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2月28日質問項目2

2.医療体制・相談体制の確保

○中国新聞(新山):マスクとは異なるんですが、病床の確保、医療体制の確保ですね、あと相談体制の確保について、今、国費で賄われているかと思うんですけれども、5類移行、少し先にはなりますけれども、知事としては、やはり国からの財政支援というのは必要だというお考えは変わりなく持たれているという状況でいいでしょうか。どのように今後、その対策をしていくのかというところをお伺いしたいんですが。

 

○丸山知事:いや、私は、正直な気持ちでいくと、何をしようとしているのか、政府が何かパッケージで出してくれないと、どんな考えなのかっていうところが分からないから、5類にはする、詳細未定、3月の上旬に示します。3月の上旬って言われたって、国会議員の皆さんとか政府の人たちはいいけど、私らからすると、もう3月の下旬、選挙だからさ、県議会議員さんだって、47都道府県のうちの40近く、選挙でしょ。大事な物事を決めるのを、時間があるのかっていうのが心配なわけですよ。タイムスケジュールもよく分からないし。で、何か妙な話が出てきたとしても、もう選挙に入って、4月の上旬までちょっと身動き取れないしね。

 我々の意見を無視するためにそういう日程を組んでおられるのかどうか知らないけど、3月の上旬なんかで、もうばしっとこれで変えませんというのが出てくるのか、そんなことすら分からないわけです。ワクチンがどうだ、病床を、何だっけ、重症病床とか中等症の2だけ病床を確保していくとか、何か自民党に示されたとか。もう我々なんか相手にしてませんよね、都道府県知事なんか。都道府県知事なんか、もう言われたとおりやれっていう感じなんでしょうから、我々の意見が聞き届けられるような感じがしませんけど、どんなふうに物を決めようとしてるのか、どんなふうにスケジュールでやろうとしているのか、出てきたものに対して我々が実質的に意見を言う場所はあるのか、今出してる概括的な意見の中で一部取り入れたからいいでしょ、平井知事とか一生懸命やってもらってますけどね。感覚的に言うと、政府がこれがいいと思うやつで、もうやらされるっていうことになるんじゃないですか。普通に考えたら、インフルエンザのように民間ベース、病院とかクリニックとの間で自然に任せといて、インフルエンザと同じように入院を決めていく仕組みで入院がスムーズにできるわけがない。病床を確保してもなお、救急搬送困難事案が過去最高を更新し続けてた1月なわけですよ。そんなもので、それは公費投入をして病床確保をして入院調整をちゃんとやるっていうことをやった上でそんなことが起きたのに、それをやめて、その状況が悪化しないわけがない、悪化するに決まってるんだけど、悪化するというふうに決めてるのかもしれませんよ。悪化させても仕方がないと、これまでの状況よりも悪化させても別にいいんだと思われてるかもしれない。だから考え方が分からない。

 私は、そもそもが、こんなことというのは、5類化を決めたときに決めとかなきゃいけないことが決まってないからこんなことになってるけど、つまりは全国展開のマスメディアの皆さんに申し上げますけども、皆さんの本社の方々の仕事の仕方が三流だからこういうふうになっているんだと、そういう理解ですよ。何も決めずに5類化決めますといって、ただただ報道で流すだけだったら、申し訳ないけど、私だってできますよ。プロの仕事じゃないよね。普通に考えて、たくさんの病院で診れるようになりますって本当ですかって、そんな疑問も浮かばないような人が、メディアというか、権力チェックをしてるというと、薄ら寒いよね、背筋が凍るって感じ。

 まあね、メディア批判は一切報道されませんけど、でも本当、何か俺に言われても困るよって感じ。メディアの皆さん、もうちょっと仕事したらどうなの。だって国民の知る権利を代行してるんですよと。憲法上の国民の基本的人権に関わる、基本的人権を保障するために自由に報道ができる体制を取らなきゃいけないので、報道の自由というものが憲法上、明記はされてませんけどね、それは演繹的に認められてるんだけど、国民が知りたいと、国民に知らせなきゃいけないんじゃないかと思われることを報道してくれないので、憲法が期待している姿に今の全国メディアはなってないですよね。だからこんな混乱が起きるんじゃないの。

 だって、いや、本当にお金を投入してもなお発熱外来が全部に広がらなかった。それをお金をかけずして、なぜ広がるのか。5類にしたから、法律上の扱いを変えたから従えというのを、医師法で応招義務違反というのがあるらしいけど、要するに患者をちゃんと診なきゃいけないと、その義務に違反してるから医師法上、処罰をするとかって、そういう処罰をちらつかせてやらせようとするのか、それも分からない。それは多分、医師法上は権限濫用で通らないと思いますけど。

 基本的には、今の体制そのものかどうかは別にして、今のような体制をある程度維持しないと、とてもじゃないけど、第8波よりも悲惨な死者数になるんじゃないかって考えるのが普通の、第8波との比較での演繹的な推論ですよね。だって、これだけやって、こんなお金かけてやってらんないという気持ちが政府にあるんだと思いますけど、でも、これだけやって、なおああいうふうになったということは、やらなければもっとひどくなるというのが普通だから、それを、この前の会見で申し上げたように、要するに公助を縮小しながら状況をこれ以上悪化させずに9波を乗り切るということ自体が一大プロジェクト、これがうまくできたら、ちょっともう番組なくなったけど、NHKの「プロジェクトX」に載るような、そういう一大事業だと私は思うんですよ。いや、本当に公費投入を抑えて8波と同じぐらいで物事を済ますことができたら、それはそれで大成功だと思いますけど。それはすごく難しいプロジェクトだから、なので私はマスクまで一緒に緩めるって、実現可能性を低下させるから、一緒でやる、かぶせてやるというのは避けたほうがいいんじゃないかというふうに前々から申し上げてますけど、そういう意味で、入院調整が残らないと前より悪化するだろうから、やっぱり残すべきだというふうなのが結論ですかね。だったら、何のために5類化にしたのかって話になるけど、事実上、インフルエンザ並みの5類化なんていうのはできやしないと、やるべきじゃないと。感染力が強い、救急搬送困難事案があんだけ出て、救急たらい回しだ、救急車来てくんないとか、119番が出てくんないとか、来てくれてもなかなか搬送先が見つからないとか、大きな病院の救急窓口に救急車が何台も列をなしてるみたいなことが、それがもっとひどくなるということは国民が望むことじゃないと思うので、やはり入院調整は基本的に残さないといけないでしょうね。だから、インフルエンザ並みの5類というのはできない、やるべきじゃないんじゃないかと。

 

○中国新聞:ありがとうございました。

 


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