２．高橋嘉悦大教授の発言

○山陰中央新報：山陰中央新報の原田です。

　少し話は替わるんですけれども、内閣官房参与を務める高橋嘉悦大教授がツイッターで「日本の感染状況はさざ波」というような表現で発信をされました。これについての受け止めをお願いします。

○丸山知事：全くの私人だったら、そういう人もいるだろうなって話でしょうけど、非常勤とはいえ公務員の立場にあるのであれば、言われる内容ではないだろうと。なぜならば、現実問題として今、大阪、兵庫を中心に、御自宅または高齢者の入所施設で、自宅または自宅に相当するところで入院できずに亡くなっておられる方がおられるということというのは、世界に冠たる医療保険制度を持って、所得や住んでる地域に関係なくきちんとした医療が受けられるという我が国、先進国の中でも特出した医療環境に置かれている、その水準からすると、極めて劣位な状況に置かれている地域が厳然としてあるということからすると、単純な感染者数の比較ということ自体が、算数とか数学のレベルの話であって、我々人間としてどう受け止めてるかという観点のない、非常に底の浅い比較だというふうに思います。我々がこれまで継続していた生活が脅かされている地域がたくさん、たくさんと見るかどうかはあれですけども、そういう地域があり、それが広がりかねないという状況にあるということを深刻に、行政にある人間は受け止めているわけでありますから、そういった我々の常識からすると、常勤と非常勤と差がありますけれども、ちょっとかけ離れてる感覚のコメントだという認識であります。