○丸山知事：私から、夏休み期間中の帰省についての県民の皆様へのお願いをさせていただきます。

　夏休み期間中に県外への帰省を検討されている方、また、県外から帰省者を迎え入れる準備をされている方もたくさんおられると思います。５月の大型連休の後、島根県では新型コロナの感染者が増加しまして、５月には１８９人の感染者が確認され、一時、入院患者数が１０３名まで増加し、医療提供体制に大きな負荷が生じたところであります。４月から５月の連休までの感染者の多くは、県外からの帰省や県外への移動歴を有する方など、県外由来の感染に関連したものでありまして、連休が明けた以降の感染拡大にもつながったものというふうに見ております。

　７月に入りまして、全国では、首都圏を中心に新型コロナの感染者数の急拡大が続いておりまして、その影響で、県内でも既に入院患者数が１００名を超えるなど感染が拡大しておりまして、その多くが県外由来によるものと考えられます。県といたしましては、希望される県民の皆様にワクチン接種が行き渡るまで、これ以上感染者が増え、医療提供体制に負荷がかかることをできるだけ抑えたいと考えております。そういった事情から、夏休み期間中につきまして、県民の皆様に次の事柄についてお願いをさせていただきます。

　一つに、県外からの帰省については控えていただくよう御家族や御親戚の方にお伝えいただくようにお願いをいたします。また、県外への帰省についても控えていただくようにお願いをいたします。これらにつきましては、就職活動や法要、看病、介護、成人式などに伴いますやむを得ない帰省については、控えていただく必要はございません。また、既に予約済みのチケットのキャンセル料を負担してまで取りやめていただく必要はございませんが、最大限御協力をいただきますようにお願いを申し上げます。

　やむを得ず御家族や御親戚が帰省される場合には、出発前の２週間、感染リスクが高まります飲酒を伴う懇親会など、大人数や長時間に及ぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切替えといった５つの場面に注意するとともに、３密の回避、人と人との距離の確保、マスクの着用、手洗いなどの手指衛生など、基本的な感染対策を徹底していただくようにお願いをいたします。

　また、実際に帰省されて御実家等で生活を共にされる場合には、家庭内でできる感染予防対策、例えば会話をするときは自宅でもマスクを着用する、ドアノブや電気のスイッチなど手を触れる共用部分の消毒、石けんなどでの小まめな手洗いやアルコール消毒、定期的な換気、寝室を分ける、洗面所などのタオルやコップを共用しない、大皿の料理を避けて食器や箸などを共用しないといったことを徹底していただくようにお願いいたします。なお、こういった家庭内での対策を徹底することが難しい場合には、宿泊について近隣のホテルや旅館の利用も検討していただくようにお願いをいたします。

　夏休み期間中の飲食店の利用については、県外の方との飲食を控えていただくようにしております。したがいまして、県外の方からすると、県内の方との飲食を控えていただくようにお願いをいたします。長期間帰省される御家族や御親戚、御友人との利用については、（帰省後）２週間経過するまでは控えていただくようにお願いいたします。

　県外から御家族や御親戚が自宅に帰省された方、また、あるいは県外の実家等に帰省された場合には、２週間経過するまでは県内での飲食店の利用を控えてください。特に接待を伴う飲食店の県外の方との利用は厳に慎んでください。また、カラオケを利用する場合も同様に、感染対策を十分に徹底していただくようにお願いいたします。

　これらの内容につきましては、御親戚、御家族と触れ合うことができる貴重な機会を制限する内容でありまして大変心苦しい内容になりますけれども、感染拡大防止のために引き続き御理解と御協力をいただきますようにお願いを申し上げます。

　私からの県民の皆様へのお願いにつきましては以上であります。