11月9日質問項目1
1.新型コロナ新指標
○山陰中央新報:山陰中央新報の佐々木です。よろしくお願いします。
先ほど、コロナの医療体制についての御説明いただきましたが、昨日までのところで政府の有識者会議のほうで新型コロナの対策を講じるための新指標が出されておりますが、これまでの指標と違って、感染者数が重視されてないことだとか、各段階に相当する基準が多少曖昧な印象を受けますが、知事はどのように受け止めておられますでしょうか。
○丸山知事:まだ詳細な説明を、今日、オンラインで都道府県に向けた説明会をやられている途上でありますので、ちょっと詳細が分かりませんけれども、基本的な考え方は、ワクチン接種が全国で7割を超える水準まで進んできたこと、そして、中和抗体薬や、これからまた飲み薬の認可など、重症化等を防ぐ治療の方策が充実してきたことを踏まえて、全般的に新型コロナの感染をされた方、感染者の症状が軽症化してるという状況を踏まえての見直しだというふうに認識をいたしておりまして、そういったベースになります状況が変わっている以上は、そういう方向で見直しがなされることというのは合理的であろうというふうに思っております。
ただ、現実的にその決められたものが今後生じる現実にうまく対応できるかどうかというのは、基準を定め、その内容が適切かどうかというのは、実際やってみながら直していく部分もあるでしょうし、あらかじめ問題があれば、それは指摘して直してもらうということもあるかもしれませんけども、今のところ明らかにおかしいんじゃないかというふうなことを見て思ったところは、まだないわけであります。
基本的には軽症化をしているので、宿泊療養とか自宅療養をベースにしていくとかというふうなことというのは、まだ早計だと思いますので、そういった勇み足がないかどうかというところが注目点かなというふうに思っておりまして、現実問題、宿泊療養施設で足りるんじゃないかと言われても、宿泊療養施設をたくさん造ろうと思っても、病院と別に物を造ろうと思ったら、別のところに人を配置しなきゃいけない。そこは行政職員だけではできない。医療の専門スタッフを別途配置しなきゃいけないということになりますので、医療資源が豊富なところはできるかもしれませんけれども、島根県内で現実にそういうことをやるのは難しいでしょうから、現実問題としてもやっぱり今ある病院の入院病床というところを軽症者向けの病床というのをきちんと確保して活用していかないと、プレハブをいっぱい建てれば事が済むんじゃないかというのはちょっと難しいんじゃないかなというふうに思っているところです。
○山陰中央新報:すみません、関連してなんですけれども、新たな指標の中で、レベル1から2への引上げについては各県ごとの判断に委ねられているようですけれども、現時点で何か引上げの基準等、お考えがあればお願いいたします。
○丸山知事:政府が勝手に考えて、昨日出してきたのに、それに対して我々がそんなとこまで考えが及ぶわけがないでしょう。初めて見るものに対して、その細目を我々がイメージできるほど、そんなクレバーな脳みそは持っていませんから、残念ながら、ないです。
大事なことは、都道府県に任せるんだったら、ともかくちゃんと任せてくれと。このステージ判断のところで裁量を持たせてもらっても、結果的に飲食店の休業の協力金とか、実際にお金を出すところで、まだ早いとか言われて動けないんじゃ、もう意味がないので、何かここのとこだけ任せるといって、実際は別のところで足を引っ張るようなことをしないことをちゃんと徹底してもらわないと、正直言ってうそになるから、任せるというんだったら、金の出方、出るタイミングとかということもきちんとルールを決めて、我々の裁量でやるのか、きちんとルールを決めて、この時点で発動するというふうに明確化してやるのか、妙な政府の裁量をつけられると、現実的には我々が現場の判断で物事を動かせないという状況が生じるので、そういうことがないようにしてもらいたいというのが懸念事項ですかね。
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