1月8日質問事項
○山陰中央新報:昨日判明した感染者が40名ということで、8月、たしか24日だったと思うんですけど、それぐらいぶりの多い感染者ということなんですけれども、ここ数日増えてはおりますが、知事の現在の県内でのこの感染の現状の認識をお願いいたします。
○丸山知事:年末年始という人の移動が大規模に行われた後の中で、県内外の移動、そして県外から移動された方との接触を通じた家庭、また飲食行動に伴う感染が顕著に出てきているという状況でありまして、20人台であったところが40人ということでございますので、緊張感を持って取り組んでいかなきゃいけない局面だというふうに思っているところでございます。そういった意味で、県民の皆様にも基本的な感染症対策の徹底、また事業者の皆さんにもそれぞれの業種ごとのガイドラインの遵守といったことを徹底していただくように、改めてお願いをしたいというふうに思っております。
ただ、一方で、感染ルートが全く分からないという方が非常に多数生じているというよりは、今回の数字も、大規模な家族内の感染といったものも含まれておりますので、そういった意味では、感染者を端緒にした周囲の調査がある意味、円滑に御協力をいただいて進んでいるということの裏返しでもあろうかと思っております。
大きな数字で県民の皆様には大変御心配をおかけしておりますけれども、松江市とも連携しまして、県内の保健所において感染者の周囲の調査を幅広く迅速に実施をして感染を封じ込めていく、そして早期の治療に結びつけていくということについて、これも徹底して行政側で取り組んでいきたいというふうに思っているところでございます。
○山陰中央新報:先ほどの関連なんですけれども、県内の感染、まあ封じ込めというか、市中感染かを問わず、封じ込め、あと感染者の特定というのは、めどが立っているというふうに伺っておいてよろしいでしょうか。
○丸山知事:感染された方からの聞き取りなどについては、おおむね順調に御協力をいただいております。当然、感染ルートがどうしても分からないといった事案もありますし、究明ができないものはありますけれども、県外との往来があったとか、県外からお越しになった方と年末年始に濃厚接触をされたといったケースも多数確認ができておりますので、さきに申し上げた、どこで感染したか分からないという方が多くの割合を占めていくといった状況にはまだ至っていないという状況でありますから、そういった状況にならないように、ならないようにというか、そういった市中感染があちこちで起きているというよりは、県外との往来、これはもしかすると年末年始以前の日常の活動の中でかもしれませんけれども、そういった意味で特段、緊急事態宣言ですとかまん延防止等重点措置が適用されていなかった期間が年末にあったわけですから、そういった中での人の移動を通じて広がっている、感染が現れてきているという認識でありまして、それを、症状が出たところで早めに県民の皆さんに受診をしていただいて、早めに探知して、その周囲の感染を抑えていくという基本的な対応方針で対応していきたいというふうに思っております。
○山陰中央新報:ありがとうございます。
先ほど、知事会の中でも、すみません、コロナではなくてJRの件でちょっと伺いたいんですけれども、知事会の中でもありましたが、これまでも見直しということで考えはお伝えするということで表明をされておられますが、今後、どういった点を重視してやっていかれるかということで、ちょっと再度、お願いできればと思います。
○丸山知事:一番の基本は、新型コロナの感染拡大に伴って人の長距離移動などが大幅に減っていると、それに伴って経営状況が悪化しているということを踏まえた対応であれば、それが回復した状況になれば、完全に回復する、8割回復するってあるかもしれませんけども、その回復の度合いに応じて元に戻すということ、これを対応してもらう必要があるんじゃないかと。大本の要請は、この春の減便ですから、再考してもらいたいということが一番でありますけども、それが難しいということであれば、その内容というものを固定化しないということを求めていかなきゃいけないというふうに思っております。
○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。
○読売新聞:昨日もちょっと話出たと思いますけれども、政府分科会の感染状況に対する5段階の指標があると思うんですが、こちら、私のほうで計算しただけですが、現段階で、直近1週間の10万人当たりの感染者数、15を僅かに超えているような状況なのかなというふうにお見受けしております。病床はもう各市町ごとに対する資料と、今日出ていた資料で20を超えている状況で、まだ入院調整中の方もいらっしゃる、また増えるかと思うんですけれども、現段階での感染のレベルというんですかね、に対する知事の認識というのは、現在どういうようなことでしょうか。
○丸山知事:レベル1という認識であります。
○読売新聞:レベル1。それは、ちなみに、どのような理由ですか。先ほどの……。
○丸山知事:15人を超えて、病床利用率かな、20%を超えたらレベル2にしますというふうには決めておりません。欄外のところで書いていますけども、各レベルの適用についてはもろもろ、総合的に判断するとしております。
なぜかというと、木を見て森を見ずにならないということでありまして、目安としてそういう数字を上げていますけども、レベル2の状況というのは、新規陽性者数の増加傾向が見られ、一般医療及びコロナ感染症対応の医療の負荷が生じ始めているという状況であります。県内の医療の状況は、まだ今のところ、そんな状況に至っていないと。これが、この数字の中で重症者数、中等症者などの数字が高ければ、そういった状況になっていくかもしれませんけども、先ほど申し上げましたとおり、中等症が一部おられますけど、軽症、無症状という数字ですから、そういった状況にまだなっていないということでいえば、目安の数字をタッチしたからといって、レベル2というふうに判断するのは早計だという考え方であります。
○読売新聞:分かりました。
もう1点、今日の知事会の知事のほうからの感染状況の説明の中で、医療提供体制に対して自宅療養、宿泊療養の準備を進めていくというお話がございました。具体的に、いつからというめどとかが決まっているのであれば教えていただきたいと思ったんですが。
○丸山知事:めどは決まっていません。これから、本日以降の感染者、このニアリーイコール入院の対象になり得る方の数がどれだけ出てくるかによって決めてくることなので、いつからやるということではありませんけども、例えば40という数字が続いていくというふうになれば、そういった、まず第1段階というのは、療養してもらう期間を全て今、入院というふうにしておりますけれども、これを、症状が軽くなった、軽快したと言われる方について宿泊療養施設に移ってもらうと。最後まで入院ということではなくて、終盤を宿泊療養施設に移っていただく、または宿泊療養施設を希望されない方については自宅に移っていただくといった、入院と宿泊療養の組合せということをまず考えていく、そういったことが考えられるということであります。
○読売新聞:分かりました。
それは、知事としては、入院療養で感染者に綿密な医療を提供するというのがいいという考え方と、できるだけ早く医療への負荷をなくすために、そういう宿泊療養とか自宅療養に切替えをやっていくほうがいいという考え方と、両方あると思うんですけれども、知事としては現状、その辺についてはどういうお考えでしょうか。
○丸山知事:形式的には入院があったほうが安心でしょうけど、私は安心よりも安全のほうが大事だと思っていまして、正直、急変の可能性がなくなった方を最後まで入院で対応するということよりも、新規の感染者の最初の症状をきちんと病院で確認をする、そして抗体療法といった点滴、病院で早く早期にやったほうがいい治療を病院で先にしてもらうと。そちらのほうを、症状が収まって、急変の可能性がなくて入院をしていただくということに医療資源を使うよりも、新しく入院された方の全身状況のチェックと大事な初期治療をきちんとやっていくということのほうが優先でしょうから、当然そういう対応をしていきます。その切替えというのは、後手に回ると、これまで自宅死亡が出た地域じゃないですけども、医療があっぷあっぷになってから切り替えていくのでは、結果的にいろんな問題が、避けなきゃいけないような状況がたくさん生じるというのは他の地域で経験済みでありますから、差し迫ってぎりぎりになって切り替えていくということではなくて、早めに切り替えていく。
これは、第5波もそうだったんですよ。入院病床がもう上限に達したから切り替えていくのではなくて、ぎりぎりになる前に切り替えていくということを想定しています。そのほうがトータルの県民の皆さんへの健康に対するリスクを、トータルとして総量を下げることができるということで考えています。
○読売新聞:分かりました。ありがとうございました。
○山陰中央テレビ:この土日で、県内各地で成人式が集中すると思うんですが、久々の再会で、記念撮影などで人だかりもできると思います。参加者へのお願いというか、心がけというところで、おっしゃることはないでしょうか。
○丸山知事:それは、それぞれの実施主体である市町村で、村はないかな、市や町で、会場での守らなきゃいけないルールをそれぞれ指示されるはずでありますから、当然三密を避ける、または後々感染が判明した場合に、どの席に座っていたかということをはっきりさせるとかっていうことのために、いろんな工夫を各会場でされていますから、それを遵守してもらうということと、基本的な感染症対策としてマスクの着用や三密の回避といったところ、これはイベントがあってもなくても守らなきゃいけないことは当然守っていただく。そして、成人式というイベントの中で守るべきとされているルールをきちんと守ってもらうこと、これをお願いしたいというふうに思っております。
○山陰中央テレビ:あと、式の後、クラス単位で飲食の機会もあろうかと思います。今日から適用されるこの飲食ルールというところを、実際にどのようにアレンジしてもらいたいなという考えでしょうか。
○丸山知事:これは、言われたとおりやってもらう、書いてあるとおり。アルコールを伴うのであれば8人以内。伴わないのであればそういう制限はかかりませんけど、そういう選択を。だから、クラス全体で集まりたい、それは8人で収まらないということであれば、アルコールをノンアルコールに切り替えて、そういう飲食に切り替えてもらうと。小人数であれば、アルコールは構いませんけども8人以内という切替え。基準、目安は示しておりますので、その中で、旧交を温めるという貴重な機会であるということを尊重して基準を設けておりますので、それの範囲内で対応していただきたいということであります。
○山陰中央テレビ:ありがとうございました。
○中国新聞:広島、山口なんかでカウントされた感染者なんかも記録したりしてますけども、医療提供体制と県の体制、協力してという話もありましたけれども、そこら辺までは、要請というのは特に。
○丸山知事:まだ具体的なお話はございません。もともと、この第6波に限らず、コロナ対応については相互に検査だったり医療の面での連携をしていくというふうにお互い決めていますので、それに基づいて、要請があれば県として対応可能な範囲で最大限協力をしていくということであります。
○中国新聞:あと、すみません、JRのことなんですけれども、地方路線の減便だけで対応していくのではなくて、中央のほうでも料金のお話で対応するだとか、そういうことを検討すべきではないかというお話あったと思うんですが、今回の要望の中に、そこまで織り込んでは書かれてないかなと思うんですけれども、そこら辺の要望というのを今後どういうふうに……。
○丸山知事:それはまだ私個人の考えであるということと、今の要望内容を対応していただけるのであれば、それを言い出す必要もないわけです。地方路線で我々が望むことを対応、今の要望内容を聞いていただけるのであればそこまで、我々の持分の地域、中国地方についてはそういう路線はありませんから、関西圏のど真ん中で適用されている料金体系についての注文ですから、そこのとこまで踏み出して言う必要はないだろうと。
ただ、それが難しいということであれば、その難しさを克服するために、検討する範囲が狭いのではないかと、地方路線をどうするかということだけで考えているから、地方路線がこういう厳しい内容になるのであって、全体として、路線全体でどういうふうに、まあ影響範囲全体でこの問題をどう解決していくかと考えてほしい、つまり大都市部の料金を低減しているという幅を見直す、全く同じにしろとは申し上げませんけど、そういう大都市部向けの路線の単価を若干引き上げるといったことをやることで、地方路線で強いられている内容を緩和するといったことを検討してほしいというふうなことを、2段階目で言う話の段取りではないかと思って、今回については盛り込んでいくということは強く、私のほうからも、そもそも申し上げていないという状況で、次の段階の話ということで考えております。
ただ、私は、こういう内容が十分に入れられないようであれば、もっと射程を広げて、我々としてはリクエストをしていかなきゃいけないということを、少なくとも米子支社には伝えておりますので、そういう姿勢で臨むような地域も、知事もいるということを念頭に置いて、この内容に対する回答を考えてほしいと、そういう思いであります。
○中国新聞:あと、すみません、事務的な話でちょっと恐縮なんですが、今回のこのJRに対する要望なんですけど、どういう形で提示されるかというのは、決められたんでしょうか。
○丸山知事:村岡知事が会長ですので、恐らく会長のほうで、どの時期にどういうふうにされるかということを考えられるんじゃないかと思います。訪問が難しければ書面で、本社宛てにこだわられるのであれば相当時間を食いますので書面ということになるかもしれませんし、山口支所なのかな、広島支所なのか分かりませんけども、そこにされるのか、ちょっとそこはこれから山口県の村岡知事が、今ちょうどまん延防止等対応をされていますから、なかなか県内、県庁から離れるわけにいかないという状況だと思いますので、そういうほかの業務との兼ね合いも含めて、中国地方知事会長である村岡知事が具体的にこれからどうされるかということを決められるんじゃないかというふうに思います。
○中国新聞:ありがとうございます。
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