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10月4日質問事項

○山陰中央新報:今日、岸田文雄氏が新首相になって政権が発足をしました。まず率直な受け止め、期待する政策などについてお願いします。

 

○丸山知事:ある意味、菅前総理が事実上の退任表明をされてから1か月がたっておりますので、そういった意味では、政治的な空白みたいな要素をできるだけ短くするために、今日から組閣作業じゃなくて、前の週から、党人事から続いて早めに内閣を発足させるという観点で取り組まれているということを感じました。そういった意味で、コロナ対応も、そしてコロナで傷んだこの経済の立て直しといったところも待ったなしの状況でございますので、そういった意味では迅速な対応を総理としてされているという意味で感心をしているところでございます。

 それ以外にも、島根県でいきますと人口減少の課題、それから遅れている社会資本の整備といったところの課題がございますので、そういった幅広い課題について遺憾なくこれまでの御経験と見識、そして今般の自民党総裁選挙で幅広い支持を得られたわけですから、それをバックにして力強く政権運営をされることを期待をいたしております。

 

○山陰中央新報:閣僚の顔ぶれについて、評価はいかがでしょうか。

 

○丸山知事:私、閣僚の方々を評価するだけの能力がないんですけれども、初入閣の方がたくさんおられて、若手の登用といった人事方針にも沿った形で適材適所で選ばれた、すばらしい陣容だと思います。

 

○山陰中央新報:先ほど、コロナ対策と言われましたけれども、コロナの関係の閣僚が替わっていると思うんですが、その辺りについては何か。

 

○丸山知事:全国の緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が全部解除された、そういう意味では一つの、5波が明けた状況での各大臣の御就任ですので、そういう意味ではちょっと時合いのいい時期での交代になりますけれども、感染再拡大というのはいつ来るか分からないわけでありますので、前大臣から的確な引継ぎを受けていただいて、今後の感染再拡大にも迅速に対応していただけるような形で各大臣が取り組まれることを期待いたしております。

 

○山陰中央新報:あと、衆院選がちょっと想定よりも前倒しになるというようなことになるようですけども、これについての受け止めについてお伺いします。

 

○丸山知事:政治的な意味合いは、私はそれを理解するほどの知識はありませんけども、役所側の人間として考えると、選挙管理委員会なり、特に市町村の選挙管理委員会なり市町村役場の皆さん方が、ちょっと準備期間が短くなりますので、大変御苦労が多いと思いますけれども、これは国政選挙で総理が決められる事項でありますので、円滑な投票環境の整備に頑張っていただかなきゃいけないなと、御苦労がちょっと多いなというふうに思ったところです。

 

○山陰中央新報:岸田新首相は、数十兆円規模の経済対策示されていまして、こうやって政治日程が前倒しで進んでいくと、早くそういったものも出てくるのではないかという期待もあるかと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。

 

○丸山知事:それは確かに、仮に11月の7日とか14日と言われていたことに比べて、例えば14日の場合ですと、なかなか政治家の皆さん方が補正の編成に実質的に関わられるというのが時間が限られるなという心配をしておりましたので、そういった意味では、選挙を早めに終えられて、新しく選ばれた衆議院の先生方が11月の頭から、選挙で受けられた声を踏まえて、国民の現場感覚に合った補正予算の編成につなげていただける環境がより整ったのではないかとは思います。そして、補正予算の編成なり成立が早くなるということは、国民経済、国民生活にとっていいことだというふうに思います。

 

○山陰中央新報:ありがとうございました。

 

○NHK:衆院選の関係で、前倒し、先ほど新報さんから質問あったように、前倒しになったことによって、補正予算の編成とか成立も早まるというような見方もある一方で、国会自体が代表質問のみで閉じられることになっていて、いわゆる予算委員会でのコロナ対応の振り返りですとか反省も踏まえての議論がなされない形で選挙に突入していくというような部分もあると思いますが、その辺りについて、議論が行われないのではないかという部分についてはどのようにお考えですか。

 

○丸山知事:それはそれで一つの総理、内閣の判断に対する批判としてあり得ると思いますね。それはそれで答えられながら、逆に言うと、公約を述べられる中で、どういうことをやっていくのかということを、代表質問なり代表質問の質疑では触れ切れなかったところをいかに具体的に言っていくかということが問われることになるんだというふうに思いますので、結果的には国会の質疑と、予算委員会の質疑という場ではっきりは分からないで、言われないこと、言われるに至らないことを、選挙戦を通じて、また報道各社の取材などを通じて、国民としては知りたいと思われるでしょうから、そういった充実した論戦なり報道がなされることを期待するということになるんじゃないかというふうに思います。

 

○NHK:あともう1点、ちょっと選挙の本筋からはそれるかもしれませんけど、選挙活動ってある種、人流が生まれたりですとか人の混雑みたいなところもあると思います。現状、コロナは落ち着いていると思うんですけれども、こういう時期での選挙戦というか、いわゆる感染対策をなさっている立場として、選挙活動が行われていくという部分では、懸念も含めて、何か思うところはありますか。

 

○丸山知事:一つ、一ところに集められるとなると、それは一つのイベントということになるでしょうから、集会・イベントの開催基準に従ってやっていただかなきゃいけないでしょうし、街頭にしても、どういうふうな形で配慮してやられるかというところも含めて、これは公の場で、衆人環視の場でやられるわけですから、そういったことに対する懸念があるということも含めて、各陣営、各候補が工夫してやられるしかないんじゃないかというふうに思います。

 どうしても訴えようと思うと、密になったりというところ、トレードオフになっちゃいますけど、いい頃合いを、選挙戦を展開されながらやっぱり見いだしていかれるしかないんじゃないかなというふうに思いますし、逆に言うと、じかに触れることが難しいとしても、リーフレットなり紙媒体とかで具体的な公約、やりたいことということを紙ベースで展開してもらうとかというふうないろんな工夫をされながら、有権者の皆さんに政策を訴えていただくということになるんじゃないかというふうに思います。

 往来自粛とかの関係で、やむを得ない仕事については致し方ないというふうに申し上げておりますとおり、国政選挙がやらなくて済むことではないので、これは大事なこととして、感染拡大防止と両立しながら、いかに工夫してやっていただけるかというふうな工夫をしていただくということに尽きるんじゃないかというふうに思います。

 

○NHK:ありがとうございます。

 

○中国新聞:一つ、新首相のことで、隣県というところで、何か期待するところなどはおありですか。

 

○丸山知事:それは、特に県西部、石見地域を中心に、非常につながりの強い広島県の御選出、なおかつ直近までは自民党の広島県連の会長をお務めですから、御自身の選挙区だけではなくて、広島県全体の状況をつぶさに把握されるお立場でありましたから、広島市内だけじゃなくて、庄原とか三次とか北広島とか、島根から近いような、島根と似たような中山間地域の現状にもお詳しいわけですので、そういった島根、中国地方の状況を、具体的なイメージを持って御理解いただいている方として大変期待をいたしております。

 

○中国新聞:ありがとうございました。

 すみません、隣県というところも含めてですけれども、新しい首相で県政にどんな影響が出てくるか、具体的に何か思いつくところというのはおありですか。

 

○丸山知事:前総理との比較になってしまいますけども、やはり菅総理の場合は、こうだと決められてから意見を申し上げても、なかなか変更していただくのは難しい、ちょっと雰囲気がありましたけれども、岸田新総理には、総裁選以前からそういう雰囲気でしたけども、人の話をよく聞いてというスタイルでおっしゃっておられますので、そういった意味で、幅広い、いろんな意見を聞いていただいて物事を決めていただくという意味で、懐の広さというところを期待しております。

 そして、先ほど申し上げたように、選挙区は広島市内であられますけども、広島県全体を見られるお立場ですし、派閥の長としていろんな、人口の少ないところから出られた議員さんのお世話もされている方ですから、そういった意味で、島根のような地域にもより一層配慮していただけるんじゃないかという意味で期待をいたしております。

 

○中国新聞:もう一つ、新しい閣僚の中で、斉藤鉄夫さん、羽須美の御出身ということで島根県御出身の方が入られました。しかも国土交通省というところで、インターの関係でもかなり影響力があるかなと思うんですけども、斉藤さんへの期待といいますか、そこをお願いします。

 

○丸山知事:斉藤先生は特に、今だと邑南町、今お話が松本さんからあったように、邑南町の中でも羽須美という一番、人口が比較的少ないところの御出身で、まさに中国地方の中山間地の厳しい現状というところはよく御存じですし、次期選挙区も衆議院の広島の中の内陸の地域でありますので、そういった意味で、我々が日常生活で感じている苦労とかというところを身にしみて御存じの方ですので、そういった意味で、先ほどの岸田新総理と同じように、隣県ということに加えて御出身ということで、我々の現状、苦労というところをよく御理解いただいている大臣でありますので、大変期待をいたしております。

 

○中国新聞:ありがとうございました。

 


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