2月17日コメント
○丸山知事:私から、まん延防止等重点措置の終了について御報告をさせていただきます。
1月27日に島根県におきまして、まん延防止等重点措置が適用されてから、22日が経過したところであります。この間、県民の皆様方には、都道府県をまたぐ不要不急の移動や、県内におきましても混雑した場所への外出を自粛していただくほか、飲食店などの皆様方には営業時間の短縮などに御協力をいただいたところであります。県民の皆様、また事業者の皆様には、これまでに経験のない要請をさせていただいたところでありますけれども、真摯に御協力をいただきまして、心より感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。
県内の感染状況は、県民の皆様方の御協力によりまして、重点措置の適用後、本日までのところで、県内において飲食店などのクラスターの発生は確認されておりません。また、1週間の人口10万人当たりの新規陽性者数は、1月23日に確認しましたピークの数値167人と比べまして、2月15日時点で82人と半減をいたしております。このため、1月中旬に見られました急激な感染拡大はひとまず抑制されたと考えております。また、病床の使用率は30%前後で推移しており、当初懸念しておりました医療提供体制への大きな支障は現時点で回避することができております。
こうした状況を踏まえまして、感染拡大防止と県内経済の回復の両立を図るために、当初の予定どおり、来る2月20日日曜日をもって、本県におけるまん延防止等重点措置を終了していただくよう、先ほど政府に伝達したところであります。この方針につきましては、政府の理解も得られておりまして、本県へのまん延防止等重点措置は終了となる見込みであります。これに伴いまして、重点措置の適用に伴いまして要請しておりました混雑した場所や感染リスクの高い場所への外出・移動の自粛、飲食店等への営業時間の短縮など、また一部県立施設の休館などについては、20日をもって終了といたします。このほか、現在停止しております「再発見!あなたのしまねキャンペーン」の島根県民に対する県内利用につきましては、2月21日より割引などを再開する予定であります。
一方で、県内の感染状況は警戒を強化すべきレベルとされますレベル2の目安であります直近1週間の人口10万人当たりの新規陽性者数15人というラインを大きくまだ越えておるところでございます。県民の皆様に第6波前のような状況で安心して様々な活動をしていただけるような状況には、まだ残念ながら至っていないという認識でございまして、現在の感染状況を踏まえた感染防止対策を継続していく必要があるという状況にございます。
具体的な感染状況としましては、この3週間に県内で発生したクラスターは22件となっておりまして、このうち半数となる11件が高齢者福祉施設、児童福祉施設で発生いたしております。
市町村別に見ますと、松江市と安来市は、直近1週間の人口10万人当たりの新規陽性者数が100人を超えている状況にございます。県といたしましては、この感染の広がりを抑えるために、安来市におきましては、規模の大きいクラスターを中心にした感染者数が見受けられることから、幅広に積極的疫学調査を行い、早期の感染収束を目指してまいります。また、松江市におきましては、クラスターの発生が児童福祉施設を含む複数の施設で確認され、それが市内各地に点在していることから、特に感染拡大の懸念があるために、次の内容のお願いをさせていただきます。
松江市では、感染拡大防止のために、保育所などを利用する保護者の皆様方に、家庭などでの保育のお願いを、2月20日までを期限として要請を市民向けにしておられます。現在も保育所等での感染確認が続いている状況でございますので、この松江市からの要請の期間を延長していただくように、松江市に島根県から要請をいたします。ただし、2月20日までということで、おじいちゃんおばあちゃん、また休暇などを取られて何とかやりくりしてこられたという御家庭も多いと思います。したがいまして、この趣旨というのは、2月20日まで登園自粛をしていただいた方々に、引き続いて登園自粛をしてくださいということではなくて、2月21日以降で対応可能な御家庭に、こういう御協力をお願いしたいという趣旨でお願いをさせていただくものであります。また、事業者等におかれましては、保護者の方々が家庭などで保育するために休暇取得を申請される際に、引き続き特段の御配慮をお願いしたいと考えております。
また、松江市以外の市町村におきましても、児童福祉施設などでの感染は確認されている状況でございます。保育所等では、これは年齢の関係で、子どもさんの感染症対策を子どもさん自身に徹底してもらうということが難しいことから、感染拡大リスクが高く、感染の拡大防止のためには保育所等における感染防止対策などを徹底することが極めて重要であると考えております。このため、保育所等に新型コロナ感染症を持ち込まないよう、ワクチンの追加接種に当たっては、今後、各市町村で対応可能な範囲内で保育士等を特に優先していただくよう、昨日、県内全ての市町村に依頼をしたところであります。
また、保育所等でのマスクの着用については、オミクロン株の特性を踏まえた感染対策として、国において発育状況等からマスクの着用が無理なく可能と判断される子どもについては、一定の留意事項を踏まえた上で、可能な範囲内でマスクの着用を勧めることとされております。島根県におきましても、保育所等や保護者の皆様方には感染拡大防止の観点から、マスクの着用について御理解をいただきたいと考えております。
このほか、全ての県民の皆様に重ねてお願いをさせていただきます。風邪症状と油断してコロナの感染確認が遅れるということで感染を広げている事例が多く見受けられます。感染の収束に向けては、早期発見が大事となってまいりますので、日々の体調管理を徹底し、微熱や鼻水だけといった軽い症状であっても、お仕事や学校などを休み、速やかにかかりつけ医や県のコールセンターに連絡していただいた上で医療機関などを受診していただくことを徹底していただくようにお願いいたします。特に小さな子どもさんがおられる家庭では、まずは保護者が家庭に持ち込まないように気をつけることはもちろん、子どもは感染対策の徹底や体調変化に気づくことが難しいことから、子どもさんの体調変化に一層気をつけていただくなど、早期受診や換気の徹底、必要に応じてマスクの着用などの感染対策に取り組んでいただきますようお願いを申し上げます。
また、まん延防止等重点措置の終了後の島根県の対応として、都道府県をまたぐ不要不急の移動の自粛や飲食店等の利用について、飲食の際の人数を4人以下とし、時間については複数店舗の利用を含めて2時間を限度とするということを引き続きお願いする予定であります。明日、政府においてこの重点措置の終了が正式に決定された後、県の対応の詳細を決定することといたしております。
最後に、まん延防止等重点措置の適用期間は、本日を含めてまだ4日間ございます。20日までは、これまで同様、混雑した場所等への外出自粛や飲食店等の営業時間の短縮を引き続き徹底していただくようお願いを申し上げます。
私からは以上であります。
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