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9月29日質問項目3

3.マイナンバーカード

○山陰中央新報:少しちょっと話題が替わるんですけども、マイナンバーカードの件でちょっとお尋ねをしたいと思ってます。

 国が来年度創設を予定するデジタル関連の交付金で、一部でカードの取得率が全国平均を下回っているところが受給できない仕組みというのが検討されてるような報道があったと思うんですけども、既に地方交付税についても配分額に差をつけるような方針を表明していらっしゃいまして、地方、まあ自治体へのプレッシャーが強まっている状況であるかと思うんですが、こういった状況を知事としてどう受け止めていらっしゃるか、伺えればと思います。よろしくお願いします。

 

○丸山知事:マイナンバー……。デジタル田園都市国家構想交付金についての新しい要件設定があるという内容は、報道では簡略的な報道になってますけど、中身、詳細に見ますと、2つあります。項目が2つあって、非常にハイレベルな取組で補助率も高いやつについては、全国平均以上を超えていないと、そもそもその対象にしませんというもの。それから、そういうハイレベルじゃなくてミドルレベルなもの、これはその分だけ、たしか補助率が落ちますけど、そういったものについては、採択をする際にどれだけの交付率になっているかという数字を参考にしますと、2つありますね。いずれも奨励的な補助金なので、やるのは、こんなことをやるのはけしからんとまで言う必要はないのかなと。言ってみれば、甲子園に出るんだったら県大会で優勝しなきゃ駄目ですよみたいな、そんな感じが前段な感じが、前段のものはそういう感じ。そういうハイレベルな手厚いものを受けようと思うんだったら、その環境整備をちゃんと努力してる成果が出てるというところでないと、特別に高い補助率で支援しますよということは対象にしませんというのは、制度設計としてはあり得る話だと私は思いますね。それだけ、こういうデジタル田園都市国家、構想というのは何かちょっとぴんとこないけど、そういう国家をつくっていこうと思ったら、やっぱりマイナンバーカードという基盤整備ができてないと物が進まないということとの兼ね合いで、やっぱりこの交付金を使ってそういうものを進めていこうというのもあるし、交付率を上げていくということを使って進めていかなきゃいけないという、そういう意味で、あまり一般的じゃないかもしれませんけど、ほかの都道府県知事はもっと否定的かもしれませんけど、あんまり品がいいとは言えないけど、ストライクゾーンのぎりぎりぐらいには入っているんじゃないかと。ボール球、ビーンボールって感じはしないかなと。制度設計としては、それだけデジタル化を進めなきゃいけないという強い意思の表れなんだろうと。

 また、さすがにすごいハイレベルなことを取り組みますと言いながら、マイナンバーの交付率は全国平均より下回っているじゃあ、それはちょっと御遠慮くださいというのは、あり得る制度設計だとは思いますね。そうじゃないといけないとは思わないけど。反則だとは、とまで言うのはちょっと酷なのではないかと。

 交付税の関係も、要するに地方交付税の基準財政需要額に、交付率の高いところというのは、その分の、例えば松江でいうと松江のイオンの1階のパブリックスペースのところなんかで臨時の交付所、要するに土日とか、いわゆる役所が開いてる時間以外の交付の受付などをするという、そんな経費がかかるわけなので、そういう経費が余分にかかっているでしょうねというふうに、この交付率が高いという指標を基にして、その経費を多めに配分しましょうということであって、地方交付税の考え方というのは基準財政需要額と基準財政収入額という考え方しか基本的にはないので、そういう財政需要を一定割り増して多めに見ましょうと、計算に入れましょうということなので、まあまあこれも、そういうマイナンバーの交付のために必要な経費を飛び越えて、例えば1,000万、2,000万しかかからないような話を1億円配りましょうみたいな、そんな制度設計にはなってないようなので、それはそれでありというか、けしからんという内容でもなかろうと、そういう感じです。

 ただ、本来的には、マイナンバーカードの普及が、各市町村が頑張っているけどもなかなか進まないという理由はどこにあるのかということをもうちょっと国民目線で考えてもらった対策をする、例えば、それは義務化だと言われかねないということかもしれませんけど、このマイナンバーカードを使って我々の生活がより具体的に便利になるという要素、メリットを付加していくというのが本筋だろうとは思いますけどね。それで取得率が上がっていく、だから、そういう意味で、市町村ごとのばらつきというのがあまり生じない形で、一生懸命キャンペーンとかいろんなものを打って上げていかなきゃいけないということ自体の、それ自体が本来的な姿じゃないので、カード自体が使いやすいとか、使えるもので自然体で発行したいという人が増えるという、もっと本質的なところで交付率を上げていくというところの工夫も同時にしてもらいたいというのが、それはありますけどね、注文としては。そんな感じです。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 

 


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