６．今年の漢字

○時事通信：時事通信の古川と申します。お願いします。

　冒頭でも、今年を振り返ってのお言葉を頂戴しましたが、改めてにはなりますが、知事が選ばれる今年の漢字と、その選ばれた理由についてを教えていただけたらと思います。お願いします。

○丸山知事：いろんな見方がありますけども、一字選ぶとすると、上昇の「昇」、昇るですかね。国にとっては昇る、上向きになった年だったと思います。やはり前半から９月まで、というか、８月まで大変厳しい感染拡大が続きましたので、大変厳しい年ではありましたけども、やはり医療関係者の皆さん、また市町村の大変な頑張りによって、ワクチン接種を急速に進めてもらったおかげで、今、こういう感染の晴れ間がめぐってきました。これを、これは東京、大阪の数字まで含めて、これだけ低い水準が全国で展開されるというのは今までなかった状況ですから、そういった意味では、感染対策、感染を抑えるというステージとしては一つ上がったと思いますし、第５波の中でも活躍した抗体カクテル療法といった外来で処置できる薬、それから、まだ開発中ですけど、飲み薬の開発も海外で進んでいるというお話もありますので、そういった意味では、コロナを特別恐れなきゃいけない病から、少しずつそうでない病に変わっていった一年であったと思いますので、そういった意味で、年の前半の記憶が強烈なので、あんまりよくなった一年という感じはしませんけど、この足元の年末まで来た、この状況で見ると、やっぱり去年に比べて大分立ち位置がよくなった一年じゃないかと思いますから、そういった意味では、上昇の「昇」、上向きになった年ということで、これがワクチンの３回目の接種とか、飲み薬の普及ということを通じて、より確かな上昇局面になっていくように、来年取り組んでいかなきゃいけないというふうに思っております。

○時事通信：分かりました。ありがとうございます。