5月12日質問事項12
12.島根原発2号機
○山陰中央新報:山陰中央新報、平田といいます。よろしくお願いします。
島根原発2号機についてお伺いします。
4月30日に原子力規制委員会による島根原発2号機の審議が実質終了しました。改めて所感をお伺いしたいです。
○丸山知事:この前、所感申し上げましたよ。
○山陰中央新報:コメントですよね。
○丸山知事:いや、全て審査項目の確認が終了したことは伺ってますけれども、設置変更許可が出されてる状況ではありませんので、県としては、先般、補正された書類の提出が行われておりますけれども、その後の経過なりを注視をしていくという考えであります。
○山陰中央新報:審査を申請してから実に7年と4か月たってますが、この長期化したことへはどんな見解をお持ちでしょうか。
○丸山知事:全てが同時に進んでたわけではないわけでしょ。何か、これを先にやるとかっていうのがあったわけだから、その中で先に審査する順番に選ばれなかったというのは、それはそれで規制委の側の選択なので、それがなぜだったかということは、私はよく分かりませんけれども、拙速に、こんな短い期間でできるのかと言われるような審査よりは、ちゃんと時間かけてやってもらったほうがよかったので、長いからよくないっていうのは思ってません。ちゃんと時間かけて、もっと早くできなかったかという立場でもないし、もっと遅くできなかったかという立場でもないので、必要な項目をきちんと繰り返し、実地調査も含めてやられたと認識してますので、必要な期間だったんだろうというふうに思います。中国電力からすると経営上は早いほうがいいんでしょうけど、それは仕方ないことですから、そういうことで、私、島根県知事としては、早い遅いというのは、早くないといけない、遅くないといけないという立場ではないので、仕方ない期間だったんだろうなという感じで受け止めております。
○山陰中央新報:一方で、再稼働を目指す中電の審査への臨む姿勢というものが度々問われるということがあったんですけども、それが一部で、そういった長期化の一因にはなったんじゃないかっていう声もあるんですが、そういった点についてはどういったお考えでしょうか。
○丸山知事:長期化というのが事態に良し悪し、私はないので、そうしたから長くなった、けしからんじゃないかというふうに物を見る立場でもない。ただ、最終審査日の前の段階での記述、指摘事項の中で、中国電力としての判断というのは、自らの判断としてきちんと、思われるとかという形じゃなくて、そういうふうな判断をするとか主体的な判断として書きなさいというふうな指摘があったように伺っておりますけども、そういった意味で、事業者としての判断というのはきちんと自信を持って言い切れることは言い切る、言い切れないことは、それは検証をきちんとして臨むという形で、主体性を持って設置者、管理者、運営者として責任感を持った対応をしていただく、これはいろんな保守点検の関係でも御指摘をいただいてますので、そういうことも含めて、設置者、運営者としての主体的な判断と積極的な対応が常に求められるということだというふうに認識してます。
○山陰中央新報:おっしゃられているとおり、5月10日に補正書が規制庁のほうに提出されてます。他プラントの例を踏まえると、6月にも事実上の合格となるふうに見られるんですけども、いずれ訪れる地元同意手続に向けて、県としてこの局面に向き合うためにどんな点を重視すべきかとお考えでしょうか。
○丸山知事:いや、局面に向き合うのは中国電力です。再稼働の同意を得られるように、中国電力なり、再稼働したいと思われてる政府、それから事業者である中国電力が、我々が、住民の皆さんを含めて、同意をしてもいいんじゃないかと思えるような説明なり姿勢を示してもらうということを、この安全性の説明というのは、これは規制委員会になりますけど、そういう関係する方々がそういう姿勢で安全性の説明、国の政策としての原子力の必要性の問題、そして中国管内における電力需要としてどういう位置づけなのかといったことをそれぞれできちんと説明をしてもらうということが必要になってくるんだというふうに思いますし、それを受けて、我々としては、その説明を聞いた上で我々なりの視点、別の視点で意見をもらえることになっています原子力安全顧問なり、地元の皆様方も入っておられます安全対策協議会なり県議会といった幅広い御意見を伺った上で総合的に判断をしていく、周辺市も含めてですね、そういう形で再稼働の同意を得たいという気持ちを、またそういう立場におられる方々が、我々というよりは、我々の後ろにおられる県民、市民の皆さんの理解が得られるような説明をまずしてもらうということ、丁寧な分かりやすい説明をしてもらうということがスタートになるんじゃないかというふうに思います。
○山陰中央新報:ありがとうございます。
○広聴広報課:それでは、時間が参りましたので、以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。
○丸山知事:ありがとうございました。
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