○丸山知事：それでは、私から２点コメントをさせていただきます。

　飲食店等の利用に関する要請内容の一部緩和についてであります。

　県内の感染状況は８月に入って高止まりの状況が続きまして、お盆明けの８月１６日には新規陽性者数が過去最多となります１，６２０人確認され、直近１週間の人口１０万人当たりの新規陽性者数もしばらく１，０００人を超える大変厳しい状況にございました。その後、８月２２日をピークにお盆前の水準まで減少しており、確保病床の使用率も８月２９日時点で３６．４％と全国の中では低い水準で推移をいたしております。

　しかしながら、学校における感染拡大が懸念される状況にございます。１８歳以下における１週間の人口１０万人当たりの新規陽性者数は、ピークでありました２，３５１人から、ここから夏休みに入りまして７月２８日には１，４１４人と、ここからここですね、一度は大きく減少いたしました。夏休みが終了して学校が再開し、これは部活動は継続をされてますので、いわゆる授業が停止したことによる減少分というふうに見ることができます。その部分が学校の再開で、これも再開するおそれがあるというふうに想定をしなきゃいけない状況になっております。１８歳以下の年代において過去最多の陽性者数となることも想定されますので、結果として、これは学校の生徒さんというのは一人暮らしでは基本的にありませんので、家庭感染等を介して県内全体の陽性者数のさらなる増加が懸念される状況にございます。

　一方で、飲食店等の利用については６月２７日から、出雲市内で４人以下、２時間以内ということをお願いをさせていただくことをスタートしまして、それ以降、人数と時間のお願いを対象地域を順次拡大しまして、現在は県内全域で人数を４人以下、時間を認証店で３時間以内、その他の店舗では２時間以内とさせていただいているところであります。

　したがいまして、長いところでは２か月以上にわたりまして厳しいお願いを続けてきたことで、通常の店舗であれば、これは４人のグループの方々に入っていただくっていうことで席数が埋まっていくわけですけども、それとは違いまして、大人数のグループでの利用を想定しているホテルや旅館、結婚式場といった大きな部屋構えをされてるその部分につきましては、４人以下のグループを集客したとしても宴会場を稼働させるということはできない極めて厳しい状況にございます。

　こうした状況を踏まえまして本日書面にて対策本部会議を開催しまして、飲食店等の利用人数の要請を一部緩和することを決定をいたしたところであります。その期間につきましては、明日８月３１日から当面の間とさせていただきます。

　内容を申し上げます。

　飲食店等の利用につきまして、先日の先週金曜日の記者会見で申し上げたとおり、飲食店等を利用する際の人数を県内全体で４人以下とするお願いは継続をいたしますけれども、その例外といたしまして、１つのテーブルを４人以下で利用し、テーブル間の対人距離を２メートル以上確保した上でテーブル間の移動をしないという場合につきましては、この人数の上限の対象外といたします。

　なお、この取扱いにつきましては、宴会場のあるホテルや旅館等に限らず、そういった同じような形態をお持ちの全ての飲食店等を対象といたします。

　２点目といたしまして、これは引き続きの内容でございますけれども、県民の皆様には、職場や家庭での感染を防ぐために引き続き三密回避、手洗い、換気など基本的な対策を徹底していただくようお願いをいたします。朝晩若干暑さが緩んできましたけども、まだまだ暑い日が続いておりますので、特に小まめな換気を実施していただくようにお願いをいたします。

　県といたしましては、県内また全国の感染状況を注視しまして、関係機関と緊密に連携しながら、感染拡大防止や医療提供体制の確保、また地域経済の回復に向けて全力で取り組んでいく考えでありますので、引き続き県民の皆様の御理解と御協力を重ねてお願いを申し上げる次第であります。

　私からのコメントは以上であります。