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12月22日コメント4

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 そして、令和2年を振り返っての私の所感であります。

 今年は、新型コロナの影響によりまして、県内でも県民生活、地域経済に大きな影響が生じたところであります。県民の皆様には、ゴールデンウイーク中の外出自粛やお盆期間中の注意事項など、大変心苦しい内容でしたが、多くのお願いをさせていただきまして、多くの御協力をいただいたところであります。県民、事業者の皆様方の御協力と、医療関係者や保健所などの職員の皆さんの粘り強い努力のおかげで、感染拡大を最小限に抑えられていることに心から感謝を申し上げます。

 7月には、30年の豪雨から再び江の川が氾濫し、多数の家屋被害が生じるという災害が発生いたしました。被災された方々の早期の生活再建、事業再建を目指し、県独自の支援をしてきたところでありますが、一方で河川改修に必要な予算の増額などを国に要望してまいりました。その成果の一つとして、今般の国土強靱化の計画が5か年、約15兆円と充実した形で閣議決定されたところであります。これらの予算を活用して、具体的にこの江の川の治水対策がより早く進むように期待、また、国に働きかけるとともに、浸水被害を受けた県管理河川の整備を進めてまいりたいと考えております。

 また、明るいニュースといたしましては、吉賀町御出身でグラントワのセンター長であります澄川喜一先生が文化勲章を受章されました。県民の誇りでありまして、県内御出身で文化勲章を受けられるという業績は、島根県民一人一人に大きな夢と希望を与えていただいたところであります。

 そして、5月には、東京日比谷で島根県のアンテナショップであります日比谷しまね館が、首都圏と島根の御縁を結ぶ場所という新しいコンセプトの下で日比谷シャンテ内にオープンいたしました。コロナの関係で開館の時期は後ずれいたしましたけれども、移動自粛のムードの中で、地方の産品が買えるアンテナショップが注目され、その中でも新設ということで多くのメディアにも取り上げていただきまして、認知度も高まったところであります。県産品、観光、移住など、様々な情報発信を行い、首都圏と島根との御縁を結び、深くしていきたいというふうに考えております。

 そして、昨年度、策定いたしました島根創生計画につきましては、コロナの影響で一部事業では進捗の遅れなどが生じておりますけれども、当面は新型コロナの対応にしっかりと取り組みまして、その上で島根県の長年の課題でございます人口減少対策、島根創生計画に取り組んでいくという形で、関連の施策を着実に進めていきたいというふうに考えております。

 いまだコロナの関係は収束が見通せませんけども、海外では既にワクチンの接種が始まったところもございます。国内でもワクチンの実用化に向けて承認申請が行われているところであります。この安全性の確認を含めた国内での承認が進み、接種が可能になれば、アフターコロナへの道筋も見えてくる年になろうかというふうに思います。県といたしましては、ワクチンを調達する国と住民へ接種を行います市町村をつないで、この環境が整えば、希望者が迅速に接種できるようサポートしていきたいというふうに考えております。新しい年が県民の皆様にとりまして、明るく活気のある、よい年となりますよう、島根県職員一同、一丸となって、来年も全力で取り組んでいく考えでございます。


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