5月12日質問事項1
1.東京五輪聖火リレー
○山陰中央新報:山陰中央新報の原田と申します。よろしくお願いします。
東京五輪聖火リレーについてお伺いします。
知事が2月に中止検討を表明され、4月に実施する方針に転換した県内の聖火リレーが今週末に実施されます。コロナ禍で実施する聖火リレーに対する今の率直な思いをお知らせください。
○丸山知事:聖火リレーについては、大本は組織委員会と協定という名前の契約を結んでお約束をしていた内容でありますので、当初、契約解除を検討して、中止を検討いたしましたけれども、もろもろの情勢、政府の飲食と限ってませんけども事業者へ向けた支援の状況と、実際に政策として、財政支援としては現れてきたといった状況を踏まえて、当初の予定どおり実施をするという状況でございます。
大阪以降、当初計画どおりでないところがありますけれども、そういうところはまん延防止等重点措置の対象地域だったり、緊急事態宣言の対象地域だったり、外出自粛を要請されたりといった、内容変更をせざるを得ない状況にある地域でありますので、島根県と比較しますと、島根県についてはそういった状況がないということで、結果として今の時点で当初計画から変更しないという状況になっているということであります。
○山陰中央新報:15、16日、両日の知事のリレーの関わり方、式典への参加など、される予定というのはありますでしょうか。
○丸山知事:私は、ほかに予定がありますので、15、16日の聖火リレーについては、イベント等に出席する予定はありません。
○山陰中央新報:特にこの2月以降の知事が中止検討を表明されたということと、今回のイベントに参加しないということは、関係はないということでよろしいでしょうか。
○丸山知事:関係ないですね。もともと知事が出なきゃいけないとかという契約条項はないので、別に予定もしてませんでしたから、別の予定を入れていったということであります。走る市町村はいっぱいありますから、特定のところを選んで出るというのもいかがなものかというのもありますので、そういった意味で、特定の場所を選んでということを避けるということも含めて、他の仕事もあるということが一番ですけども、出席を予定してないということであります。
○山陰中央新報:沿道等での感染対策というのは万全な状況だというふうにお考えでしょうか。
○丸山知事:それは、我々、準備は万全ですけども、全ての社会経済活動、ゼロリスクはありませんので、万全というのは、できる努力を最大限行うという意味で万全を期しているというところであります。
○山陰中央新報:聴衆が密集する可能性もあるとは思うんですけど、何か呼びかけをされたりというようなことはありますでしょうか。
○丸山知事:それは、聖火リレーの前のいろんな広報車とかスポンサーの大きな車両とかからそういう案内は常にされると伺ってますので、沿道で直前に呼びかけていただくということで対応をする、また警備の事業者さんを配置してますので、そういった方から呼びかけてもらうという形で対応する考えであります。あとは、イベント会場、その日の最後のところですかね、邑南と松江についても、会場、人数制限をして、事前予約の制度にして人数を制限してイベントを実施するといった形で、できる対応は取っているということで聞いております。
○山陰中央新報:分かりました。
○NHK:NHKの浅井と申します。
県内での聖火リレーについてなんですけれども、他県では、沿道に出ずに、いわゆるライブストリーミングでリレーを見たりとかっていう呼びかけをしてるようなところもあったりするんですけれども、開催までの間に、県としてどういうふうな行動をしてほしいというような呼びかけを住民に対してされていくようなことは考えたりしてますか。
○丸山知事:特段の呼びかけはしません。正直申し上げて、特段の対応のなかった福島、栃木、群馬、長野とか、愛知もそうでしたかね、そういった地域は普通にやられたと思いますけれども、そういった地域と同等か、またはそれ以下の感染水準なので、隣県と感染状況が違うので、特段のことを考えてるわけじゃなくて、もともとの組織委員会との間で感染防止対策を講じることとなっていることをやっていくということです。イベント開催の制限をしてるわけではないので、一つのイベントとして見ても、何か加重してお願いしなきゃいけないというよりは、もともとのイベントの基準なり、それよりも厳しい基準でやってもらってますけど、それを守ってもらうということですね。
○NHK:今回、開催、土日に重なっているということもあって、沿道の人出もかなり予想されると思います。密集が発生する可能性も高いと思うんですけれども、その辺りの懸念とかっていうのはありますか。
○丸山知事:私は、結果的に密集とはいえ、結局、基本屋外なので、屋外で向き合わずに同じ方向を向いてる形だから、一密でも危ないとは言われますけど、密集かもしれませんけど、密接とか、飛沫が飛ぶという観点からすると、屋外イベントではあるんだろうと思ってますけど、何か密の写真が撮られて、ぎょっとするかもしれませんけど、写真を撮るときに、同じ方向を向いてるときにマスク外したりしますよね、そんな感じのことじゃないかと思いますが、できるだけそういう沿道の集まり方については、そのための警備も入れてますから、その警備員さんに離れてもらうという声かけとか、車列の中で広報車なりアナウンス車がありますから、そういったことを通じて呼びかけてもらうと。島根県民の皆さんは真摯に対応していただけることを期待しているということであります。
○NHK:あと、4月の実施を決められたときに、スポンサーの車両に対する音量の制限とかっていうところを求めていたと思うんですけれども、改めて組織委側から何か示されたり等はありましたでしょうか。
○丸山知事:何か具体的な日付は聞いてませんけど、あの指摘を受けてからも下げてるんだということです。なので、その下げてるやり方で島根県内も行う。何かもう下げてるそうです。島根県だから下げるというよりは、今の時点で、私の指摘、お願いをした後に、スポンサー側と調整されたんでしょうけど、状況に応じて音量を調整していくということの一環で音量を下げていると。ちょっと数字で示せるもんじゃないらしいですけど。最近、苦情はないそうです。音量での苦情は、組織委員会にはここのところないというふうな話を聞いてます。県にはあるかもしれませんけどね。
○NHK:そういった対応がなされた形で聖火リレーを迎えるという部分については、どのように受け止めてますか。
○丸山知事:正直申し上げて、直前に変更するというのは相当大変です。別の会場を確保して人が入らないようにするとかいうことも含めて、別の段取りをしなきゃいけませんからね。なおかつ、恐らく沿道警備とかのキャンセルというのは、当日ではないからお金払わなくていいわけじゃなくて、ほとんど、多分100%に近いキャンセル料が出ていくわけですから、恐らくフルでやったのと同じか、それ以上お金がかかっちゃうということですから、直前でばたばたして公道をやめるとかっていうパターンにならずに、初期のやり方で聖火ランナーの皆さんに整然と走っていただける、また、なおかつ私が気にしておりました聖火ランナーの方よりもスポンサーの宣伝車、車両が音量などで目立つといった主客逆転のような形がないような、音量を下げてもらえるということであれば、そういった形で整然と聖火ランナーらしい聖火ランナーという形で走っていただくということが一番いいんじゃないかというふうに思います。
○山陰中央テレビ:TSK、山陰中央テレビの松尾といいます。よろしくお願いします。
聖火リレーの場に今いらっしゃらないということなんですけども、こうしたことはいつ頃から決めていらっしゃったんでしょうか。
○丸山知事:覚えてません。別に行かなきゃいけないという行事じゃないので、もともと予定してなかったというのもあるし、そのうちに予定が入ってきたということですから、別にいつ決めてどうこうという話じゃなくてですね。
○山陰中央テレビ:あと、聖火リレーというイベント自体が地元にとってどんなイベントであってほしいかなというのは、知事としては思いありますでしょうか。
○丸山知事:基本は聖火リレーの主役は聖火ランナーの方々ですから、いろんな思いを持って走られる方々にとって記憶に残るリレーであってほしいし、それを見る方々も、恐らく数十年、半世紀に1度あるかないかという機会ですから、そういうものを楽しんでいただくということですかね。私自身が企画してるというよりは、組織委員会が企画してるものなのであまり、受け身のレベルしかないですけどもね。
結果的には、私自身がいろいろお騒がせしましたけれども、こういった形で聖火リレーを当初予定から変更することなく開催できるということは、事態が、これは今はちょっと第4波のさなかでありますので多くの県民の皆さんは御心配いただいてますけども、全国的に見れば低位な水準で抑えられていることで、こういった当初の計画どおりのリレーが実施できるということについては、これは全県民の皆さんの御協力の結果でもありますので、そういった意味で、隣県で難しかったことが島根では、私がお騒がせしたのでちょっとパラドックスみたいになってますけど、島根だからできる形態、フル実施というんですかね、そういうことですので、そういった意味で、県民の皆さんの御協力に改めて本当に感謝をしております。
○山陰中央テレビ:準備段階でも様々な苦労があったと思うんですけども、準備の段階として大詰めを迎えた中で、イベントに対する見方というのは当初と比べて何か変わったところというのはありますか。
○丸山知事:福島とか、前橋だったかな、のツイッターで投稿されてるスポンサー車両の映像を見たときはちょっと度肝を抜かれましたけど、その音量が改善されて、きちんと改善されてることを祈ってますけど、どうしてもスポンサード、スポンサーの支援によって成り立っているということで必須のものだとは思いますけども、主役が聖火ランナーの皆さんだということとの兼ね合いが崩れないようにしていただくという意味で、音量がどれぐらいになるか分からない、数字で示せませんけど、そういうバランスの取れたものにちょっと近づいたとは思いますので、そういった意味で一定の改善はできたのかなと思います。
ただ、聖火リレーの大本はオリンピック本体の開催ですから、それ自体がいろいろと議論されてる、賛否が分かれてるという状況の中で走らないといけないという状況がいろんな問題を生んでいるわけですから、その大きな問題の改善というのは感染の収束に向けて、特に1都3県というのか大都市地域というのか、日本全体としてこんな状況でオリンピックを開催しても大丈夫かという状況が改善されるという努力が、これは聖火リレーを開催する、競技場とか選手村の中のオペレーションの話じゃなくて、我々の平場の生活の世界の感染の状況を改善していくという努力が求められるので、それはちょっと島根県がそれは主体じゃないですけども、その関係の方々、感染が拡大している地域の行政関係者なり住民の皆さんの御協力を通じて、そういう課題を解決していかなきゃいけないという重い雰囲気であるというのは、これちょっと避けられないと思いますね。
○山陰中央テレビ:ありがとうございました。
○山陰中央テレビ:すみません、追加で恐縮です、TSKの松尾です。すみません。
15日と16日なんですけど、ほかの御予定があるというお話だったんですけれども、これは公務ではなくて私的な御予定でしょうか。差し支えなければ。
○丸山知事:公務です。
○山陰中央テレビ:あ、公務ですか。
○丸山知事:はい。
○山陰中央テレビ:ちなみに、内容って伺えますか。
○丸山知事:土曜日は、亡くなられた岡本元議長のお別れの会がありますので、浜田市金城町にお邪魔します。そして日曜日は、浜田と江津でやられてる、浜田かな。浜田でやられてる特定地域づくり事業協同組合の活動を実際に見させていただくという現場視察を、江津市内かな。だから江津かな、江津に行く予定です。
○山陰中央テレビ:はい、ありがとうございました。
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