3月4日質問項目1
1.新型コロナウイルス感染症
○山陰中央新報:よろしくお願いいたします。
先ほど、コメントの中で、県西部地域と隠岐地域で改善が続いているという御発言がございましたけども、県内で感染者が100人続いている状況というのと、3日時点で約1か月ぶりに10万人当たりの1週間の感染者数が3桁になったという現状もあると思うんですけども、これらを踏まえた受け止めというのと分析、必要な対策について、お考えを教えてください。
○丸山知事:必要な対策は、これまで同様です。県西部地域は、飲食の人数制限は緩和しますけども、島根県に比べればはるかに感染者数が多い山口、広島と隣接している地域でありますから、県外との移動については留意をしていただく必要がありますし、それは県東部も同じですけど、そういった形で、これまでの対策を徹底していただくということ。
ちょっと紙には落としていませんけども、やっぱりワクチン接種が一定進んだことでの一つの安心感が県民の皆さんに広がったのは事実だと思いますけども、それがゆえに、マスク着用を怠る方は少ないかもしれませんけど、消毒とか手洗いといったことが、ワクチン接種前よりも、ちょっと励行が徹底していないという方がおられるようであれば、ワクチン接種で金科玉条、大丈夫だというわけじゃありませんし、当然ブレークスルー感染ありますし、それは人に広げることになりますから、自分は若いからということでは済みませんので、基本的な感染症の防止対策を徹底してもらうということが、ワクチン接種、特に3回目の接種を今進めていただいておりますので、ワクチン接種で緩むことがないようにしていただきたいということぐらいでしょうかね。
○山陰中央新報:分かりました。
あと、再度、松江市への部分休校要請について、されるお考えはございますでしょうか。
○丸山知事:もう3学期の残り期間がこれだけ僅かですから、リカバリーするのが難しくなりますよね。別のことを考えていくということになるんじゃないでしょうか。
○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。
ちょっと質問を替えまして、まん延防止等重点措置が解除されて、広島、岡山などの県外へはまだ自粛をという話ですけども、この自粛を解くタイミングであったり考え方というのはどのようなものがございますでしょうか。
○丸山知事:何かこの数字になれば大丈夫ですというふうに判断するつもりはありません。県民の皆さんが、普通に考えれば広島の皆さんを観光でキャンペーンができるような、観光キャンペーンを対象にしてできるような状況に、要するに来てもらうことについて不安を覚えるような状況で、行っていいよとは言えませんわね、余計厳しいわけだから。それは先のことは分かりません。感染状況の先が見通せませんから、こういうふうになったら何とかなりますとかというめどが示せるような、私は政府と違って、この状況で出口対策を議論するような、そんなラテン的な気質ではありませんので、今は今の感染をどうやって収めていくか、そして周囲の感染が収まるのを待つと、そんな状況でありますから、こうしたらこうできますよみたいな捕らぬタヌキの皮算用はまだ考えていないというところです。
○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございました。
○中国新聞:広島、岡山で解除するという判断をされたわけですけども、それに対する受け止めをお聞きしたいんですが。
○丸山知事:理由は、これから公式の会見があるでしょうから、どういう理由か分かりませんけど、推察するに、やっぱり若干、まん延防止等重点措置の内容は、恐らくちょうど1年ぐらい前だったですけど、去年の第3波の年始から、ちょうど去年の1月ぐらいに都知事と政府がいろいろ交渉されて、忘れもしない、まん延防止等重点措置4万円、緊急事態宣言地域一律6万円といった時短営業の協力金の制度ができて、それがまん延防止等重点措置の中核に位置づけられたということですよね。なので、飲食店対策が対策の中心だし、お金の使い方も破格に飲食店、つまり夜の営業の飲食店に寄っているというピントのずれとお金の使い方のアンバランスがありますから、やっぱりなかなか、感染拡大の影響を受けているのは、時短要請とかの影響を受けているのはその方々ですけど、経済とか社会経済、特に経済の中でも、お金の行き渡り先としてごく限られている。例えば夜7時で閉まってしまうそば屋さんとかラーメン屋さんとか豚カツ屋さんとかは、飲食店だからといって何も、時短もしていないし、ただ単にお客さんが少ないだけということになるので、重点措置の効果が薄いということと、さすがに、国費が8割入っていたとしても、なかなかそういうお金の使い方、多額の補正予算を計上して、そこだけにお金が行くということって、もうなかなかちょっと県民の理解が得られにくくなっているというのは、推測ですが、なかなか効果が、飲食店だけではもう出ないのは分かっているので、弊害のほうが大きくなっているからというところはあるんじゃないですかね。
数字が大分落ち着いたからということではなくて、多分まん防時代にやられていたいろんなお願い事というのは、まん防じゃない形で継続されたりすることも考えておられると思うので、つまりは飲食店に偏った財政資金の投入、それから対策の内容自体がもう今のオミクロン株に対応していないから、長く続けることが適当じゃないという状況で、ある意味、まん延防止等重点措置が見限られてきているという側面もあるんじゃないですかね。
○中国新聞:ありがとうございました。
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