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8月20日質問事項2

2.大雨災害

○NHK:NHKの浅井です。

 県内で、先週から今週の初め頃にかけてまた大雨に見舞われて、それより前からもう大雨があって、江の川の氾濫ですとか隠岐での災害など、あとは国道にも被害が出たりと、県内全域で大きな被害が確認されてます。まずその大雨災害に対する知事の受け止めと、県での対応を御説明いただけますでしょうか。

○丸山知事:大雨という意味でいきますと、7月の上旬にも大きな被害が出雲地域を中心に発生をいたしましたし、そういったところで各種インフラなどが傷んでいる中で、さらに8月の上旬、そしてお盆にかけて、台風と大雨の被害に見舞われたということで、大変大きな被害が発生いたしております。特にお二方がお亡くなりになられるという人的な被害も生じたということで、大変遺憾に思っております。物的な被害につきましては、公共施設の被害、そして農作物等に対する被害、また各事業者の皆さんの個々の事業活動に必要な機材等の破損といったものが生じておりますので、7月の豪雨については専決処分によりまして必要な措置を講じたところでありますけれども、追加の措置が8月の大雨と台風によりまして必要になってくるというふうに考えておりますので、それに対する対応を今検討中でありまして、追加の補正予算、これは9月の県議会を待たずに専決処分をしなきゃいけないんじゃないかという検討をしているところであります。

○NHK:すみません、もう1点。江の川についてですが、毎年のように同じようなエリアでの川の氾濫や浸水の被害というのが出ていて、なかなか堤防の整備も、国の事業である中でも堤防の整備も進んでいないというところもあると思います。その辺り、県としての今後の国への働きかけなど、どのように考えていますか。

○丸山知事:それは当然、堤防の整備は働きかけていくということであります。これは3年余りの間に3度の浸水被害が生じており、そして今回県内で生じた6地区についても、これも昨年に続いての浸水だということで、同じ地域が同じように浸水、同じようにというか、浸水の状況というのは年々ちょっと違いますけれども、本年も生じているということでありますから、昨年の被害を受けて江の川で250億円の重点投資をしていくという計画を決めていただいていますけれども、その予算を、執行が可能なところからできるだけ早くそれぞれ実行してもらうと。また、当然整備の手法について合意を得なきゃいけない地域については、地元調整をちゃんと行いながらということで、直ちにお金をかければいいというわけではないかもしれませんけれども、無堤地区の解消といったところを、事業可能なところから着手をしてもらうということを含めて、国に対して求めていかなきゃいけないというふうに思っております。

○NHK:ありがとうございました。以上です。

 

○山陰中央新報:山陰中央新報の曽田でございます。よろしくお願いします。

 大雨のことで質問させていただきますけども、7、8月、立て続けに降りましたが、例えば7月の豪雨では、被害報告額が、公共土木で291億円、農林水産関係で212億円に今上ってますけども、近年にない大規模な金額となってますけども、なぜここまで被害が大きくなったんだろうという要因について、どういうふうに認識していらっしゃるでしょうか。

○丸山知事:それは雨が激しかったからです。そういうことです。

○山陰中央新報:そこに尽きるという。

○丸山知事:そこに尽きるでしょう。

 加えて申し上げると、7月の豪雨じゃないですけど、今回の国道9号線の、報道機関の皆さんが上空からの写真もつけてもらってますけど、やっぱりのり面とかも大分、ちょっと私も県が管理している道路じゃないんで工事経過は把握してませんけど、のり面も大分もう年がたってますよね。土砂を押さえてるのり面もね。なのでやっぱり老朽化、いろんな公共工事、道路なりののり面とか、そういうとこの経年による劣化がやっぱり進んでる、老朽化が進んでるというところに対してやっぱり、これまでにない大雨が降るということになると、やっぱりそういう結果が生じる。川にしたって、やっぱりどこか1か所をえぐって、その土砂をかき出して、大幅にえぐれてるとこがありますけど、そこはやっぱり護岸のコンクリで打ったところのやっぱり上と、横とか下とかがやっぱり削れて、そこに大きな水流が入っていくと、そこからえぐれていくということですから、やっぱり今手を入れている基盤自体が老朽化が進んでいるというところに対して非常に強い雨量があるということで、その2つですかね。近年整備したところであれば対応できたとしても、やはり時間が経ってるところで、工事をしてから時間が経ったところにあれだけの雨量が降れば、そこが壊れてしまうということじゃないでしょうか。

○山陰中央新報:分かりました。

 あと、もう一つ不安というか、心配な部分が、農業への影響というところですけども、農地に土砂が入り込んだ影響で、高齢者の方は特に離農が進むという懸念も出ていますけども、また、このように今後、災害が頻発する状況だと、離農だけじゃなくて、就農をためらう人も出てくるのじゃないかなという懸念もありますが、大雨がもたらす農業への影響についてどのようにお考えになりますでしょうか。

○丸山知事:それは当然、次の作付をしようかどうかということで悩まれる方もおられると思いますので、それに対しては、農地については農地の災害復旧制度がありますし、応急の工事もできるようになってますから、それを最大限使って直していくということで、次の営農にできるだけ支障がないように復旧工事を進めていくということで対応していくしかないということです。

○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。


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