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4月16日質問事項6

6.国勢調査速報値

○中国新聞:中国新聞の松本です。

 国勢調査の速報値を発表されました。県内全域で見ると3.3%のマイナスだったと思うんですけども、まずこの受け止めをちょっとお聞かせいただけますか。

○丸山知事:人口が減っておりますので、人口減少が引き続いて進んでいる、そういった中で、目下の最大の課題はコロナ対応でありますけれども、引き続いて人口減少対策をメインに置いた島根創生計画をやはり並行して着実に実行していかなきゃいけないというふうに改めて認識させられた数字だということでありますので、コロナ対応とできるだけ並行して、産業の振興、企業の誘致、子育て支援の拡充といったところを並行して進めていきたいというふうに考えております。

○中国新聞:創生計画の中で、人口推計66万、まあ67万人を切ると見立てていたところを、67万人というところでとどまってたという、この点についてはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。

○丸山知事:5年間の前半が比較的堅調な経済状況だったということ、後半はちょっと厳しいんですけども、そういった意味で、歯止めがかかったと言える状況にはまだなっておりませんので、これまでの政策のいいところをさらに伸ばして、問題がなかったかどうか、問題があったところを改善していくといった形で対応していきたいと。島根創生計画の数字より若干上回ったというのは一定の成果だというふうに思っておりますけども、より大きく成果が出るように、気を抜かずにやっていかなきゃいけないというふうに思っております。

○中国新聞:一方で、石見地方に関しては依然として厳しい状況にあるかなと思うんですけども、石見エリアの人口減少に歯止めをかける方策として、今どのようなことをお考えでしょうか。

○丸山知事:基本的には、県東部に比べて、まず高速道路の整備が遅れたということが産業振興なり観光誘客の上で大きくハンデとなったことは間違いありませんので、益田以西の山口エリアの山陰道の早期整備も含めて、九州、それから山陽、広島に開かれた地理的な優位な条件を最大限活用していただけるようなインフラの整備をしていくということと、我々、どうしても県庁にいますと松江を中心に見がちですけども、やはり県西部から見て連携すべき、市場として目を向けるべき広島とか山口とか北九州といったところを、松江経由ではなくて、じかに経済的な、人的な交流を進めていくということで、やはり地の利を生かせるインフラを整備する、そして地の利を生かしていただくということで石見地域の振興を図っていきたいというふうに考えております。

○中国新聞:あと、コロナ禍の影響もあるのか、U・Iターンが昨年度の後半増えてるという状況があったと思うんですけども、これについてはどう見てらっしゃいますか。

○丸山知事:いい傾向で、大変ありがたく思っておりますけれども、コロナの一時的な影響だとすると、コロナが落ち着くと、そのトレンドが弱まってしまいますので、やはり一時的にならないように、都会とか県外での生活に比べて、この島根の生活が魅力的だということをきちんとお伝えしていくということとか、18歳まで島根で生活されてる間に、この島根のよさなりをきちんと、ふるさと教育なりを通じて子供さん方にお伝えすることで、県外に進学したから、もう県外での就職先しか探さないということではなくて、県内に戻るとしたらどういう企業があるかということを具体的にイメージして活動していただいて、この両者を比較して、子育てのしやすさとか、親御さんとか近親者のサポートが得られやすい環境とかということも含めて、どちらが自分の一生、これは、どうしても若いときは、二十歳過ぎ、二十歳前後での若い独り身での生活上のフィット感で選ばれるところはありますけども、どうしても就職する場所というのは終の住みかになる場所でありますから、子育てをし、老いていくということまで含めて、ライフサイクルというか、ライフステージ全体としてどちらがいいかということを客観的に判断してもらえるように、島根のよさをよく理解した上でどちらにするかということを決めてもらうというふうなことを、我々としてはまだ情報提供が十分でないとこがあるので、そういったことをきちんとお伝えをしていかなきゃいけないというふうに思ってますし、これはIターンの皆さんにもそうですけども、そういう取組をしていきたいというふうに思っております。

○中国新聞:ありがとうございました。


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