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6月10日質問項目3

3.参議院議員選挙

○山陰中央新報(白築):先ほどの答えと少しリンクするところはあると思うんですけども、参院選の想定される投開票日まであと1か月というところで、知事として、どの争点を一番今注目していらっしゃるかというのを伺えればと思います。

 

○丸山知事:正直、今回の2つの不信任案の提出のプロセスを見ても、選挙の枠組みを見ても、野党の分断・分裂している状況がもう顕著でありますから、争点の明確化自体がこの選挙でなされるのだろうかという心配をしてるぐらいの話なので、だから何の争点に注目すればいいかということがはっきりしないというのは、これは野党の皆さんのかなえの軽重が問われているような状況ですよね。現政権の対応について国民に訴えるべきテーマが、何というか、争点化がうまくできていないという状況なので、何か今後の国政の方針が緊迫した状況の下で論戦が繰り広げられるのだろうか、難しいんじゃないかという状況ですよね。何かそんな受け止めです。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 

○丸山知事:基本的には岸田政権の進められている、自民、公明の与党、国民民主をどう捉えるかはありますけど、そういう与党とか与党を支持する方々の政策を是とするかどうかということが問われる選挙になるんじゃないかというのが、はた目でみていての感想ですね。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

関連で、島根に関連の強い問題として合区の問題があると思うんですけども、先日、参議院の改革協議会が山東議長に提出した答申でも、2019年の選挙に続いて抜本的な是正策というのは示されないまんまで先送りになってるわけですけども、地元としてずっと解消を求めてきたお立場として、こういった議論が遅々として進まない状況というのはどういうふうに受け止めてらっしゃいますでしょうか。

 

○丸山知事:やはり残念な状況ですけど、感覚的に言うと、やっぱり人口をベースにした定数設定というものを是正してもらわなきゃいけないという声の上がり方が小さいからでしょうね。自民党以外はブロック制でいいんじゃないかとか、何かそういう議論になっちゃうぐらいの話なわけなので、とてもとても、自民党しか言われないし、そういうことは。ほかの党は言われませんよね。ブロックでいいんじゃないかとか。そうすると自民党に、自民党主導で、なおかつ自民党の中の地方出身の議員の方々が頑張っていただいて、そういう議論を引っ張ってもらうしかない。そういうところに期待したいというふうに思います。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 関連で、以前の公選法改正の附則にも、抜本的な対策というのは求められてるわけなんですが、その中で参議院がそこの議論を進めれない状況というのは、参議院の、言葉を選ばず言うと怠慢というか、そういったふうにも捉えられるんですけども、その点については知事として、なかなか発言難しいかもしれませんが、お考えというか、伺えればと思います。

 

○丸山知事:法律上の、憲法上の構成はいいんですけど、実態上は政党間の協議の話なので、やっぱり政党の構図で考えるしかないんじゃないかと。参議院が怠けてるとかって、衆議院が怠けてるとかっていう話じゃなくて、正直申し上げて、人口をベースにした定数設定ということを、それでいいんじゃないかと思っている方々のほうが多いというのが現実なんだろうと。だから我々は、やはり声を上げていかなきゃいけないんじゃないか。困る側がきちんと声を上げていかなきゃいけない。合区は4県ですけど、放っておけば4県で済むわけない。4県で済むわけなければ、特定枠なんていう数字がどんどん自民党でプラスしていただけるわけもないので、特定枠というものと組み合わせて、代替措置じゃないですけど、今、結果的に自民党の中の、党内の調整の中でそれを補う、十分じゃないけど補う対応を工夫の中で取ってもらっていますけども、そういうことも難しくなっていく。だから、我々にとっても、より厳しくなるし、でも、新たに合区になるところは、今の島根県のようなことは保障されないわけだから、そういう意味で、今合区でないところも含めて、我が事として捉えてもらわないといけないということだと思いますね。

 だから、10増10減にしたって、今回は10増10減にならなかったところも、時間が経過すれば何増何減といった形で同じような状況が生じていくと、明日は我が身だというふうに捉えてもらう地域とか人々を増やしていかなきゃいけないんじゃないかというふうに思います。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 


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