○丸山知事：私から２点御報告をさせていただきます。

コメント１）

　１点目が、第７１回全国植樹祭の開催についてであります。新型コロナの影響で１年延期しまして、本年５月３０日に大田市三瓶山北の原で開催を予定しております第７１回全国植樹祭につきまして御報告をいたします。

　昨年発生しました新型コロナウイルス感染症につきましては、１年を経過した現在におきましても感染の収束には至っておりませんけれども、島根県内におきましては比較的まん延が抑えられている状況にあることから、改めて万全の感染症対策を講じた上で、予定どおり開催する方針としております。このような方針の下で、宮内庁に対して、第７１回全国植樹祭に天皇皇后両陛下の行幸啓を仰ぐことについて、お執り成しを依頼しておりましたが、先般、宮内庁から、現下の新型コロナウイルス感染症をめぐる諸般の状況に鑑み、全国植樹祭への御臨席は困難である旨の連絡がありました。主催者であります島根県といたしましては、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぐという通例での開催を目指してきたところでありますが、宮内庁が全国の状況を俯瞰してこのような判断を下されたことについては理解すべきであると考え、今回、宮内庁の判断を受け止めることとしたところであります。

　地元大田市の皆様、林業関係者の皆様、また、行幸啓の準備に携わってこられた多くの皆様をはじめ、県民の皆様の期待に応えられない結果となったことにつきまして、心よりおわびを申し上げる次第であります。

　その後、宮内庁と協議を進め、本日、宮内庁からも発表があったとおり、天皇陛下におかれてはオンラインで行幸いただき、皇后陛下の御体調に支障がなければ、天皇皇后両陛下でオンラインにて行幸啓となりました。大田市三瓶山の式典会場と東京をオンラインで結び、式典にお出ましをいただき、天皇陛下よりお言葉を賜るとともに、お手植え、お手播き、さらには、昭和４６年の第２２回全国植樹祭におきまして当地で昭和天皇にお手植えをいただきました樹木を御収穫いただく予定といたしております。

　県を挙げて４年以上かけて準備をしてまいりました全国植樹祭を開催し、島根県が全国に先駆けて進めてまいりました循環型林業を力強く全国に発信できる大会となるよう準備を進めてまいりますので、引き続き関係の皆様の御理解と御協力をお願いする次第であります。