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7月1日質問項目

○山陰中央新報:山陰中央新報社です。よろしくお願いします。

 先ほどの本部会議(第74回島根県対策本部会議)で人数制限、時間制限のほうを新たに拡大するという方針が決まりましたけども、この急遽の決定で事業者の方への混乱っていうのがまた広がるところであるとかと思うんですが、県としてこの部分に対してどういった対策を取っていかれるお考えがありますでしょうか。

 

○丸山知事:急遽ではありますけども、なぜこんな早くやるんだという県民一般の受け止めというよりは、どちらかというと、ちょっと遅いんじゃないかというぐらいに思われているのではないかと私は思っておりまして、急というか、何ていうか、早過ぎる措置だとは思っておりません。どちらかというと、もうちょっと早くやるべきだったかなと思うぐらいの一部反省を含めて、そう思ってるぐらいでありますので、必要な措置としてぜひ御理解をいただいて、いっとき過去最高だった約220人からすると1.5倍をはるかに超える水準でありますから、特定の非常に大規模なクラスターが一つの要因でありますけども、それが所在地以外の、地域以外でも数字が伸びていると、残念ながら、そういう状況でありますから、感染は拡大してるという状況でありまして、一地域、出雲市内だけの状況にとどまらないという状況でありますので、御理解をいただきたいと思っておりますし、僅かな配慮としては、食材の仕入れ等も含めたキャンセルをしていただくお客様のキャンセル、そしてお客様のキャンセルを受けた飲食店側から食材の納入先へのキャンセル等含めて、実施時期を月曜からというふうにさせていただいておりますので、そういった形で、できるだけ実損が生じないような形で対応していただけるようなこのタイムラグを一定設けさせていただいているとこであります。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 県として事業者、飲食店のほうへの支援っていうのは何か新たに考えていらっしゃることっていうのがありますでしょうか。

 

○丸山知事:飲食店への支援は今、プレミアム飲食券を実施してますので、それを今は使いにくい、対象地域については使いにくいっていうことになりますけども、人数の制限が解除されればまた御利用いただけるということになりますので、利用しやすくなりますので、そういったものを中心に対応していきたいと思っております。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 先ほどの発言の中で、出雲市内でのクラスターが拡大をしていて、それが全体数押し上げてる状況があると思うんですけども、そういった部分について、ここが改善されないとなかなか全体数下がっていかないかと思うんですが、その部分について、知事の所感を改めてお伺いできればと思います。

 

○丸山知事:非常に大規模なクラスター、事業所におけるクラスターの新規発生を抑えていくということ、これは非常に大事なポイントですけども、これは、それが広がった部分もあるでしょうし、ほかの部分もあるでしょうけども、それ以外での感染が実際にもう既に生じてるということでありますから、結局のところ、大きなポイントを1つ抑えれば全体の感染が収束していくという局面では、残念ながらないと思っておりますので、保育所、学校、事業所、我々、4人以下でも会合は可能ですけど、そういったマスクを外す場所だったり、接触が伴う場所だったり、人と人が集まる場所だったりというとこでの感染対策ということを全般として気をつけていただくということじゃないかと思います。

 加えて申し上げると、今回の感染のサンプル調査でいきますと、今、BA.5という新しいタイプの変異株が中心となっておりますので、そういったものの感染力の強さということも影響してると思っておりますので、これまで事業者や施設等で行われていた感染防止対策を上回る形での感染力ということでもあろうかというふうに思いますので、これはある意味、感染対策という意味で一回り敵がより強くなってしまったということという外部要因もあろうかと思います。そういった形でこれまでの感染事例などの分析も踏まえて、より追加で気をつけていただくべき点がないかどうかということも確認をしながら必要な注意喚起をしていきたいと思っておりますが、今、何せ感染者数が多くて、入院とか自宅療養の指示とか濃厚接触者の特定といった基本的な調査のところで手いっぱいといった状況になってますので、まずは数を減らしていくということについて、本日お願いするような措置も含めて、県民の皆様の御協力を仰がないといけないという状況であるという認識であります。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 先ほど会議の中でも過去最悪という言葉も使っていらっしゃいますが、その部分、この拡大、感染力の強さは先ほどおっしゃったとおりだと思うんですけども、危機感というか、知事としてのメッセージも含めて、改めてお伺いできればと思います。

 

○丸山知事:医療逼迫の程度という意味でいくと、今まで一番悪いという状況では、これありません。ただ、感染者数という数でいきますとやはり圧倒的に多いわけでありますので、そういった意味で最悪というふうに申し上げましたけども、感染者数が多いということは、いろんな経済活動、プライベートな活動をする際に感染を恐れて行動が自粛されると、個々人の行動の仕方としてそういうことを当然引き起こしますので、やはりある程度感染者数が少ないという状況が、これは社会経済活動との両立という意味でいっても大事だと私は思っておりますので、そういうことについて、これまでお願いしてきた内容の繰り返しになりますけども、これまでお願いしてきた一番厳しい内容での、まん延防止等重点措置以外では一番厳しい内容を御協力をいただいて、今、残念ながら市中感染の様相を呈してる、この感染がさらに広がるといったことを、これを、この場面をできるだけ減らしていくという形で対応していきたいというふうに思っております。ただ、4人以下でということで、一切、飲食店の時短営業とかっていうことではありませんので、4人以下で2時間以内という範囲での御利用は、これは構わないということでありますので、そういった両立の仕方をしていただくということでお願いしたいと思っております。

 もう一つ申し上げると、感染対策と社会経済活動の両立というのは、結局のところ、一定の線引きでずっとやれるわけではなくて、当然、感染が広がれば感染防止対策に力をおいて対応することになりますし、感染が収まっていれば感染対策というのは緩めていくという、どうしてもトレードオフの関係にあります。今の状況というのはやはり感染者数が一番多いという状況でありますので、それに対応せざるを得ないということで御理解をいただきたいと思います。

 加えて申し上げると、島根県としては非常に強い緊張感を持って対応しなきゃいけない場面だというふうに思っております。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 

○読売新聞:読売新聞です。よろしくお願いします。

 今回、BA.5の流行が推定できる状況だと思うんですけれども、今までの新型コロナの状況の中で、現在、島根、結構、全国に先駆けてそれが流行してるのかなというふうに感じる部分もあるんですが、これまでのコロナ禍でなかなかない、あんまりない状況なんじゃないかなというふうに思います。その辺、知事のほうはどう受け止めていらっしゃいますでしょうか。

 

○丸山知事:ちょっと先ほどの説明に補足しますけども、感染された方の症状がBA.1、BA.2に比べて重症化しやすいという傾向までは、治療に当たっておられる病院からはまだそういう情報はありませんので、そういった意味で島根県の肌感覚、実際の治療に当たっていただいてる方から寄せられてる評価からすると、症状の度合いというのはBA.1、BA.2とあまり変わらないのではないかというふうに見ております。

 これが本県において急拡大してるという状況については、一つは大規模な事業所でのクラスターがやはり発生しておりますので、その事業所のみならず、それは御家庭をお持ちの従事者の方もおられますから、そこでの発見が残念ながら遅れてしまったと。これは、その事業所が毎日健康観察を、何か症状があるかどうかのチェックをしなきゃいけないわけじゃないので、事業所の責任ではありません。我々が見つける端緒がなかったと。ただ、見つけたっていうか、従業員の方の感染が判明した段階では既に相当程度感染が拡大していたと、これが大きな要因だと思います。

 もう一つ申し上げると、今の日本のスタンダードは、たしか事業所においては濃厚接触者調査、特定は行わなくていいというふうになってますから、ほかの県だと濃厚接触者調査はしなかったかもしれませんけど、我々はそういう方針取っておりませんので、できる限りはやっていくという方針で、Aプラン、Bプランある中で我々としてはAプランをやってますから、そういった意味で調査の対象を限定せずに幅広く調査してることで、現状に近い数字を検出してるという認識でもあります。これはそういった意味で、島根県はデルタ株、第5波のときから第6波、今回、6というのか、7というのか、8というのか、全国的にいうと7かもしれませんけど、積極的疫学調査のレベルは基本的に下げてませんので、そういった意味では感染全体、世の中全般にある感染の中で把握してる比率、どうせこれは100%じゃありませんからね、どんな頑張っても、そのパーセンテージは下がっていないということでありまして、数が多いっていうことが感染者が多いっていうことでもありますけども、それは調査範囲を狭めていないということ、全国平均との比較でいえばそういう要因もあると思います。ただ、これ、県民の皆さんからすると関係ない話なので、今までと同じやり方でやってきて今までで一番多いわけだから、感染は今まで一番広がってるという状況で受け止めなきゃいけませんから、それはほかの県がどうかという話じゃないので、それは過去最大の感染が続いていると、最大級の感染が続いてるという状況に的確に対応しなきゃいけないという認識であります。

 

○読売新聞:分かりました。

 先ほど第7波、第8波という言葉が出ましたけれども、知事としては今回新しい波がまた到来したかなっていうような感覚ってございますでしょうか。

 

○丸山知事:いや、もう波です。だって、もうこんな右肩上がりに、こんな傾き見たことない、これまで。ここの段階でも、第5波の、第6波の頭の段階でも、申し上げましたが、こんなに増えたことないって申し上げましたけど、今回これですから、傾き、増え方っていうのは微分しても傾きの値は何倍なんだろうな、全然違いますよね。私、前に7波と言ったことのあるのはここのところですけど、全国的に見れば無視されてるとこなので、今回の感染増は7波という言い方で統一していきたいと思います。残念ながら、島根県が過去最大とかになっても、全国的には、すみません、非常に小さな数字なので、もう全国数字からするとびくともしない。日本国政府が何か対応しなきゃいけないというふうに思われることはないので、東京都とか大阪府とは違いますから、島根県がしっかり対応していかなきゃいけないっていう認識です。

 

○読売新聞:分かりました。ありがとうございます。

 もう1点。先ほど冒頭で、今回の飲食制限、飲食の目安導入されたことについて、少し遅かったんじゃないかなという自己反省もあるというようなお話がございました。その辺、先ほどのお話だと、クラスターによる感染拡大が外にも広がってることが一つ、目安をまた今回設けたことの理由なのかなと思ってお伺いしてたんですけども、そういう理解でよかったでしょうか。

 

○丸山知事:いや、結果としてやっぱり反省しなきゃいけないのは、18歳以下の感染者数がほぼ、20代、それから30代かな、30代、40代か、ちょっと数字の幅でいうと、これ、この表ですけどね、この表でいくと18歳以下の数字が、これは大体20歳分ですよね、だから30歳から39歳とほぼ同じ数字、年代ですよ。なので、それに比べると19から29って、年代が10年代なので、年代の数字がほぼ同じだとすると、今、一番多いのは20代、19歳から29歳ですよね、ベースが、母数が半分だから、年代がね。でも、18歳未満、要するに学齢期の方と30歳代、40歳代の方が同水準で今、感染者数になってるっていうことは、つまり、このような年代の方が通われている保育園だったり、学校においても感染が残念ながら広がってしまってるという状況になってしまいましたので、もうちょっとこういうふうになる前に大人で対応していただけるお願い事をするべきじゃなかったかという反省をしてるってことです。

 

○読売新聞:分かりました。ありがとうございました。

 

○丸山知事:出雲市について4人というふうに言ったときには、実は出雲市の中ではまだこの18歳未満というのは切り上がってなかったですけども、今こうなってみると、全県的に見れば、ちょっと母数が少ないので20代を置いておけば、30代、40代と10歳未満代、10歳代がほぼ同じ感染者数になってるっていうことは、子どもさん方への感染が残念ながら広がってるという状況でありますから、そこに至る前にお願いをしていくということがベストだったんじゃないかという反省をしてるということであります。大人の段階で止めておきたかったというところが反省点だということです。

 


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