11月25日質問事項4
4.日立金属関係
○NHK:NHKの保科と申します。よろしくお願いします。
全然また話は変わってしまうんですけども、日立金属の関係でお伺いしたいと思います。
先般、報道で、日立金属の売却については複数のファンドが興味を示しているというお話が出てますけども、これに対して知事の受け止め、どのように今思ってらっしゃるかをお聞かせ願えますでしょうか。
○丸山知事:報道されている内容だけなので、コメントのしようがないと。売却すると決めたわけでもないと日立金属は言われますけど、そういう報道が流れているというのはいかなることなんだろうかと思って、疑問に思っているというところですね。
○NHK:一度東京にも要望に行かれましたけども、今後、県として、また日立金属関係で何かアクションを起こされる御予定、ございますでしょうか。
○丸山知事:日立金属を売却されるのは日立金属でなくて、日立金属の株を51%お持ちの日立製作所になりますよね。日立製作所からは、何も決まった事実はないというふうに、報道が流れるたびにそういうコメントが載った報道になっていますけど、やはり地元への影響が大きく、今、実際、日立製作所傘下の中で進められている事業構造改革、人員削減自体も、安来市民の皆さん、県民の皆さんは不安に思っておられますし、それに加えて、親会社が替わってしまうということ、二重の不安をお持ちであります。それが地域の経済ですとか、端的に申し上げると、もっと厳しい、いわゆる人員削減とか拠点の廃止とかをやられる経営方針を持たれるような新しいオーナーに替わってしまうんじゃないかっていうのは一番の危惧ですけども、売却自体は、ある意味、日立製作所がお持ちの財産をどう売却するかという話ですから、それ自体にあれこれ異議を申し立てる立場ではないですが、やはり島根県における、安来市における日立金属安来工場の重み、(売却が)行われることの影響の大きさということ、雇用の重みといったことを含めて、やはり日立製作所にお伝えをしなきゃいけないタイミングに来ているのかなというふうに思っています。つまり、決まってないという状況が続いていますけど、もう決まりましたという状況で私たちに言われても困るので、どんな手順で進むのかも分からずに報道だけが進んでいる状況だと、それは話をする機会がなくなってしまうので、本日、日立製作所に面会の申入れを事務的にしております。会われるかどうかは分かりませんけど。そういった地元の長としての懸念なり要請をできればしたいというふうに思っております。
○NHK:すみません、確認ですけど、本日、日立側に面会を。
○丸山知事:日立製作所。
○NHK:あ、日立製作所に面会の申入れをされたと。
○丸山知事:はい。
○NHK:それは、知事として行かれるっていう形になるんですか。
○丸山知事:私の日程、空いている日程をお示しして、お願いをしていますけど、その日程で都合が悪いとなれば、別の日になるかもしれないし。ただ、私は役職を誰というふうに特定をするつもりはないので、社長さんとか、偉い方ほど忙しいでしょうから、私の行ける日程で、ともかくしかるべきラインの方に伝えたいと、しかるべきとも言いませんけど、ともかく職位を指定すると日程が合わないと言われるでしょうから、職位にこだわらず、こちらの懸念なりお願いをさせてもらいたいというふうな形で申し込んでおります。
○NHK:分かりました。ありがとうございます。
○山陰中央新報:山陰中央新報の片山です。
日立製作所のことに関して伺います。
先ほど、知事のほうから、本日、面会を申し入れるということでしたが、面会が実現して、このときにお願いするというのは、安来をはじめとした県内の経済や雇用への影響に配慮するようにお願いするというような形でしょうか。
○丸山知事:そういうことです。会社の経営判断としてやらなきゃいけないことが多分出てくるだろうと思いますけど、そういう中でも、雇用なり地元経済への影響が最小限になるように、最大限努力をしていただきたいということをお願いしなきゃいけないというふうに思っております。
○山陰中央新報:ありがとうございます。
○丸山知事:あわせて、恐らくほかの県知事とかだと、こんなことで面会を求めてないかもしれませんけど、ともかく島根県にとってこの特殊鋼産業のシェアの大きさ、その雇用ですとか生産額に占める位置づけの大きさ、その中での日立金属安来工場の位置づけの大きさということは非常に島根県にとっては重い、大事な存在なんだということも併せて理解をしてもらった上で、そういうお願いをしていきたいと思っています。
○山陰中央新報:今回は、安来市長と一緒にっていうことではなく、単独でという形で。
○丸山知事:できれば一緒に行きたいと思っていますけど。できるだけ一緒に行きたいと思っています。
○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。
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