２点目が、出雲市にございます古代出雲歴史博物館におきます企画展「出雲と吉備」の開催についてであります。

　出雲と吉備につきましては、古代におきまして北部九州と畿内の中間にありまして、その東西交通や対外交渉の窓口として重要な地域であったと考えられております。古代出雲歴史博物館では、この２つの地域を取り上げて、それぞれが独自の文化を発展させた背景、また国家の形成に果たした役割などを紹介します企画展「出雲と吉備」を開催をいたします。期間につきましては、１０月の７日金曜日から１２月４日までの期間となっております。

　この企画展では、出雲と吉備が他の地域に先駆けて青銅器を使った祭りをやめ、墳丘墓を舞台とする祭りへ転換する弥生時代後半期と、国家としての形を整えつつあった倭王権が地域支配を強めていく古墳時代の後期以降という、この２つの特徴ある時代の出土品を中心に、地域間交流や王権との関係性を紹介をいたします。

　ふだん目にすることの少ない岡山県の資料を数多く展示をいたします。この２つの地域の地域性や特徴を比較しながら御覧いただける内容となっております。神在月にもかかりますこの開催期間でございますので、八百万の神様とともに、全国から多くのお客様の御来場を期待しているところでございます。

　私からは以上２点でございます。