1月6日質問項目
○山陰中央新報:山陰中央新報です。よろしくお願いいたします。
○丸山知事:はい。お願いします。
○山陰中央新報:先ほどの会議でも触れられましたけど、感染者数が昨日は2千人に迫っておりまして、今週末には成人式がある自治体もありますけども、知事としての所感と成人式もあるということで呼びかけ等があればお願いいたします。
○丸山知事:認識は先ほど申し上げたとおりでありまして、現在の足元、直近の数字が過去最多の数字になっているということと、保育園が再開をした影響がこれから出てくる。そして週明け以降に学校が再開するということの影響がこれから出てくることを考えますと、今のこの数字、今回のこの数字をさらに上回る数字が出てきてもおかしくないというのが客観的な評価じゃないかというふうに思っております。
3連休中のイベントもいろいろあろうかと思いますけども、それぞれ主催者の方で注意喚起していただいて、基本的な感染症対策の三密の回避、マスクの着用、手指衛生等々について注意喚起をしていただくということを当然やられると思いますけども、そういったことを期待しているところであります。
○山陰中央新報:分かりました。
すみません。ちょっとコロナに関連してなんですけども、年末のところからですね、コロナの感染症の法的な位置づけについて、5類への引き下げを検討しているっていうニュースが出だしているんですけども、この前あった知事会でも触れられていたと思いますけども、改めて知事としての受け止めと、どのような今お考えを持っておられるかということをお願いいたします。
○丸山知事:インフルエンザ並みの5類ということになりますと、実現をするには課題が多いんではないかというのが私の認識であります。危惧してますのは、率の議論が多いわけですけども、重症化率とか、致死率とかという数字が下がってきたからという話がありますけど、率の議論というのは決定要素にしてはいけないという認識でありまして、率というのは、掛ける元のものがあって、率があって、掛け算で出てくる実数、つまり、例えば致死率の話であれば、死亡者がどのくらい出るかっていうことの数字、出てくる数字が大事じゃないかと思いますし、そういった意味で現在、あまりマスメディアの皆さんは、なぜか分からないけど報道されませんけども、東京とかね、横浜とか千葉とか、連日午前中の段階で救急車が95%出払っているので、特別編成をしてやっていますという明らかに救急の受け入れ先の停滞だと思いますけども、そういった状況が発生している。つまり、感染者が多いということが医療の目詰まりを起こしているという地域が実際に発生しているわけですので、そういったインフルエンザでは発生していないことが起きているということを捨象して、その点を無視して、制度的な議論をしていくというのは、議論する射程が狭いんじゃないかというのが私の認識でありまして、つまり感染力の強さ、感染者がたくさん出ると、インフルエンザでは同時流行ってことが懸念されましたけど、結局のところ同時流行でなくてこれだけの状況が起きていると。インフルエンザが流行している地域がありますけど、同時流行というレベルで、コロナと同じレベルで感染者が発生しているわけじゃありませんから、つまりコロナ単独のレベルで同時流行で備えていたことが起きているという現実をきちんと直視して検討されることを期待しているところであります。
○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。
○NHK:NHKです。お願いします。
最近感染のクラスターを見ていると医療機関のクラスターが多いのかなと思ったんですけど、こういった医療機関でクラスターが起きている現状を踏まえると、救急搬送のところですとか医療機関の方で、レベル今回「2」で継続しておりますけども、「3」に引き上げるというようなところでの、そういったところも見ながら決めていくことになるんでしょうか。
○丸山知事:前回この目安を設定したときにご説明しましたけども、(対策本部会議)資料3の大事なポイントは何かというと、一番右端の目安の話ではなくて、「保健医療への負荷の状況」、「社会経済活動の状況」がこういう状況が起きている、起きていないかどうかというのが実態的な判断要素です。つまりこういう状況というのがどれくらいの数字で起きそうかということを目安として、そうしたのが右側の数字なんですね。先ほど感染症対策室長の方からご説明したとおり、これを設定したときにはですね、陽性率、検査をして陽性になる人の比率が50%だという想定でおいていました。つまり1000人の感染者がいて、つまり2倍ですよね、2倍の方が受診されているという状況を想定していましたけども、実際は8割から8割5分という状況ですので、感染者数は多いですけども発熱外来を受診される方というのは想定よりは小さくなっているということで、当然年初の1月4日というのは大分予約が取れないという状況があったと思いますけども、それが常態化する状況にはなっていないということでありますので、医療機関でのクラスターというのは、消防本部に聞いても救急搬送困難事例も発生していませんので、何が起きているかというと、確保病床、コロナの患者を受け入れますといっていた病院以外のところでたくさんのクラスターが起きて、そこで留まってもらって、当初想定していなかったところでコロナの患者さんをそのまま病床で診てもらっている状況がたくさん発生しているという状況です。資料1で実数を書いていますけども今の入院者数は合計で387人なんですね。赤い線。赤い実線で見ていただきますと。387です。その内訳として、確保病床、あらかじめベッドを空けて患者さんを受け入れますと言っていたところに入っておられるのは147名、そうじゃない、想定していなかったところでクラスター等が起きてそこで診てもらっているところというのが240名であります。したがって240名のところは病床利用率でいうと想定外ですので、240床のところで240人入られている100%の利用率なんですけども、確保病床のところだけで見るとその差でいくと353(床)に対して147名が入られているという状況で確保病床の中でのいわゆる余裕分と言いますか、まだ空いているところが200床あるという状況ですので、コロナの患者さんで急遽入院が必要になったとして、救急搬送を仮にされたとして入院が滞るという状況には直ちにはなっていないということで、レベル3と評価するにはまだ早いのではないかという評価であります。
そういったことで、今の足元の仕事、今の状況はそういうことでありますけども、先ほど申し上げましたように、これから保育所が再開した影響と学校が再開する影響が出てくることが、感覚的にいうと来週の後半とかで影響が現れてくる状況が見込まれますので、一段の感染者の増加ということも想定して、県民の皆さんにお願い事をさせていただいたり、今のご指摘のあった医療機関でクラスターが起きて、そこでたくさんの入院患者が発生しているという状況だったり、高齢者施設でクラスターが起きているという状況、そこから重症化リスクの高い方がおられるところでクラスターが起きているという状況を回避するために頻繁な回数での抗原検査キットでの職員の皆さんに対する検査を念入りに実施していただくということが必要だと判断いたしまして、そこについては改めて通知を発出して周3回での従事者、職員の皆さんへの検査実施を改めて要請をするということで、今起きている状況が少しでも小さくなるように、といった対応をお願いさせていただいたところであります。
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