそれを方針を示すの難しいかもしれませんが、何か第8波でも何か県独自でそういうふうにやられる必要性というのはいかがでしょうか。何か考えていらっしゃることとかございますでしょうか。
○丸山知事:いや、私は、この前も申し上げたとおり、考えていないというふうに申し上げていると。そういうことです。
○読売新聞:分かりました。
○NHK:NHKの猪俣です。お願いします。
コロナ対策にも絡む話かもしれないんですけれども、県内で神在月の観光シーズンを迎えたということで、現状、今、観光客の客足の状況をどう思っていらっしゃるかというのと、全国旅行支援も始まって、これから12月に入ってくると、また閑散期というのもあると思うんですけれども、この観光面の対策ですとか、どういうふうにやっていきたいというふうなお考えは、どう今お考えで持ってらっしゃるのか、お願いします。
○丸山知事:神在月の数字はまだ見れてませんけど、全般としては堅調に、宿泊、観光に来ていただいてるというふうに全般的に受け止めております。一番の問題は、旅行支援がなくなることですよね。経済対策決まって、補正予算も何か昨日、閣議決定されたという報道ありますけど、どうなるのか、さっぱり報道も連絡もないので、どうなるんでしょうねということですから、何もないというんであれば、予備費があるみたいだから、予備費でちゃんとやるとか、考えてもらうというふうにやっぱり求めていくということになるんじゃないかというふうに思います。
○NHK:そういった観光を推進していきながらも、感染対策を徹底してやってもらいたいということで、それを両立していきたいというお考えでよろしいんですね。
○丸山知事:観光の場合は、よそから来られて、宿泊も個室に入られて、帰っていかれる話なので、帰省とか、個人宅との往来に比べれば、感染リスクって非常にちっちゃいですから、何か旅行支援で感染がすごく拡大するというふうに身構える必要はもともとないんじゃないかというふうに、私はそういう認識なんですね。なんです。なので、食事をするのも来た人同士で食事されるし、個室の浴室使われるときも、そのメンバーの中で使われるわけですから、そういう意味では、宿泊とか観光で感染拡大リスクがすごく高まるというふうに身構える必要はもともとないんじゃないかというふうに思っています。
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