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5月18日質問事項

○朝日新聞:全国の自治体で市長、あるいは幹部に関してワクチンの接種を受けるか受けないかということで判断が分かれているところだと思います。島根県等、丸山知事あるいは幹部の接種状況についての……。

 

○丸山知事:幹部。幹部なんて調べてませんよ。私のほうだけで。

 

○朝日新聞:知事の接種状況を教えてください。

 

○丸山知事:私自身は、接種の対象者になってないので、接種は受けておりません。

 

○朝日新聞:分かりました。65歳以上の高齢者から順次、県内でも接種が進むところだと思いますけれども、知事が今後受けるタイミング、どのように考えていらっしゃるか教えてください。

 

○丸山知事:私は松江市民なので、松江市から接種の、接種票なり案内が来てから予約を入れて接種をするということ、そういう予定です。

 

○朝日新聞:分かりました。なので、医療従事者であったりとか、あるいはそういった枠で受けるという考え方は特には現在ないと。

 

○丸山知事:ないです。

 

○山陰中央新報:幹事社さんの質問に追加してなんですけど、危機管理上としても、先に打つお考えとしてはないということでよろしいですか。

 

○丸山知事:県民の皆さんに基本的な感染予防を通じて感染しないように呼びかけてる立場なので、自分自身もそれをきちっと守って感染防止に努めるという考えです。

 

○山陰中央新報:県内の自治体では首長さんが先に打つという事例があるということなんですけども、それについてどういうふうに感じていらっしゃいますでしょうか。

 

○丸山知事:それは、都道府県知事の場合はワクチンを自分の手元に置いて、それを使うという立場ではないわけです。医療機関の、優先接種は基幹病院が担当して、ワクチンを保管して対象のところを打っていく、都道府県は配送する段取りはしますけど、自分のところで使うという立場にありません。ただ、市町村長さんの場合は自分の手元に置いて使わなきゃいけない、一方で余らせたくない、廃棄は避けなきゃいけないとか、そういう事情がありますから、立場は違うのでよく分かりません。私自身は話を聞いたことがないので、この話についてよく分かりませんから、それぞれの方がそれぞれの住民の皆さんによく説明をされると、御自身の考えとかを通じて理解を求めていくということが必要なんじゃないかというふうに思います。私と同じやり方をしなきゃいけないというふうに強いる立場にもありませんし、立場も、状況が違うので、そういうことも適当でなかろうというふうに思っております。

 

○山陰中央新報:接種する、さっきの首長さんが接種するケースが全国的に、賛否が分かれる問題かなとは思うんですけども、こうなっているのは、行政運営とか接種業務で陣頭指揮を執る首長さん方を国が優先接種対象と明確に定めていないためではないかなと思うんですけども、こういうことに対して指針を示して、こういう議論にならないようにすべきという考えはございませんでしょうか。

 

○丸山知事:いや、そんなことしなくていいと思います。ワクチンが早く市町村に届いて、市町村ができるだけ早く接種ができるようにやってくれればいいので、そんなことまで基準を示してくれとかっていうふうにおねだりするような状況じゃないと思うし、それはそれぞれが判断して、自分がやったこと、私はやらなかったこと、説明すればいいと思います。

 

○山陰中央新報:すみません、キャンセル分のワクチンについてもなんですけども、率先して首長さん方だったり、近隣の医療施設で医療従事者さんが打ったり、学校関係者だったり……。

 

○丸山知事:いや、だから、それはその人に聞いてくださいよ。私はどんなオペレーションしてるか知らないし。そのワクチンの使い方について、私がべき論を申し上げる立場にはないと。厚生労働大臣とか、そうか、河野大臣か、ワクチンの供給、提供の責任を負っている、そういう方がどう言われるかは知りませんけど、私自身は余らないようにどうするかということ、ほかの手があるんじゃないかという話があることも含めて、それはその問われている方に聞いてください。私が何か中途半端な知識であれこれ申し上げることでもないでしょうと。

 ともかく、打ったら打ったで特別扱いを自分でしてるんじゃないかというふうな議論にさらされる。それが正しいかどうか分かりませんよ、そういう指摘にさらされる。私も、自分が感染して中等症とか重症とかに仮になれば、県庁内の指揮について支障が出るんじゃないか、そういう意味で危機管理上の対応としては手ぬるいんじゃないかという指摘も受ける。それぞれどちらかが完全に正解で、どちらかが間違いだったら、それは何の議論も起きませんけども、どっちにしたって百点じゃないわけですよね。それはどういう判断をしたかっていうことをそれぞれの人が説明をするしかないんじゃないかと。

 私の場合は、今回の帰省とかもそうですけど、親しい人、近親者である御兄弟とか息子さんとかを、帰省はしてもらってもホテルや旅館を使ってもらってくれって、そういういろんなお願いをしなきゃいけない立場なんですよね。そんなことを言われなきゃいけないのかっていうことまで協力をお願いしなきゃいけない立場なので、私自身がどちらかというと、私自身の判断は、両方とも非難される点はあると思いますけども、私の場合は接種とかっていうのを疑義ある形で先行してしない、してしまうと島根県知事としていろんなお願いをさせていただく、それを守っていただくということについて正直支障が出る、素直に受け入れていただけないというふうなことが一番恐ろしいことなので、それを避けたということです。

 

○朝日新聞:先ほど御自身については接種を検討していないということでしたけれども、副知事であるとか、あるいは感染症対策部門に関して何らかの医療従事者としての先行接種だったりっていうことをしていたりとか、あるいは今後……。

 

○丸山知事:いや、だから、そんなことは調べてないって。私は、私のことについて取材に答えることにしたけど、それを聞くんだったら調べなきゃ分かんないでしょう。調べてない。

 実務的に言うと、保健所の職員さんというのは感染のおそれがある、要するにPCR検査が必要な方の検体を取ったりするわけですから、そういう意味で当然マスクとか防護措置は講じますけど、身近に感染者だったり濃厚接触者の方に接しますから、そういう意味で、これは優先接種の対象だというふうに位置づけられているので、それは接種させているはずです。それが間に合っているかどうかですけど、対象なので。本庁の職員でも、応援に行くケースがあるので、そういう可能性がある人間、要するに患者さんなどに接する人については優先接種の対象で処理してる、対応しているはずです。そこは、結局のところ感染のリスクが、感染を抑えるため、または発症した方に対応するために仕事として、業務として、要するに感染拡大防止またはその患者さんの命を救うために接することを余儀なくされる人たちについては優先して対応していくという考えに沿っていると思うので、私は、いいことだと思っています。

 ただ、私自身は別に特段この点で指示してませんけど、それは、仮にやるとしたら実際に本当に前線に立つ、そういう方々に会う現場にいる方が優先される話なので、県庁で基本的にデスクワークをしてる人たちが対象になるとは思ってません。ちょっと調べてませんけど。

 

○朝日新聞:分かりました。ありがとうございます。

 

○中国新聞:1個目の質問に関連なんですけど、一応危機管理上、御自身で受けられるかどうかを検討はしたということなんですか。

 

○丸山知事:いや、してませんよ。だって危機管理上だって、私は優先接種の対象になってるという認識がないから考えたことがなかったけど、今、曽田記者からお話があったように、危機管理上いかがなものかという御指摘もあり得るだろうというふうにこの問題に接して思ったけど、私対象になってないし、仮にそれが可能だとしても、新型インフルエンザ特措法に基づいていわゆる、島根県はまだその状況に至ってませんけど、私権制限とか、私権制限に至らなくても、先ほど申し上げたようにいろんなプライベートな物事にわたってお願いはさせていただく、つまりそれを受け入れていただく、守っていただくということのために、県知事という立場で、自分のために何かをしてるんじゃないかというふうに疑念を持たれることは避けたほうが、避けないと、この仕事を進める上でマイナスだというふうに思ったので、危機管理上の話というのは、それは当然ありますけど、それよりもそちらを、そういう観点を優先したということですね。

 

○中国新聞:あと、副知事が接種されたかどうかは、そこも分からないですか。

 

○丸山知事:申し訳ないですけど、知りませんよ。

申し訳ないけど、何かもう、それを聞くんだったら聞いといたけど。私に対する取材だって言ったから調べてもいませんけど。

でも、別に年齢が65歳以上で、普通に接種されてれば別に何の問題もないでしょう。あ、松尾さんはまだ、副知事は……。対象じゃないもんな。

 少なくとも役所として、県庁としてそういう組織的な行動は取っていないです。少なくとも私の指示の下で、私の了解の下で県立中央病院のワクチンを本庁勤務の人間に打つような段取りというのはされてないはずです。あとちょっと高度医療センターもあるけど、医療機関の設置者、病院の設置者としての観点で本庁でそういう接種が行われているということはないはずです。

 

○朝日新聞:まだいつになるか分からないですけれども、今後接種、実際住民として、松江市民として多分される場面もあるかと思うんですけれども、その際に何か公表であったりとかっていうのをされる御予定はございますでしょうか。

 

○丸山知事:何というか、全く考えてませんけど、でも、私人としてやるんだから。いや、公表してくれって言われたら別に隠すこともないから公表しますけど、別に何か取材とか来られても困るから普通に受ける、一市民として多分妻と一緒に受けに行くと思うので特段、リクエストがあれば、接種が終わったら公表してもいいですけど。

 

○NHK:先ほど知事、御発言の中で、そういうしかるべき立場の人が接種を受けるに当たって、ちゃんと説明をすべきだっていうふうな、あったと思いますけれども、今回の雲南市だったり津和野町のケースは、接種をしたことの住民に対する説明とかもなく、結果的に報道によって分かったというようなことだったと思うんですけれども、その辺りは、やっぱり説明が必要だったかなというふうな認識でしょうか。

 

○丸山知事:いや、私は別に事前に説明しろとかっていうことまで言ってませんよ。当然だと思ってやってたことだったら別に、当然だと思ってやるんだから、別に事後的に分かったことを、分かって、それで説明すれば足りると思われていたということだったら、それはあり得ることでしょう。事前でないといけないということもない。ただ、事前だったほうが騒ぎにはなりにくかっただろうというふうには思いますけど。ただ、一律の答えがあるわけじゃないから、この問題について県知事として県内の市町村長がこうしなきゃいけないというふうにまで言うつもりはありませんので、それぞれの御判断でされたことだから、それは公人として、問われたときにはちゃんと説明をされなきゃいけないんだろうと思います。


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