1月12日質問項目3
3.JR西日本ローカル線見直し等
○中国新聞(松本):分かりました。
それと、コロナとはちょっと離れるんですけども、JRのローカル線の見直しについて、JR西日本の社長が、共同通信のインタビューだったかと思うんですけども、そちらのほうで、目安として輸送密度で2,000人以下という目安をインタビューの中で答えられたようなんですけども、それについて、受け止めをちょっとお聞きしたいんですが。
○丸山知事:経営の考え方として、多分2,000人あれば黒字路線ですよね。黒字路線だけで、ジャパンとついた鉄道会社が黒字だけの路線で営業展開されるって考えてるんだとすると、ジャパンなんて、JRとかって名のりができないんじゃないかと。もうちょっと局所的な、日本全体をレールでつないでいる会社が本島3社と、3島会社ですかね、全体としてネットワークをつないでいくという考えのある会社だと思っておりましたので、大変意外といいますか、会社の名前にそぐわない経営方針だなというふうに思いましたね。ネットワークではなくて、黒字路線だけで営業していく。恐らく私鉄でもそんなことをしてるとこないと思いますよね、都市私鉄でも。全体として、新幹線が一番の大動脈だとしても、そこに至る、新幹線の駅とか主要駅に車で来てもらって、それで乗ってもらうという形じゃなくって、主要駅に地方路線なり何とか本線というものをつないで、そしてさらに地方路線があって、要するに大動脈があって、普通の動脈があって、毛細血管があってって形でネットワークをつなぐというのが鉄道だと思ってましたので、何かちょっと違うんじゃないかと。ちょっとある程度のどこかの経営上でやらなきゃいけない線引きというのはあるんだと思いますけど、2,000人の数字がよく分かりませんけど、もし黒字路線だけしかやりたくないって言われてるようだったら、それはもう国鉄の民営化の法律に戻って、特別な税金でも課してもらったほうがいいんじゃないかと。何か会社の名前を変えてもらったほうがいいんじゃないかと。
○中国新聞:その2,000人以下でいうと、山陰本線なんかもほとんどというか、大半がかかってくると思うんですけども、先日、中国地方知事会の中でも要請の話がありましたけれども、改めて何かJRに対して要望なり、この社長の発言を受けての話として、要望したりだとか……。
○丸山知事:それはもう、JR西日本の営業管内で、あの発言を受けて反対意見を言われないのは、恐らく大阪府ぐらいしかないんじゃないかと。問題となる路線を、抱えてないのは大阪府以外ないんじゃないかというふうに思いますので、そういう関係する、中国地方だけでは足りないということになるんじゃないかというふうに思いますね、連携する相手方、そのメンバーを、広げることを考えなきゃいけないんじゃないかと。これは中国地方知事会でよく相談しなきゃいけない。まずはこの前まとめたものを中国地方知事会の会長、山口県の村岡知事に対応していただくんだと思いますけども、今後の対応というのは、また別の枠組みを考えなきゃいけないんじゃないかというふうに思います。
○中国新聞:ありがとうございました。
○丸山知事:何か松本さんの御質問に対する回答の枕言葉に、詳しい経営判断の大本、詳細を承知してないけれどもという留保だけつけておきましょうか。いろんな事情があるんでしょうけどという留保は要るかもしれませんね。
○山陰中央新報:山陰中央新報の曽田でございます。よろしくお願いいたします。
続いてJRの関係で御質問なんですけども、本日、一部報道で、JR西日本が中国地方にある米子支社を含めて3つの支社の総務部門を統合して広島に集約するなど、大規模な組織再編を計画しているとの報道がありましたけども、これに対する受け止めを教えていただきたいのと、あと、減便が相次ぐ中での影響というところも、もしかしたら可能性があるのかなと考えますが、そこについてはどのようにお考えでしょうか。
○丸山知事:冷静に見れば、お客さん相手のところで減便という形で経営改善をするわけですよね。そうなると、やっぱりどうしても内部部門、中の世界で一定の合理化を迫られているという、それに対する一定の対応が必要だという事情は理解します。当然お客さん相手にサービス低下をやるわけだから、内部管理部門を合理化するということに着手せざるを得ないというのは、それは経営判断としてあり得る判断だと思いますけども、それは、我々としては支社を通じてこれまでコミュニケーションを取ってきたということでありますので、そういう意思決定機能とかそういう、結局、話をするにも広島でないと意思決定ができないとか、本社でないと意思決定ができないというふうな話になるようであれば、それは問題だというふうに思います。人員削減というのは人口減を伴いますので、避けたい、避けてもらいたいというのが本音ですけど、その内部部門の合理化をするのがけしからんということはちょっと言えない状況なんだろうとも思います。痛しかゆしだけども、機能として、これまでの機能が米子支社を通じてコミュニケーションを取っていく、いろんなものを決めてもらうということの意思決定が遅くなったり遠くなったりということがないようにしてもらいたいという感じですね。
○山陰中央新報:そうした事情を踏まえて、米子支社の機能が落ちないように求められるとか、そういうお考えはありますでしょうか。
○丸山知事:対外的な機能は落ちないようにしてもらわなきゃいけないんじゃないかと。
○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。
○丸山知事:広島に要望に行かなきゃいけないような状況は避けてほしいなと思いますね。
○山陰中央新報:ありがとうございます。
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