6月24日質問項目1
1.新型コロナウイルス感染症
○山陰中央新報(白築):山陰中央新報社です。よろしくお願いします。
コロナ関係でお尋ねします。
先ほどの(第73回島根県)対策本部会議で、出雲市内の感染が拡大しているところから、また制限をかけられることを決めていらっしゃいます。2点お伺いしたいんですけども、4人以下2時間以内とした根拠の部分と、今後も、9日に全面解除されたばかりですが、感染状況に応じて柔軟に、発令したり解除したりを繰り返すことになるのかというのを、2点、お伺いできればと思います。
○丸山知事:4人2時間というのは一番厳しい水準でありまして、この感染急拡大の場面において必要な措置だと考えてお願いする内容であります。
それから、感染状況に応じてというのは、これ前々からずっと申し上げているところでございますので、今回の内容はその一環でありますし、これからも感染状況を踏まえて追加の地域がある可能性もありますし、この感染が収まれば、今回お願いする出雲市内の内容についても早期に解除していくということで、感染状況に応じた対応をしていくということであります。
○山陰中央新報:ありがとうございます。
先ほどの本部会議でも少し説明があったと思うんですけど、クラスターの数が多くなっていることについて、対策、どのように打っていかれるかについてもお伺いできればと思います。
○丸山知事:クラスターの数が増えているというよりは、大規模なクラスターが発生していると、それが出雲市内で発生しているというとこでありますので、クラスターは、ある意味で場所が特定されておりますので、そこで感染が懸念される方々に対する幅広い調査、検査を実施をいたしまして、感染者からさらに御家族等々に、必要な範囲を幅広く検査を実施していくことで感染収束につなげていきたいということであります。感染拡大の防止については、これはやや体調不良の皆さん、体調不良の場合に出勤等をせずに発熱外来等に御相談いただいて受診、検査等をしていただくということが大事だというふうに思っておりますし、日頃の基本的な感染対策としての手洗いや距離の確保などの励行をしていただくということに尽きるのではないかというふうに考えております。
○山陰中央新報:ありがとうございます。
○山陰中央テレビ:すみません、山陰中央テレビの安部と申します。
すみません、飲食店の利用制限のところで、ちょっと繰り返しになって恐縮なんですけども、改めて、なぜこのタイミングで、知事も今おっしゃったような飲食店制限の中で一番厳しい基準を適用するような呼びかけをしたのか、その理由と、今、この出雲圏域での感染拡大のこの状況をどう捉えられているか、見解を教えていただきたいです。
○丸山知事:お手元に資料ありますかね、さっきの対策本部会議の資料。何で今かというのは、もう感染症対策室が説明されたこの棒グラフの、ここの今の状況が大人の年代で立ち上がっているから、急速にね。そういうことです。
数字で申し上げると、対策本部会議の資料の2ページに毎日の感染者数を書いてますけど、6月15日から、直近の6月23日までは、ちょっとまだ個別の分析中なので内訳が出ませんので、6月22日までの数字、6月15日から6月22日までの数字を申し上げると、合計で感染者数が、出雲市分が241人です。先ほど感染症対策室の説明の中で説明のあった6月18日に公表された16人規模のクラスター、これが現在の6月22日の時点で133人規模になっているという話がありましたよね。この133人というのは、住居地は、その大規模なクラスターは出雲市の事業所のクラスターですけど、住居地は出雲市内全てとは限らないので、内訳を見ると、127人が出雲市でカウントされる方です、127人が。つまり241人中127人が大規模なクラスター、一つの事業所の関係の感染者ですので、この比率は半分以上かな、半分以上ではありますけど、でも、ほぼ半分はそれ以外ですから、事業所のクラスター対策では半分しかカバーしないので、120人規模の感染、市中ですかね、クラスター外の感染に対応しなきゃいけないと、これが大人の世界で発生していると、主にですね、そういうことであれば、それは最も懸念される飲食のところをきつくしていくということが必要だというふうな判断です。
もう一つ申し上げると、きつくするときに20人から始めたりしてると、今の感染は、先ほどの棒グラフを見てもらえば分かりますけど、20代、30代、40代がぐっと上がってきてますけど、それにつれて18歳以下も、大人の年代ほどじゃありませんけど増えてきてます。つまり、当然大人の感染というのは家庭を通じて子どもさんに伝播していくということですから、これがまた学校で広がり出すと、これは小学校の低学年、それから保育園ですと子どもさん自身の感染対策が難しいので、また感染が広がるというふうに学校に伝播していく、それが懸念されるから、今の段階で、大人の世界で済む段階で大人にやってもらえる努力をしていただくというのが学校、保育所等への広がりを抑えていくという意味でも早期の厳しい対応が必要なのではないかというふうに考えたところです。
厳しい内容ではありますけれども、やはり厳しい内容で早期に、私は早期とは思ってますけど、人によっては遅いと思われるかもしれません、早めにきつい対応をすることがトータルとしての感染者数を減らして、こういう制限を長期化させない、緩くスタートすれば効果は緩いですから、結果的に感染が長引いて制限が長くなると、そういったことを避けたいと、これがもう一つの理由です。そんな考え方です。
○山陰中央テレビ:すみません、ちょっと追加でお聞きしたいのが、今、事業所のところで非常に感染が広がったということで、大人の世代のところで感染を抑えるという意味合いで、可能性のある飲食店のとこで制限をかけていくということなんですが、やはり今、この広がっている背景として、飲食店のところで感染が広がっているという知見もあって、やはりこの飲食店にされているのかって……。
○丸山知事:だから、今言った増加の半分は事業所だとしても、残りの半分は事業者じゃないわけです。
○山陰中央テレビ:やはりそういう、まだ可能性があるところをなるべく制限して……。
○丸山知事:いやいや、それはクラスターだって、今日発表予定のありますよ、飲食店のクラスターは。それは感染者の行動先に飲食店は確認されてる方、何人もおられます。そういうことです。全ての感染者が飲食店に関連してるかというと、そうではないですけど、感染が疑われるところとして、広げたのではないかと思われる箇所として飲食店というのが挙げられる感染者の方は複数おられますし、実際クラスターも発生している。そういうことです。エビデンスだとか証拠が全部ないと行動しないんだったら、100年たったって対策講じれませんから。想定される感染ルートを早めに判断して閉じていかなければ、後手後手、後追い、感染拡大、日本の大都市地域と同じことになるでしょ。そういうことを避けるためにやってるんです。エビデンス、一つ一つ全部にあるわけじゃありません。想定される、そういうことが懸念される、そういう予防的措置ですよ。感染防止対策自体はある程度予防的にやらざるを得ませんから、出たところを一つ一つ対応していけるのであれば、何の制限もかけずに出てきた感染者の積極的疫学調査で対応していく、これが基本です。それでは追いつかないような状況が想定されるから、地域を限ってやらせていただく。今のところは、そういうエリアというのは出雲市に限定されているというのが認識であります。
○山陰中央テレビ:はい、分かりました。ありがとうございます。
○丸山知事:いずれにしても、若干キャンセルが間に合わない、お客さんの立場でね。あとは、お店の立場でも仕入れのキャンセルが間に合わないということが想定されますので、週明けからの実施というふうにさせていただいていますけども、そういった形で経済的なロスができるだけ起きないようにということと、できるだけ早くやるということの中間点を取ったのが今回の4人2時間、そして実施は3日後、そういう内容です。
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