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4月16日質問事項1

1.新型コロナウイルス感染症対策

○山陰中央新報:山陰中央新報の原田と申します。よろしくお願いします。

 政府が今日、埼玉など4県でまん延防止等重点措置について追加で適用します。全国的に新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない今の状況について、率直にどのようにお感じでしょうか。

○丸山知事:ちょっと詳しいデータ、トータルデータはないと思いますけども、関西については変異株の感染力が強い、または重症化しやすいといった影響が大きく影響してるのかなというふうに思いますし、そもそも関東、関西問わず、いわゆる大都市、都市が連たんしてるメトロポリタンですから、そういった地域というのが非常に感染を抑えるのが難しいということが顕著に表れているのかなというふうに思っておりますけれども、やはり今回もし、今、原田さんの御指摘になった、追加がされるとなると、1都3県、1府2県といった形で、あと愛知もですかね、三大都市圏の、これ愛知だけは中心地ですけども、それら1都3県と2府1県といった形で、3波、2波、1波と同じような形での感染拡大が続いているという状況だと認識してますし、その発射台が第3波冷めやらぬ中での感染拡大局面となりますので、医療機関の負担はずっと継続し続けている中で、またさらに負担が重くなっているということで、医療の水準を保てるかどうか、通常医療も含めてですね、そういった意味で、特に大阪が重大な局面に来ているんだろうというふうに思っております。

○山陰中央新報:そもそもまん延防止措置の効果について、どのように見ていらっしゃいますでしょうか。

○丸山知事:内容としては、政府が言われているとおり、第3波のときの緊急事態宣言よりも細々とした内容が含まれていますから、エリアが狭いということを除けば、中身的には濃い内容になっているというふうに思います。ただ、それをもってといいますか、第3波のときは緊急事態宣言で飲食についての措置を深掘りをする、9時までの時短を8時にしていくといったことを通じて、これは検証を待たなきゃいけませんけども、その後に、すぐにピークは迎えましたけども、その後急減していくといった局面を迎えましたので、そういった意味で、緊急事態宣言の効果が時系列で見ると現れている。今回はまだ、まん延防止等措置を講じたからといって、この拡大局面が下降局面に向かっているわけじゃないという意味で、これは発動されている状況が違うので、上り局面で抑える力がない、そこまでの効果は出てないということだと思いますが、やってなければもっとカーブがきつくなった可能性もありますから、効果がなかったと言うのはちょっと早計で、上り局面での、感染拡大局面の最初の段階でそれを抑えつけるといいますか、それを下降局面に持っていくまでの力というのはないということなんだろうというふうに思います。措置が不十分だというふうに見るのか、ちょっと感染拡大の勢いが強いので効かないと見るのか、それは分かりませんけれども、内容的には、いろんな追加された、見回りとかですかね、追加されてますから、それが功を奏していれば、措置の内容としては強くなっているというふうに理解しております。

 ただ、一部に、報道の中では、緊急事態宣言を講じたとしても、措置の内容はそれほど変わらないので、緊急事態宣言をやる意味があまりないというふうなコメントが政府筋から出てるような報道がありますけれども、まん延防止等措置の内容を改正前の緊急事態宣言よりも強くしたのであれば、それはまん延防止等措置よりも強い措置でなければならない緊急事態宣言は、より強いものを検討しなきゃいけないということにしかならないんじゃないかと、法律の構造上。ということは、新しい緊急事態宣言、まん延防止等措置がある中での緊急事態宣言の内容を、より深掘りする形で検討を迫られているという状況にあるんじゃないかというふうに、法律を見る限りはそういうふうになっているんだろうというふうに私は理解しております。

○山陰中央新報:知事の要請から国の決定までタイムラグがあるというような報道とかもあったりしまして、感染状況の低い島根はまだすぐに要請する段階にはないと思うんですけれども、今回の一連の決定までのプロセスに何か問題点はあるというふうにお考えでしょうか。

 また、知事の権限を増やすべきだというようなお考えはありますでしょうか。

○丸山知事:権限を増やすべきかどうかという意味ですと、私の場合は、第1波のときの緊急事態宣言は経験しておりますけれども、それ以降については特段の時短要請等もしていない地域の知事でありますから、あれこれ注文をつける経験とか知識はないということで、特段申し上げることはございませんけれども、タイムラグがあるということについては、タイムラグがあると思われている知事が、問題があるということであれば、はっきり言われればいいし、黙っていいぐらいだったら黙っとくんでしょうと。ただ、私は、自分の性格でいくと、やっぱり水面下で調整して、要請して直ちにやってもらうというのが県民の皆さん、安心されるかもしれませんけれども、やはり必要だと思ったときには必要だというふうに思っていって、水面下での調整を重視してる場合じゃない場合には、そういうやり方をしなきゃいけないんじゃないかと。それをもって早いか遅いかを国民、県民が判断されるというスタイルを取るほうが、結果的には政府も迅速な対応を求められるし、事後検証がされるという意味で、今後の改善につながるというふうに思ってますので、物事が粛々と進んでいるように見せるということを重視するのか、危機感をきちんと伝えるという意味で、タイムラグが生じても、必要だと思ったときに必要だというふうに政府に求めていくのかというのはスタンスの違いですが、私は後者のほうを多分やる、やることになりたく全くないですけど、そういうふうに迫られればそういうふうにしたほうが、するだろうなというふうに思います。

○山陰中央新報:今日、追加で適用になる4県については、島根県民に対して不要不急の往来自粛をまた要請することになるのでしょうか。

○丸山知事:当然そういうふうになると思います。

○山陰中央新報:具体的に何か、いつ頃また会議を開くとか、そういったものは今ありますでしょうか。

○丸山知事:今日、金曜ですからね、今日の夜中に最終のものが我々見られてからですから、土日になるか週明けになるかっていうタイミングはまた検討したいというふうに思います。

 もし政府が国会等への報告の手続とかというのが足かせになって遅れるようであれば、もう国会へ事後報告されて、やった後に事後報告されるというやり方に変えるという手はあると思いますよね。事後報告をまとめてやる、国会をある意味止めなきゃ、全体が動いてるものを、議運での報告をセットして、全体を止めてやんなきゃいけないという意味で、国会日程に載せなきゃいけないという意味で時間がかかるということであれば、事後報告をきちんとやるというふうなことを野党に理解を求めていくというやり方もあるんじゃないかというふうに思います。

○山陰中央新報:分かりました。

 全国的に第4波に入ったと言われる中で、第3波と同様に、また飲食店の利用控えが起こる可能性があります。今日、そちらに看板があるんですけども、追加経済対策をめぐる政府の補正予算編成の動きって、まだ見えていないので、県としてできるのは消費喚起策だと思うんですけれども、具体的にどのように喚起をしていくのかっていうところは、お考えがありますでしょうか。

○丸山知事:それはもうこういった形で、会食、飲食の基準を示して、これは試していくということですよね。どこまで、島根県内の今の感染状況で、どれぐらいの人数で、どれぐらいの時間までやって問題が生じないのかということを確認しながら、島根県内の感染状況に合った生活様式といいますか、飲食のスタイルというものを確認しながら手探りでやっていかざるを得ないということと、あとは、消費喚起は、4月から国のGoToイートの制度に県単独で上乗せをして、プレミアムの上乗せを25%から50%に引き上げて飲食をされる方の負担軽減を図っておりますので、そういったもののPRをすることで、行動の過度な自粛を招かないような県民の皆さんへの呼びかけと、飲食に対する消費喚起の対策を二重に重ねていることで、第3波のような東京からの情報発信が直撃する形で飲食需要が過度に縮むことがないようにしていくということで対応していきたいというふうに思っております。

○山陰中央新報:、ワクチンについてお伺いします。

 県内でも高齢者を対象としたワクチンの接種が今週始まりました。昨日、県議会でも説明があったんですけども、県内の高齢者に、国から66箱の配分があるということで説明がありました。この国からの配分量とかスケジュールについて、どのようにお考えでしょうか。

○丸山知事:別に、量が少ないというか、一応公平に配っていただいているというふうには思っておりますけども、スピードが、県民の皆さんの期待ほど早くはないということじゃないかと思います。これは政府のある意味、一つの方針ですけど、スタートは早く、その後に続くかどうかというのは二の次というところがありますから、どうしてもスタートしたときの報道がきちんと、注目が高いのでなされる。もうすぐ自分のところに来るんじゃないかというふうに当然、先行してる医療従事者も、県民の皆さん、高齢者の皆さんも思われますけども、接種するものがなければ後が続かないので、そこでまだなのかというふうな御不満が生じる状況になっているということは承知しておりますけども、政府からの供給がないものを御案内もできませんし、そこはやむを得ない状況だと。

 政府も、配れるものを配ってないわけではありませんから、出し惜しみをしてるわけではありませんので、供給自体の大本がないということで、まあ致し方ないと思いますけども、ちょっとメディア戦略が若干、実力よりも過大に県民、国民の皆さんに期待を与える形で、ちょっと前のめりになってしまうということとのギャップがどうしても生まれざるを得ないということじゃないかというふうに思います。

○山陰中央新報:ありがとうございました。


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