コメント２）

２点目が、島根県立芸術文化センターのセンター長であります澄川喜一先生の辞任についてであります。

　先生から、令和４年６月末をもって辞職したいとの届けの提出がありました。大変残念なことでありますけれども、先生の意思を尊重しまして受理することといたしました。先生の長年にわたります島根県、また芸術文化センターに対します御貢献、御功績に対しまして敬意と感謝を表する次第であります。

　先生には、芸術文化センター（グラントワ）の立ち上げ準備の段階から御指導いただいております。平成１７年４月の設置当初よりセンター長として１７年３か月の長きにわたり、このグラントワの言わば象徴として、島根県の芸術文化の発展に御尽力をいただきました。また、令和２年３月以降、複数回にわたり貴重な先生の作品・資料等１５６点をこのセンターの県立石見美術館に御寄贈をいただいております。その結果、澄川喜一先生の作品を所蔵する国内屈指の美術館として、その魅力の向上に大変な御貢献をいただいたところでございます。心より改めて感謝を申し上げる次第でございます。

　令和２年１１月には、島根県民にとって誇りとなります文化勲章を受章されまして、石見美術館におきまして「文化勲章受章記念『澄川喜一展』」を開催いたしました。そして、文化の日であります１１月３日には、この美術館を無料開放するなど、県民の皆様がより一層芸術文化に親しみを深めていただく機会となったところであります。今現在もその作品を通じて大きな喜びと深い感動を県民に与え続けていただいているところでございます。

　先生には、このグラントワの名誉センター長をお願いする予定でございまして、今後もグラントワの功労者として顕彰していきたいというふうに考えているところでございます。