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3月7日質問項目4

4.JFしまね

○山陰中央新報:山陰中央新報の曽田でございます。よろしくお願いします。

 JFしまねについてお伺いしますけども、9日に岸会長を含まない昨年6月9日案を諮る臨時総代会が開かれますが、岸会長を含む組合側と役員を決める権利を持つ総代側、それぞれに求めることは何でしょうか。

○丸山知事:双方って、誰だっけ。

○山陰中央新報:組合側と総代側、双方に求めるものです。

○丸山知事:総代会が最高議決機関なわけですよね。政府でいうと国会、県政でいえば県議会ですから、当然公平、公正に議事運営をしてもらうということが組合側に求めることですし、総代の皆さんには、これは県議会では何度も申し上げてますけども、今起きている問題というのを他人事として捉えていると、自らの生業である漁業なり、お子さんなり後継者がおられる方であれば、そういう方々まで含めて、これからの生活に直結する問題だということを認識していただいて、組合員の皆さんも総代の皆さんにきちんと自分たちの考えを伝えるべきだし、総代の皆さんは、そういった声を受けて、組合員の声を受けて、組合員の意思をこの総代会で反映していくというやり方で、今後の改善に向けた道筋をつけてもらいたいということです。組合員として与えられた権利、これたしかドイツの法学者、イェーリングの「権利のための闘争」という古典の中で言われているのは、権利の上に眠る者は救わず。権利にあぐらをかいていれば、そんな権利は誰も守ってくれない。なぜならば、権利というのは責任でもあるからですよ。責任を果たすために権利を行使するという構図でもありますから、権利行使なり責任の行使をしなければ、それは我が身に返ってくる。

 典型は、法律でいうと取得時効。取得時効って知ってますか。ちょっと年数は忘れたけど、悪意を持ってずっと占有してても、長期間占有されちゃうと、その人に所有権が移っちゃうんです。自分の権利があるからといって、権利が侵害された行為を放置していると、その権利はなくなるんです。保護されない、保護する価値がないとして。向こうが悪意でやっていても一定の年限が過ぎると所有権は移転します。そういう権利の上に眠ってしまって自分の生活が脅かされないようにしなきゃいけないんじゃないかというのが私からのアドバイスですね。他人事じゃないと。一番、今起きている問題をどうやったら解決できるのかという、それは、私は解決策は分かりませんけど、自分がこう思うとかということ、組合員がどう言っているか、どう思っているかということを聞き取られて、それを総代会の場で投票してもらうということが大事じゃないかというふうに思います。

○山陰中央新報:分かりました。

 あと、すみません、本日、先ほどですけど、報告徴求2件出されてますけど、これの、密漁に関するものと境港支所に関するものですけど、これの狙いや理由についてお願いします。

○丸山知事:1つ目の密漁の関係は、率直に申し上げて、これまで改善すると言ってきたことを改善しなかった。これは境港支所の例ですけど。なので、基本は、やると言っているからやるとは限らないという前提で臨まざるを得ない。性善説では対応できない、これまでの例からして。なので、こういうふうにしましたというふうに一般論で言われているところを、密漁の告発をするかしないかの判断をこういうふうに判断しましたと一般論で言われているところを、個別事例に当てはめて、どういう事実を基にどういう判断をしたのかというのを個別に出してくれというふうに、詳細を確認する。一般論で言われていることが個別にきちんと検討されているのかどうかを疑っているということです。その疑いを晴らすために事実関係を確認をするというのが大きな内容ですね。

 それから、こういった状況を役員たる理事がどの程度認識していたのかということなど、前回の回答を踏まえて、普通の組織だと疑問に思わないことでも、JFしまねの場合は疑問に思わざるを得ないので、事細かく事実関係を確認する、考え方を確認するというために、密漁の関係はやってます。

 それから、境港支所もほぼ同じですけどね、職員を配置したという配置の話はしてるけど、具体的に、その配置した人はどんなチェックをしてるのかということや、何でやると言ったのにやらなかったのかと聞いたのに答えてないから答えろという、回答してないところを再度回答を求めること。それともう一つ、聞かれているのに答えなかった理由は何なんだと。聞かれているのに答えないのはなぜなんだということまで、そういう回答漏れがあるところを、回答を再度求める。回答してこなかった、回答を怠った理由、そんなものを確認する。

 仕方ないでしょう、もう言ったとおりやってるかどうかを疑わないといけないというのが、これまでの実例がいっぱいあるので、残念ながらこういうことを確認せざるを得ない。これは相互主義といいますけどね、相手に合わせるしかないんですよ。誠実に対応している人に対しては、事細かに聞く必要ないです。誠実に対応してこなかった人に対しては、事細かに聞かざるを得ない。それはもうJFしまねの自業自得でしょうって感じ。

○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございました。


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