5月15日質問事項
○読売新聞:広島、岡山が追加されたということで、特に近隣の地域で緊急事態宣言ということに今なっているところですけれども、その分、より往来とかについて危惧される部分もあるのかと思うんですが、その辺について、県民に改めてお伝えしたいこと等があればお願いします。
○丸山知事:広島県は地続きとしての隣県でありますし、岡山県も山陰道、米子道を通じて、また、伯備線、JRを通じて、近い、同じ中国地方の県でありますので、この2県が感染拡大によって緊急事態宣言の対象地域になったということで、身近なところで往来を控えていただく緊急事態宣言地域が増えたということでありますので、これまでもお願いしておりましたけれども、蔓延防止等重点措置地域と並んで、緊急事態宣言の対象地域として往来を控えていただくということをお願いしたいと思っております。あわせて、広島県、岡山県の側でも、様々な、飲食店、アルコールを提供されるお店の休業の要請等がなされますので、そういった意味で、島根県が県内で、県民の皆さんにお願いしている県外での、県外の方との飲食を控えていただくという意味で、そういった環境を広島、岡山の県内で整えていただくということにもなりますので、そういった意味で、県民の皆さんへの協力、そして、山陽の両県でそういった取組が進むということを期待しておるところであります。
○読売新聞:その辺のお話というのは、また明日、中国知事会ですかね。
○丸山知事:そうです。
○読売新聞:何か議論というか、知事のほうから問題提起されたりということも何かお考えでしょうか。
○丸山知事:いや、基本的には法律に基づいてというか、法律、また基本的対処方針に基づいて、広島、岡山両県の対策本部、両県として決定されることですから、その御報告を、詳しい内容を伺うという会になるんじゃないかと思っております。基本的には、今日お願いする事項の範囲内でとどまるんじゃないかと思います。
○読売新聞:今回、県民の皆様へのお願いの中で、カラオケ店の利用についても触れておられます。これ、益田市でのクラスター発生を受けたものなのかなというふうに私は思ってるんですけれども、その辺の意図をお願いします。
○丸山知事:店名を公表させていただいております益田市内のいわゆるカラオケ店、カラオケ喫茶ですかね、で相当数の感染者が出ていると。そして、特定できない利用者の方に対して、この相談の呼びかけをしているという状況でありますので、こういった事案が、完全に防げないものであろうかと思いますけれども、再発を防いでいくということが必要だということで、特出しで、この業界のガイドラインの主要事項を上げさせていただいて、店舗側、また、利用者側、県民に対してお願いをさせていただいたというところであります。
○中国新聞:広島、岡山は、特に隣県ということもあって、経済的な影響もちょっと懸念されるかなと思うんですけど、そこら辺はいかがお考えでしょうか。
○丸山知事:そうですね、ゴールデンウイーク後も、ゴールデンウイークとかに関係なく、都道府県を越える移動について、緊急事態宣言対象地域として、広島の県民の皆さん、岡山の県民の皆さんに対して、両県からこの自粛が要請されるということになりますので、そういった意味で、両県と島根県との往来というのは、構造的には減っていくということになろうかと思います。ただ、これは感染拡大を防ぐという意味で欠かせない措置でありますし、緊急事態宣言という重い措置で早めに収束させるために取られているということでありますので、そういった措置を取らない場合に比べて、トータルとしては、事態が早急に改善することで影響が小さくなっていくと思っておりますので、こういった両県の県民の皆さんに要請事項を守っていただいて、島根側もそうですけども、一時的な影響はあるかもしれませんけれども、それで早く収束をさせていくということが大事じゃないかと思っております。
○中国新聞:今回、もともと蔓延防止の要請から、宣言に格上げというか、経緯がありますけれども、こういったその経緯も含めて、タイミングとか、この後の期間なんかも踏まえて、どのように捉えていらっしゃいますでしょうか。
○丸山知事:そうですね、プロセスについては、政府が当初の諮問内容を変えたということの評価というのは、臨機応変で迅速にこの方針決定をされた。臨機応変の対応だという評価と、当初の諮問内容が十分じゃなかったんじゃないかと、2つの見方があろうかというふうに思いますけれども、結果としては間違っていない内容だと思います。ただ、どちらかというと、やはり蔓延防止の重点措置がもっと早い段階で講じられて、それが緊急事態宣言に変わっていくというプロセスが本来の姿だと思いますので、結果としては、やはり蔓延防止等重点措置地域の判断というのがこの前段階として、もっと早くといいますか、より前の段階で行ったほうがよかったんだということになるんだと思います。
○中国新聞:あと、期間も含めてなんですけども、効果的な部分というのはどう見てらっしゃいますか。
○丸山知事:いや、それはもう、この手の蔓延等防止措置も緊急事態宣言の措置も、いずれも当初の設定どおりに終わってしまうということのほうがまれですので、これで収まればこれでよし、この期間で足りなければ、それはまた延長を考えていただくということが必要だろうと思っております。なかなか将来というか、先の感染者数を直ちに見込むのは難しいでしょうから、その期限を迎える段階で、必要があれば、迷わず継続をしてもらう、延長をしてもらうという対応が必要なんだろうと思います。
○中国新聞:広島で、特に県西部とのつながりも強いと思うんですけども、県西部でも、今、県内、結構、感染者、相次いでいるところもありますけども、県西部での警戒態勢というか、そういったところも含めて、全県の警戒態勢も含めて、何か改めて強化するような部分というのはあるんでしょうか。
○丸山知事:今回、広島側で、山陽側の2県でそもそもが飲食店でアルコールが提供されるということ自体が大幅に減っていくということが予定されますので、島根県側において、島根県民に対して強く何かを呼びかけるというよりは、広島、岡山両県で措置をきちんと講じていただくということを通じて、自動的に島根県の県民の皆さんが広島、岡山に行かれて、または、両県の県民の皆さんが島根に来られて、感染を広げてしまうという、その根元の部分が閉められるという状況になるかと思いますので、その状況を見守っていくというのが基本じゃないかと思っております。
○山陰中央新報:関連して、今回の発表で、即応病床の病床数も増やされていますが、対応の構えとして、病床も含めて、今後どういったお考えであるのでしょうか。
○丸山知事:今の段階で、病床利用率が30%ぐらいですかね、ですけども、70%に相当するものを空けておいていただいているということでありますから、これ、あまり想定したくないですけども、患者さんが2倍になっても直ちに対応できるという体制は取っておりますから、当面はこの状況でしのげるんじゃないかと。それがまた増えていけば、その先の急増にも備えるために一定の余裕を持てるために、また、即応病床は増やしていくことも当然考えていくということになると思います。
○毎日新聞:今朝、津和野から聖火リレーがスタートしたかと思います。もしかしたらウェブなどで御覧になったかもしれませんけれども、お感じになるところがあったら教えていただきたいです。
○丸山知事:沿道なりで観戦されている方は、ゼロではなかったようですけども、私が一部見たところでは、大分少ない感じで受け止めましたので、益田市、島根県、両者でお願いした事項を相当程度、受け止めて対応していただいているというふうに感じたところであります。残念ながら、今、少なくともこちらでは雨が降っていますので、走られる方もスタッフの皆さんもちょっと大変だとは思いますけども、今の状況で滞りなく終えていただくように、奮闘を期待しているところであります。
○毎日新聞:これまで何度か訴えられていたスポンサー車両について、音量などはどうだったでしょうか。
○丸山知事:音だから、よく分からないし、テレビで報道されませんから、よく分かりませんけど、県側のスタッフから聞いている限りは、奇異に感じるような音量ではなかったという報告を受けていますので、一定の改善はされているんじゃないかと思っております。
○山陰中央テレビ:ちょっと関連して、聖火リレーのところで改めてお聞きしたいんですけども、結局、丸山知事のほうはいち早く聖火リレーの中止のところを声を上げられて、最終的にはほぼ当初の予定どおりのコースで実施するということになりましたが、近隣県含め、規模縮小というところがかなり多い中で、今回、島根県内でも今日もまだ感染者が多い水準で出ている中で、最終的なこの判断が適切だったか否かというところは、改めて今どのように感じてますでしょうか。
○丸山知事:いや、適切でないことをやることはありません。聖火リレーを予定どおりやっているかどうかということだけで比較するのは、何というか、一面的な比較でありますので、感染状況に応じて、それぞれの地域が適切な対応を取るという意味において、それぞれが適切な判断をした結果、感染が急拡大している地域は公道で一切できないし、できるところは、できるところだけでやるし、島根県の場合は、全ての公道でやることについて、大きな問題が生じる状況が生じていないということでありますから、他の地域と同じ基準の下で対応した結果がこうなっているという理解であります。
○山陰中央テレビ:すみません、あと、今回求められていたスポンサー車両の音量については、少し配慮があるというところも、今、先方から回答があったということなんですが、当初求められていたそもそものスポンサー対応に関しては、これは積極的に回答としては何かあったんでしょうか。ちょっと改めてお聞きになるかもしれないですが。
○丸山知事:隊列は、4月6日に会見で申し上げましたとおり、組織委員会としては外せないという判断が示されて、それは私は致し方ないというふうに理解しておりますので、あれ以降、私が求めてきたことというのは、音楽イベントのようにスポンサー車両の存在がなってしまう。その結果、聖火ランナーよりもスポンサーの広告宣伝のような内容が主体となるという状況を改めるというために音量の改善を求めてきたわけです。そういった意味では、そこの部分については聞いてもらっているという理解です。
○山陰中央テレビ:すみません、ちょっとちなみになんですが、もともとの当初の求められていたところのところは、やはりスポンサー対応は変えれないというところの時点で考えると、知事として求めていた部分として、求めていた達成度具合としてはどれぐらいの通ったというふうにお考えでしょうか。
○丸山知事:いや、まあ、可能なところはできたということなんでしょう。
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