８．池江璃花子選手にオリンピック出場辞退を求めるコメントが寄せられていることについて

○読売新聞：読売新聞の林です。

競泳の池江璃花子選手について、先日、ＳＮＳなどで出場の辞退を求めるコメントがネット上で寄せられていることがちょっと方々で話題となっているところでございます。知事のほうでこれについて、五輪関係で積極的に御発言されてきたこともありますので、その辺、お考えがあればお願いしたいと思います。

○丸山知事：それは、オリンピックの出場を目指している方、また内定されて、出場に向けて努力しておられる方からすると、それは開催してもらいたいというのが当たり前の心情だし、それは当然できるだけ国民の皆さんに喜んでもらえる形で出場したいということも含めて、基本出場したいと、開催してもらいたいと思われるのは至極当然の話ですから、それに対して辞退を表明してくれということを求めるということ自体、非常に許されない行動、言動だと思います。厳に控えるべきことだというふうに思いますけど、同時に、池江さんの白血病からの回復といった、本当に感動的な代表の座をつかまれるまでのストーリーというのは大変感動的でありますから致し方ない部分がありますけども、池江さんの雄姿を見せてあげなきゃとかっていうふうな感じの雰囲気を、これはメディアも含めてだと思いますけど、関係者、そういう五輪での活躍を見たい代表として、ある意味、開催すべきだと思う方々からすると旗印にされてしまったということに伴って生じている現象だとも思うので、やっぱり一人のアスリートとして、静かにその活躍を見守るというふうに、やはり周囲がちょっと態度を改めると、姿勢を改めるということも必要だと思うので、どうしてもこういった誹謗中傷に近い言動というのはゼロにはならないという前提で、周りが配慮する、そういう人たちの矢面に立たせないというふうなことを関係者も配慮しなきゃいけないんじゃないかというふうに思います。

○読売新聞：分かりました。ありがとうございます。