３．社会福祉施設でコロナ感染症が発生した場合における陰性者の滞在施設

○ＮＨＫ：ＮＨＫの浅井と申します。

　社会福祉施設のコロナ感染の際の陰性者滞在施設のことでお伺いします。

　県内では、こういった施設のクラスターはないんですけれど、大阪だったり都市部で一部、死者が出るようなケースもあったりすると思います。今回、こういった社会福祉施設に特化した形で滞在施設を設けられた意図と、こういった社会福祉施設のクラスターに対する危機感みたいなものを改めて教えてもらえますか。

○丸山知事：それは、たしかニュースで、兵庫県の特別養護老人ホームだったと思いますけど、何十人も感染者が出て、入院できたのは僅かで、２桁の死者が出た施設があると。そんなの見たら、何か対策講じなきゃまずいと普通思いますよね。そういうことです。

　私ごとですけども、昨年の松江市内の寮のクラスターのときに、私は反省したんですよ。何かというと、それまでは東京や大阪で起きてることが遅れて自分のとこにやってくる、島根にやってくる。または東京、大阪で起きてることであって、こっちでは起きないというふうなこともあるという認識だったですけども、やっぱり寮に頼った高校がたくさんある島根県の特徴が、最初に全国的にも当時、多分一番大きかった寮でのクラスターというのが起きて対応したのですけども、結局、島根に特有の事象に対しては島根がちゃんと対応していかなきゃいけない。そして、ほかの地域で起きてることがちゃんと自分のとこで起きるという危機感を持って仕事しなきゃいけないというふうに思ったんで、実際、申し訳ないですけど、兵庫県で挙げたような施設が県内で起きたら、正直言って、それは責任問題ですよね、行政として。やっぱりそれを、初めてそういうふうになったんだったら過失の世界かもしんないけども、知った以上は、全てが対策ができるわけじゃありませんよ。でも、できることがないかというふうにやっぱり担当課と相談して、できることがないかっていうことを検討した結果、やっぱりこういう、これはたまたまですけれども、移転新築をされる施設があって、旧施設がまだ使用に堪え得るという施設を見つけることができたので、こうやってできます。けども、それはいろんなことが島根県にも特別養護老人ホームはあるし、介護老人保健施設もあるわけだから、外で起きてること、東京や大阪で起きてることが我が身で起きるという前提で何かできることがないかって考えた結果として、今準備ができたということであります。