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11月13日質問事項5

5.犬の多頭飼育問題

○読売新聞:読売新聞のです。

 出雲市の犬の多頭飼育問題についてお伺いします。

 10日から犬を一斉に去勢手術が始まって、既に終わられているというふうに伺っております。前回も質問ありましたけれども、なかなか数字だけで捉えることはできませんが、かなり大きな数でという状況があった中で、保健所の御対応を含めて、どのように現状把握されていらっしゃるか、御所見も含めてお願いします。

○丸山知事:今回の内容は、繁殖制限措置が取られずに、飼育頭数が182頭となって、十分に世話が行き届かずに、栄養不良ですとか皮膚の疾患、外傷などを起こしている個体が見られているということでありますので、そういう一部の犬については、世話や管理が行き届かないネグレクト、虐待に該当しているというふうに認識をいたしております。

 出雲保健所の対応としてどうだったかということについては、今やってる途中でありますので、終わってから検証するということじゃないかと思います。やることが大事です。

○読売新聞:あれだけの数いる中で、地域でもっと早く気づいて、もっと早く行政が把握されて対応できなかったのかっていう意見はいろんなところで伺ってるわけなんですけれども、何かその辺の教訓めいたことというか、どう地域の課題を吸い込んでいくかという点で、何か教訓とすべき点も何点かあるかと思いますけれども、その辺、今後のそういう情報を吸い上げるシステムのつくり方とか、何か考えていらっしゃること、ございますか。

○丸山知事:今年の月からですかね、法(動物の愛護及び管理に関する法律)改正されて立入検査が、権限が強化されたっていうことになりますから、法律論だけで言えば、もう何か苦情が出たら即立入検査を強制的にやって、罰則適用をちらつかせてやるというやり方もあるでしょうけど、そういうやり方が本当に全般としていいのかどうか。こういうケースであれば、それは適切ですけど、そうでないケースもある中で、状況を見ながら法的権限の行使というのは、すぐにやるというのは通例あまりありませんので、そういう強化された権限などを使いながらやっていくということになるんじゃないかと思います。

 なかなか家の中に入らせていただくということ自体は、本来、同意がなければできませんので、それできて、中身が確認できていれば、こういう多頭飼育だということを具体的に把握して対応できたと思いますが、当初の段階でそういった状況を把握することができなかったということが、今回のこの問題の根幹じゃないかというふうに思いますので、そういうソフトなやり方とハードなやり方をどう組み合わせていくかということを現実問題として工夫していかなきゃいけないということじゃないかと思います。

○読売新聞:分かりました。

○山陰放送:BSSの秦です。

 まず、先ほどの関連ですけれども、知事としては、当初は入れていなかったので把握が遅れたということをおっしゃいましたけれども、保健所の対応として、把握ができなかったということに関しては、これは致し方ないというふうにお思いなんでしょうか。そこはまだ分析中ということなんでしょうか。

○丸山知事:厳密には分析中ですけど、人の家に無理やり踏み込むというのは、基本的には役所であっても、それは法律の下でないとできませんから、それは法律上の権限を行使するのも、立入検査にしても、その行使の条件、要件はありますので、それをどこでどういうふうに使っていくかということであります。この問題は、恐らく最初に認知した当初では、立入検査の権限というのは、今の法律の体系じゃなかったでしょうから、そういったことも含めて、どういうふうな対応ができたかという改善点というのは考えなきゃいけないんだろうというふうに思います。ただ、今、中身が分かって、それを最初から出雲保健所が分かっていたのに放置したというのは多分誤解ですから、そういうふうになってるという状況を理解、認識することが遅れてしまった、そこをどうするかということじゃないかと思います。

 今回のケースも、今週ですかね、処置をする段階で新たに分かった事実もありまして、飼育されていたエリアが当初想定したよりも広かったということも含めて、後々分かった事象もありますから、最初から分かっていて放置していたというふうな誤解をされている面がありますけども、そういうことを把握することが遅れたということが一番の問題だと思います。

○山陰放送:すみません、一応確認ですけれども、私どもとして、今の現状を県が把握していて、そこに立ち入らなかったという認識は持っておりません。ですが、近所の方からの、犬が逃げたとか声がうるさいとかっていうのが先月よりも前からあって、何度か立入りをされていて、実際、面会といいますか、おうちにも訪問を職員の方はされているというところは事実だと思います。そこでさらに一歩踏み込めたか、あるいはそういう、今みんなが共有している事実まで迫れたかどうかというのは、今、まさにどういう方法があったのかというのを県としても調査している、分析しているっていうことなんでしょうか。

○丸山知事:いや、まずは今、160頭ぐらいかな、保健所で預かって、新しい飼い主を見つけるといったことの、まさに動物愛護の法律の施行をしている段階でありますから、やはりそっちのほうをまず優先させてるということですね。

○山陰放送:その後で飼い主を見つけたりとか、そういうこともボランティアの方を中心に今進んでると思うんですが、そこの後方支援もされるということで……。

○丸山知事:いや、こちらが支援していただいているという立場であります。大変感謝いたしております。

○山陰放送:それが落ち着いた段階で、今回の事案についてもどういう対処方法だったのか、そこにどういった問題点があったのかなかったのかというのも細かく分析されるということでしょうか。

○丸山知事:まあそういうことですかね。これだけの状況になったということは、そうそうある状況じゃありませんから、こういったことが繰り返されるべきではありませんので、再発防止策を考えていくという前提として、そういう今回の対応の検証みたいなことというのは必要になってくると思います。

○山陰放送:ありがとうございます。

 

○山陰中央テレビ:すみません、山陰中央テレビの安部と申します。

 すみません、ちょっと話戻って、多頭飼育のところで関連でお聞きしたいんですけども、知事、先ほど保健所で預かるというような発言がありましたが、当初のお話だと、手術した犬は多くが自宅に戻されるという、ちょっとお話もありまして、これは、県として何か改めて対応が変わったのか。

○丸山知事:当初の説明は、私、したことないので分かりません。それは担当課に聞いてください。

○山陰中央テレビ:ただ、現状の対応として、何か保健所で一定期間、今後預かるみたいな、そういうところがあるんでしょうか。

○丸山知事:預かってるんじゃないですかね、今の時点で。戻してないと思いますよ。

○山陰中央テレビ:一部聞いたお話だと、一定期間……。

○丸山知事:すから、そこの聞いた話との兼ね合いは私は知りませんので、それは担当課のほうに聞いてください。

○山陰中央テレビ:あ、伺ってない。

○丸山知事:私に聞かれても答えられないです。

○山陰中央テレビ:なるほど。分かりました。

 その時点でも、県として保健所もしくは地元の団体さん、補助団体さんとともに譲渡を進めていくっていうところを話されてましたけど、ここに関してはどのように知事は進めていくべきだとお考えでしょうか。

○丸山知事:それは、県内だけでは難しいでしょうから、他県の協力をいただくとか、これだけの数になりますと、隣県の協力をいただくとかっていうことも含めて考えなきゃいけないだろうというふうに思います。

○山陰中央テレビ:実際、今のところ、もうそういうところで調整っていうのは行われてるんでしょうか。

○丸山知事:ちょっと詳細は。担当課に聞いてください。

○山陰中央テレビ:分かりました。

 すみません、あと、知事、最初の発言で、ネグレクトがあったというような見解がありましたが、これ、多分ネグレクトって認定して、そういう実際に動物愛護法違反とかで告発するとか、そういうこともできるかと思うんですが、そういう対応に関しては何かお考えはあるんでしょうか。

○丸山知事:告発することも可能だと思いますけども、改善に向かって進んで、協力をしてもらってる状況ですので、それが全体としてプラスに働くような気がしませんので、考えていないと。ともかく今やってもらってる協力を、この所有者の方に継続して、真摯に取り組んでもらっている状況では、そういった法的措置を進めていくということは今考えてないというとこです。

○山陰中央テレビ:あと、すみません、ちょっと知事が今、まだ把握されていないのであれば、聞いた話だと、実際に県のほうでは、保健所で一時預かって、譲渡に向けて積極的に広域の、中四国の動物愛護センターとかにも調整をかけていくというようなお話も伺ってるんですが、そういう動きがあることに対しては、知事はどのようにお考えでしょうか。

○丸山知事:それが現実的なやり方だというふうに思いますよね。多頭飼育になっておられたわけですから、多頭を戻しても同じことが起きかねないということは想定しなきゃいけないでしょうから、所有者の方に戻す頭数というのは、ある程度限定せざるを得ないでしょうし、その間の管理をきちんと行っていただけるかどうかということについては、不安、やっていただけない可能性がある前提でやらないと、今の状況で多くの飼い犬があまり良好な状況に置かれてなかったわけなので、それはやっぱり環境をある程度確保したところで譲渡まで待つような対応というのは現実的じゃないかというふうに思います。

○山陰中央テレビ:すみません、では最後に、県としても、やはりこれは問題解決に向けて積極的に地元のボランティアさんであったりというところと関わっていくっていうお考えでよろしいんでしょうか。

○丸山知事:そういうことじゃないですかね。

○山陰中央テレビ:分かりました。すみません、ありがとうございました。


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