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11月25日質問事項1

1.新型コロナウイルス感染症対策

○山陰中央新報:山陰中央新報の原田と申します。よろしくお願いします。

 先ほど呼びかけられました新型コロナ対策に係る県民の皆様へのお願いの件で質問をお願いします。

 感染拡大地域への移動の関係なんですけども、4都道府県をげられて、移動に十分注意するようにということでしたが、ここでげられた4都道府県を対象にされた理由と、それから移動制限や、それから往来自粛要請まで求めてないと思うんですけども、求められなかった理由についてお願いします。

○丸山知事:一つには、いわゆる感染の段階が段階ありまして、そのステージ3と言われる基準の一つに、人口10万人当たりの1週間の新規感染者数という項目がございます。それは人口10万人当たり15人という基準になっておりまして、これを上回っている都道府県について明記をさせていただいたところであります。

 私(都道府県知事には)、移動制限をする権限はありませんので、自粛(要請)しかできませんけども、今のところは、まだ今後の各県の対応や政府の対応を見守っていくという考え方で、できるだけ人の往来自体を妨げずに、注意して行動していただくという範疇に、まだぎりぎりあるのかなというふうに思っております。ただ、今の状況が第2波の水準を超えたと言われてますけども、中身が全然違います。感染経路不明者の比率がすご高いし、家庭内感染の比率も高い。家庭内感染、実質感染経路不明だと思っていますけども、これだけ感染経路不明が多いとすると、政府が一生懸命言われてますけども、感染経路不明の中で飲食に注意しなさいって言われて、説得力があまりないというのが実感でして、正直、第波、第波のように接待を伴う飲食店でとか、飲食店での感染だとかっていうことがはっきりしているのであれば、まだそこで注意してくださいという言い方をできますけども、今の状況でどこに注意していいのかっていうのは、なかなか注意喚起をしにくい状況ですので、数字以上に、中身は、何か感染防止をしようと思ったときに、メルクマールというか、ピンポイントに絞って注意をするのが難しい状況だと思ってまして、どこにその感染源があるか分からないみたいな形での渡航、県外旅行なり出張をしなきゃいけないというのは、リスク的には前回より高いように思ってますので、本当は各都道府県で感染を収束に向かわせるための、これは各県だけでできないこともたくさんありますけど、政府と一体となってどういう取組がされるかということを、もうしばらく見守らなきゃいけないかなという認識であります。

○山陰中央新報:ありがとうございました。

 今日はその4都道府県で対応を呼びかけられましたけれども、またステージ3に上がるところが増えたら、またその都度、何か呼びかけをされるのか、それとも各県民で各都道府県の対応を見てくださいというような感じになるのか、どういうふうになるんでしょうか。

○丸山知事:まあ状況次第じゃないですかね。(人口10万人あたり)15人は、一つの目安ですから、超えればそれに追加していくということになるんでしょうけど、今げた4都道府県だけ注意してくださいという言い方は、実はしてませんので、15を超えてなきゃ大丈夫かっていう状況でもないので、調べるまでもなく、こういうところはすごく注意が必要ですよということの例示の中に固有名詞を入れてるということですから、どちらかというと、この4つの都道府県の今後がどう推移していくかのほうがちょっと心配だし、意を用いなきゃいけないことだというふうに思っております。

○山陰中央新報:今後、往来自粛要請をする段階が仮にあるとするならば、具体的にどのようなケースだというふうにお考えでしょうか。

○丸山知事:その地域に政府または都道府県がどういう対策を取られようとしているのか、それが成果が上がっているような兆候があるのかどうかっていうことじゃないでしょうか。

○山陰中央新報:あと、関連して、GoToトラベルの件で、札幌市と大阪市の3週間の対象除外が決まりましたが、まず率直に受け止めをお願いします。

○丸山知事:当然の内容だと思います。ただ、それで足りるのかという議論はあると思いますし、3週間で事が済むのかどうか。大阪の場合はちょっと別かもしれませんが、札幌だと石狩とかという、もっと広い区切りでやられるという可能性もあっただろうとは思いますけども、市町村別でやられたと、エリア指定としては最低限のことはやられてると、それが適切なのかどうかという、もうちょっと広めに、都道府県全体とは思いませんけど、メトロポリタンでありますから、優に(人口)100万を超える両都市ですから、そういった区切りだけで大丈夫なのかなというのは、そういう注意をしながら見守っているところですし、3週間というのも、効果がない、またはまだ拡大を続けてるということになると、3週間でいいのかどうかということを当然検討しておかなきゃいけないんだろうというふうに思います。

 加えて、東京は一体どうなっているんだろうかということは極めて疑問ですよね。これは都道府県知事に丸投げはいかがかとなって、このところ議論になってますけども、私は都道府県知事の意見を聞いてくれてるのは、聞かないよりは随分いいことだというふうに思いますし、意見が求められたら、言える機会があるのはありがたいというふうに思います。ただ、最終的に決められるのは事業主体である政府でありますから、そこのところは丸投げにしようがないんじゃないかと、都道府県知事が言ってこなかったから(制限の)対象にしなくて、それで広がったら都道府県知事のせいだというふうに政府が言われても誰も納得されないでしょうから、結局のところ、都道府県知事のせいでもあるし、政府のせいでもあると、両者とも責任を逃れることはできないだろうというふうに思います。

 今の東京の状況を見てると、野球に例えると、お見合いのポテンヒットみたいなのを許してる守備陣みたいな感じですよね。それがポテンヒットで終わればいいですけど、両方とも取りに行かないとランニングホームランになっちゃうんで、大負けしちゃいますから、そういうふうにならないことを祈ってます。

○山陰中央新報:知事としては、東京は除外対象に加えるべきだというふうにお考えでしょうか。

○丸山知事:少なくとも23区とか、島嶼部とか奥多摩が入る必要はないと思いますけど、知事がどういうお考えなのか、政府もそれを放置してて大丈夫なのかという意味で、すご心配ですよね。いや、島根県民が行かないような、通常行くことのないだったらいいですけど、日本の首都で、行かざるを得ないというでもありますから、政府のお膝元で、政府も関心を持たなきゃいけないし、東京オリンピックも控えておられて、本当にオリンピックをちゃんとやっていこうというふうに思われているのかどうかということが問われているんじゃないですかね。

○山陰中央新報:あと、もう一つ、議論としては、全国知事会も求めていると思うんですけども、目的地だけではなくて、出発地も対象に加えるべきだというようなことがあると思うんですけど、この件については、知事はどのようにお考えでしょうか。

○丸山知事:すごく素直な並び論で言うと、違和感がありますけども、よくよく考えると、感染者がおられる比率がやはり全国平均より高いというふうに推定しなきゃいけないんで、こちらも警戒しなきゃいけないですけども、観光とかで来られるとか、GoToキャンペーンでされる観光ですから、観光というのは、いわゆるプロが相手されるわけですね。旅館、ホテル、飲食も含めて、それを業にされてる方が基本的に対応される。そういった意味で、受け手が、島根県側が、その東京から出られる方を迎えられる方々がきちんと感染対策をして、ゼロにできないかもしれないけども、ブロックするという努力をするということが、まだやりやすいという意味で、単純に同じじゃないんじゃないかと、我々プロじゃない人間が、サラリーマンとか親子連れとか御高齢のおじいさんおばあさんが東京に行かれて、何に注意しなきゃいけないかということを、旅館、ホテルだけ気をつけていれば大丈夫だったら旅館、ホテルにお任せでいいですけど、ところが感染源が分からないっていうのがたくさんあったら、どこでどう気をつけていいか分かないわけで、そういった意味では、行くほうがリスクが高いというのは、科学的なデータに基づくものじゃありませんが、一般論ではそういう差があるから、そういう対応というのも一つあるのかなと。ただ、感染拡大してくれば、次の措置というのは、そういう目的地としてだけではなくて、出発地としても外していくということっていうのは、第二弾として、一層の強化の一つの段階、次の段階のやり方だというふうには思います。

○山陰中央新報:東京が出発地となる旅行を除外対象に加えた場合、県内の旅館など観光業への影響というのも出てくると思うんですけれども、改めて県内の観光振興に向けた何か対策はあるのかということと、また、美肌など、冬場の観光プロモーションに打って出ようとされてると思うんですが、これについて、戦略を見直したりするようなことっていうのはあるんでしょうか。

○丸山知事:結局のところ、プロモーションとか、今回の県の施策でいうとプレミアム飲食券とか宿泊券というのも、様子を見て止めたりやめたりするのは難しいんですよね。でも、それは感染が広がれば自然と外出が少なくなって利用が自粛される。それ公費入れて助長するのはいかがなものかと言われるかもしれませんが、そこは島根県民、私が言うのは、島根県民であれば、そこのところは常識的に対応していただけるということも含めて、そういう制度はつくっておいて、その状況に応じて利用者のほうで判断していただく、または、それで十分でなければ、県知事から、利用期間中ですけども、こういう状況なで利用をお控えくださいというお願いをするということで、良識的な範囲で利用頻度の上げ下げというのはできるような気がするんですね。ただ、そういうことをやっておかないと、急にやることはできないので、何事も準備は要るので、やっておいて、ブレーキとアクセルで例えられますけど、一応車を動かしておいて、アクセルを踏んでるときもあれば、アクセルを離してエンジンブレーキじゃないけど、ブレーキも踏まずに両方、様子を見てるときもあれば、ブレーキを踏むときもあると。でも、車に乗ってなければ前に進まないわけですから、そういう制度自体を走らせておくということで、状況を見ながら対応する、状況に応じて、制度は走っていながらも、観光キャンペーンはしながらも、東京からのお客様自粛していただきたいというふうなメッセージを出させていただくみたいなことになるかもしれませんけども、それはそれで致し方ない、ブレーキとアクセル両方要る、準備しておかなきゃいけないということで、併用する場面というのはあるだろうというふうに思っております。だから、私もGoToキャンペーンというのは、こういう状況になったとしても、1月末までとなってますが、2月の段階がどうなってるか分からないので、2月以降も延長しておいてもらって、その状況に応じて適切な地域を除外するとか、どこも除外せずにフルでやってもらうとか、状況に応じて対応してもらえばいいんじゃないかというふうに思っています。

 美肌観光とか、そういったものについては、基本的なコンテンツとしてのPRなので、認知度がまだそれほど高くもないので、よくも悪くもCM広告業界が若干その出稿に苦しんでおられるところで、ちょっとお得な価格でできるんだったら、認知度を上げるという意味で、素材をちゃんと知ってもらうという広報をしていくと、島根にこういういい温泉がバラエティー豊かにあってとか、冬場の湿度が高くて太平洋側に比べると非常に肌に、冬場に過ごすのに、休むのにいいところだといったところについては、淡々とやっておくのがいいのかなというふうに思ってます。

○山陰中央新報:GoToキャンペーンについては、イートについてもプレミアム付食事券の販売の一時停止などを検討するよう、政府のほうから改めて都道府県知事に要請があったと思うんですけども、この対応については、改めてどのようにされるお考えでしょうか。

○丸山知事:特段の制限は考えていません。全国的な感染拡大の局面にありますけども、感染の状況は地域によって相当ばらつきがあります。どうしても新しい政策とか制限というのは、感染が拡大している地域がよく報道されて、そこをベースに政策が考えられるという傾向にありますけども、そういった意味では、感染拡大地域に必要な選択肢、オプションとして、政府から検討を依頼されてるというふうに私は理解してます。島根県の現状は、一昨日、カウント上は鳥取県の事例にカウントされますけども、事実上、松江市内御在住の方感染があり、本日も出雲空港ビルの関係(の方の感染)であるということで、当然予断は許しませんけれども、これまでの感染防止の努力を事業者の皆さん、県民の皆さんに継続、徹底していただいて、制限なしで乗り切れる可能性というのは十分あるんじゃないかというふうに思っておりますので、今のところ制限は考えず、状況に応じて、必要があれば国に対して要請をしていくということで、2段構えで対応していきたいと思います。学校の休校のときと同じで、島根県の状況を見ると、感染拡大地域をベースにした措置までは、今要らないのではないか。ただ、要るような状況になったらちゅうちょなくお願いするということで考えております。

○山陰中央新報:ありがとうございました。

○山陰中央新報:山陰中央新報社の中村です。よろしくお願いします。

 プレハブでの療養施設についてなんですけれども、こちらの設置場所だったり、収容人数の規模であったりとか、経費などの調整というのは既にもうついておるんでしょうか。

○丸山知事:まだ調整中ですけど、場所としてはもう、県営の工業団地であります松江市内のソフトビジネスパーク島根の中で整備する方向で調整を進めてまして、部屋数は80室、ただ、規模も大きいので、供用開始というか、完成は来年の夏ぐらいになる見込みであります。この冬に間に合いませんけども、次の冬もありますし、波が来たのも夏場でしたから、冬場にとらわれず、できるだけ早く整備していきたいというふうに思っております。

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 それと、昨日の鳥取県の感染事例のように、観光などで訪れた県外の在住者の方が県内で感染を確認される場合というのもあるかと思うんですけれども、こうしたケースで、県では今、ピーク時の感染者数だったり病床計画など、試算を出されておられるかと思いますが……。

○丸山知事:もう一回、どういう方だと言われましたか。

○山陰中央新報:観光などで県外から訪れられた方が県内の医療機関を受診されて感染が分かる場合ですね。そういったケースで、今、ピーク時の感染者数の試算などを見直すお考えなどはありますでしょうか。

○丸山知事:ないです。どちらかというと、島根県の場合は、行って来い(県外に行くこと)ありますから、こういう場合もあるしこういう場合もあるでしょうから、そういうことで、誤差の範囲内でしょうということですね。

○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。

 

○山陰中央新報:すみません、山陰中央新報社の中村です。

 先ほどのプレハブの療養施設の件で、なぜソフトビジネスパークなのかというのと、80室という収容人数の規模なのかという、この2点、お教えください。

○丸山知事:ソフトビジネスパークは、空いているからです。用地取得をしなくて済むから、空いている土地を有効活用する。で、人家から離れている場所でもありますし、水道とか下水道とかっていうものも整備済みなので、山奥とかと違って、そういう基本的なインフラが整備されていて、なおかつ空きがあるというところで、しかも県が、県の土地開発公社ですけど、厳密に持っているのは、そういう県の関連団体が持っている遊休財産を有効活用、有効活用というか、すぐに活用しやすいということと、交通的にはやはり至便地で、そうそう町なか、ど真ん中じゃありませんけど、松江市内という適地でありますので、患者さんの搬送とか移動とかということについても迅速に対応できますから、そういったもろもろ、ほかに迷うところがないぐらいの、結果的に適地だったと、適地があったということが一つ。

 今、民間で借りているところというのは、たしか50室ぐらいだったと思いますが、捕らぬタヌキの皮算用かもしれませんけども、経済と感染防止がうまく両立できれば、そういう通常ビジネスで使われる、ビジネスというか、商売としてお客様向けに使われる施設というのは予約が入って、急に空けてくれと言われても空けにくいというふうな状況が来かねないと。自分の持ち物ではありませんから、相手方、貸主側の事情というのは当然、それが一番なので、常に確保できると思ってはいけないという思いでありまして、その代替措置をきちんと講じるということで、50室以上、そしてなおかつ感染拡大に備えて、やはりそのロットを増やしていくということで80室というふうにしました。基本的には40・40ぐらいで、2ユニットぐらいのもので使えるように構造的には考えていまして、そういう、だから40室掛ける2という観点もあります。

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 

○山陰放送:BSSの秦と申します。

 今日の午後になってから、知事、県の旅館・ホテル業界の代表の方、それから飲食業の組合の代表の方と会われて、感染拡大防止ガイドラインの徹底をお願いされましたけれども、改めてこのタイミングでその業界にしたのはなぜなのかというのを御説明いただけますでしょうか。

○丸山知事:これは、GoToイートにしてもGoToトラベルにしても、一部に制限をするという、全国的にはですね、感染の状況が違うので、島根県と状況は違いますけど、全国的にはそういうことをセーブしようという地域が出てきている中で、島根県としては当面セーブをしないと、今の状況であればセーブをしないという判断をさせていただきます。それは同時に、やはり感染拡大は全国的には広がっていますので、一般の県民の皆さんからすると、やはり不安の度合いは高くなるわけです。となると、そういう県民の皆さんの不安がありながらも特段の制限はしないという状況になりますから、事業者の皆さんも、県民の皆さんの不安を現実化しないように努力をしていただかないといけないタイミングじゃないかということで、改めて、ちょっと東京とか、特に北海道とか大阪とかとは違いますけど、全国的な流れでいくと、制限がある中で制限しないということで、一般の県民の皆さんにその感染防止に取り組んでもらうというタイミングですから、直接その事業の恩恵を受けられる方々については、より一層取り組んでいただくということをが、お願いしないといけないんじゃないかということで、お願いをさせていただいたということです。

○山陰放送:今回、大きく2つの業界にお願いということでしたけども、さらにこの業界にはお願いをするとかというようなことはお考えでしょうか。

○丸山知事:今のところは、GoToイート、GoToトラベルの関係での動きに対応したものですから、今のところはそこまでの考えです。特段広げることは、今のところ考えていない。県内で別の感染のパターンが広がって、そういう一定の業態により強い注意喚起といいますか、より一層徹底をお願いしないといけないという場面が来れば、それは行いますけども、今回の動きというのは、全国的な動きに合わせて、県内での全体の感染防止と経済の回復というものの両立を図っていくということのために必要だと思ってやったことですので、それ以上の広がりは、今のところ考えていません。

○山陰放送:ありがとうございました。

○丸山知事:ちょっと追加で補足させてもらうと、私はGoToトラベルとかGoToイートに制限かけるかどうかということが今ははやりといいますか、マスコミの関心の的ではありますが、県知事が基本的にやらなきゃいけないことというのは、今のGoToイートはって、人が移動をするものに公費を使って促進するという措置を取るかどうか、そういうことですよね、GoToイート、GoToトラベルって。それの適用を除外するかどうかって話のレベルですけど、大本の話っていうのは、1波、2波と同じように移動の自粛をお願いするかどうか、すべきかどうか、それから来県を自粛してもらうようにお願いするかどうか、それが一番大事なポイントで、今の状況というのは、GoToトラベルの対象になってないけど、なってなければ別に、なってなくても行っていいという状況ですからね、なってなければ。GoToトラベルの対象にならないけど別に行くのは構わないという状況にすぎないので、1波、2波の状況でいくと、GoToトラベルはなかったですから、もともと議論になっていたのは、県民の皆さんに外との行き来を自粛してもらうかどうか、GoToトラベル促進策の適用に入れるかどうかじゃなくて、大本は、大本の行動を抑制してもらうかどうかという判断が県知事には求められると思っていますので、そういった意味で、北海道とか大阪も、この前の二2波の状況よりは随分まだ緩い、寛容な状況ですよね。GoToトラベルの対象から外してもらって構いませんと言われている状況にすぎませんから。なので、大事なことは、助成措置の対象にするかどうかじゃなくて、助成するかしないかにかかわらず、移動してもらうということについて、行き来をしてもらうことについて、多分止めなきゃいけないとすると、もうちょっと根っこからお願いしなきゃいけないんじゃないかと思います。確かに今の段階では2段階ですけどね、というふうに思っています。

 GoToトラベルは公費が入っているので注目されますけど、大本の問題は、県知事として行き来、外との往来とか、最後は外出のレベルで自粛要請するかどうか、そういう判断というのは、現場が分かってないと分からんないでしょうから、県知事が判断するしかないでしょうけど、そういうことだというふうに思っています。

 ちょっと何か分かりにくいですけど、本筋は、県知事の仕事はGoToトラベルを外すかどうかとか、GoToイートの措置をどうするかとか、そんな話じゃなくて、食事に行ってもらうことを自粛してもらうべきかどうか、県外、大都市圏への、感染拡大地域への往来を自粛してもらうべきかどうかって、もうちょっと深いところでお願いしなきゃいけないかどうかというのを考えなきゃいけないというふうに思っています。そういう意味では、GoToトラベル、GoToイートの話は国の事業に意見をどう言うかということですね。

 もう一つ言うと、GoToトラベル、GoToイートは、何かマスコミの評判はあまりよくなくて、丸投げって言われますけど、ある意味、(各都道府県の意見を)聞いてもらえるから、聞いて実行してくれれば、私としてはありがたいんですね。同じように、早く特措法を改正してほしいんですけどね。ずうっと言っているんだけど、やってくれないと。こっちの丸投げは構わないので、逆に言うと、こっちの言っていることもやってほしいという感じがします。現場の意見を聞いてやるというのであれば、特措法の改正をちょっと真面目に、今、今回整備します宿泊療養施設についても、県知事が(言って)入ってもらうということについて法的な拘束力はないという状況なわけです。医療機関の負荷を減らすために政府は病院じゃなくて、病院に入るのは重症者と、重症者以外では高齢者、それから基礎疾患を持つ方などにというふうに限定していこうと、つまりは自宅療養とか宿泊療養にシフトしていこうというふうにしていますけど、それ自体に根拠がないので、何でそんなことしなきゃいけないんですかっていって頼みながらやらなきゃいけないっていう状況を放置しているのは、ちょっと理解できない。やってほしいことが、もう大分たちますからね。もう2つ目の国会、臨時国会も、もうね、そのうち終わっちゃいますよね、12月上旬で。で、今国会もなし。じゃあ通常国会で、日切れ法案のめじろ押しとかの中で、通常国会の終盤に通って、というと、うちの宿泊療養施設と同じぐらいの時期にでもやってもらえるのかなと、分かりませんけどね。まあそういう感じがします。

 第1波、第2波に比べて、何せ感染経路不明が多いということは、本当は何を注意すればいいかよく分からないという度合いが高まっているわけですから、やっぱり緊張感を持って対応しなきゃいけないと思っております。


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