11月19日質問項目5
5.竹島
○中国新聞:すみません、中国新聞の松本です。
竹島の問題のことで、ちょっとお伺いしたいんですけども、韓国の警察庁の長官が上陸して国際問題になってるような感じになってきてますけども、今、現状、最初にちょっとコメントいただきましたけれども、それ以後、いろいろ変化もあったので、所感をお聞かせいただけたらと。
○丸山知事:松本さんがおっしゃっているのは、毅然とした対応として、その一環として私が竹島の日の記念式典に政務官ではなく閣僚を派遣されるべきだというふうに申し上げたことについての、その後の起きてる状況で認識の変化はないかということだと思いますけども、ちょっとあります。それを申し上げたのは、つまり、12年間ですかね、なかったことが起きていると。韓国の警察庁長官が竹島に上陸するというのは12年ぶりだというふうに報道でありますから、これまで、ここのところなかったことを相手国がやってきてるという状況を踏まえると、毅然とした対応というのも、これまでやってきてないことをやんなきゃいけないというのが、イコールフッティングじゃないかということで、竹島の日は、3か月後ですから、ちょうどよろしいんじゃないかと。平和裏に解決しなきゃいけませんから、当然、日本国政府が国内とかで取れる行動として、表現がちょっと安易ですけど、ある意味、手頃な選択肢として、そういう選択肢を考えられたらいいんじゃないかというふうに申し上げました。
そんな、大臣の時間を確保してもらって、1日ぐらい潰してもらいますけど、それで済むといえば済みますから、姿勢を示すという意味では非常に簡単なやり方だと思うので、そう思ったというとこが、そのときの認識でしたけども、実は昨日ですかね、昨日、日米韓の次官級の共同会見に、この竹島での今回の韓国側の対応に抗議して日本側としては同席しない、それに伴って韓国側も同席しないといった形で、これまでにない対応を政府が取られたということでありますので、そういった意味では、いろんなやり方がある中で、私はその一つの選択肢として申し上げましたけども、別の選択肢を政府は取られたと思っています。竹島の日の式典を開催をしてる立場からすると、また閣僚に御出席いただきたいというのは引き続き、開催案内の際にお願いをしていくつもりでありますけれども、韓国の今回の対応に対して、政府がこれまでにない毅然の対応を取られたかどうかという観点でいくと、ある程度取られたというふうな意味で評価をいたしております。なので、竹島の閣僚の出席の問題と、今回の韓国の警察庁長官が上陸された話というのを結びつけなきゃいけないという状況ではなくなったのかなというふうに思っております。
○中国新聞:今後の、県として改めて何か対応されるようなことっていうのは御検討されてますでしょうか。
○丸山知事:それはないです。もともと竹島問題は領土問題であって、外交問題、なかんずく政府が対応されるべき問題なので、竹島の日の式典も政府が開催すべきだし、竹島の日という位置づけも閣議決定でなされるべきだというふうに考えているのが島根県、島根県議会、島根県民の基本認識でありますから、我々ではなくて政府がきちんと対応されるべき問題だと思ってます。
それで、私も日韓関係が竹島問題だけではないと、竹島問題だけで、この日韓関係の帰趨を決めていいわけではないという、政府がそう考えておられるのは、それはそれで正しいと思いますので、それは総合的に考えて、どこまでできるかと考えられてやられた昨日の対応というのは、一つの賢明な選択肢だったと思いますので、これ以上、もっとあれをやれ、これをやれっていうふうに申し上げるのは差し控えなきゃいけないのかなというふうに私は思っております。
○中国新聞:ありがとうございました。
○丸山知事:韓国の、今回の長官の上陸に関してあれこれ申し上げることはないですけども、これまで引き続いて要望してる事項については、未実現のものが多いですから、それは当然求めていきますし、閣僚の出席も同じ認識の下で求めていきますが、今回の韓国の警察庁長官の上陸に絡めてお願いをしていくというのか、求めていくということは、今は考えておりません。
○中国新聞:ありがとうございました。
○産経新聞:産経新聞の記者で、藤原といいます。
先ほど、竹島の質問にちょっと関連なんですけれども、ニュアンスとして、2月の22日に官僚をお招きするということには……。
○丸山知事:閣僚。
○産経新聞:閣僚、ごめんなさい。閣僚をお招きするということには変化がなくて、ただ、今回の日米韓の外務幹部共同会見というの日本側が引っ込めたということに対しては、新たな手法として評価するというニュアンスでよろしいんでしょうか。
○丸山知事:今回の韓国の警察庁長官が上陸したことに関連して、それに対する政府の対応というのは毅然たる対応を取るという方針なので、その毅然たる対応の一つのやり方として、我々がかねがね、毎年お願いしています閣僚の出席というのをやられれば事が足りるんじゃないかというふうに申し上げましたけれども、そういった意味では、今回の韓国側の上陸問題とこの閣僚の出席ということを結びつけたというのがコメントの段階での私の考え方でしたが、今回、政府がやられたことというのが、毅然たる対応というのを別の形でやられたという認識なので、結びつけなくても、毅然たる対応というのをやられるんだったら、こうやったらどうかと、閣僚を出席させるというやり方でやられたらどうかというふうに申し上げましたけれども、別のやり方で政府はやられたんだなと私は認識しておりますので、そういった意味で、今後、この問題と絡めて閣僚の出席をすべきじゃないかという発言をする必要はなくなったんだろうというふうに思っています。
○産経新聞:今回の問題とは関係なく、閣僚の出席っていうのは求めていくということですね。
○丸山知事:ずっと求めてます。これまでずっと求めてますので。
○産経新聞:分かりました。ありがとうございます。
○丸山知事:開催がされる際に、御案内を関係する大臣に、皆さんにお送りしておりますので、それは、結論は領土問題担当の内閣府の大臣政務官がこのところ連続して、9回目かな、9年連続お越しになられてるという状況ですから、来年も、来年というか、次回の式典についても閣僚への御案内を、出席のお願いをさせていただくというのは、これは例年の対応としてやらせていただくということです。
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