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10月29日質問事項6

6.島根原発について

○中国新聞:中国新聞の松本です。

 島根原発のことで伺いたいんですが、2号機の再稼働に向けた規制委の審査の状況について、今、現状認識をちょっとお聞きしたいんですが。

○丸山知事:中国電力の清水社長がたしか会見か何かで言われてた、終盤って言われてるんでしたっけね。そういう受けられてる側がおっしゃってることが客観的状況なんだろうというふうに思いますので、終盤なんだろうなというふうには受け止めてます。ただ、終盤といっても、どれぐらいなのかという、物量的な、何日とか何か月とかというのが我々に分かるわけではないので、恐らく中国電力側もそこまで具体的にはおっしゃってませんから、スケジュール感を具体的に持ってるわけではないというところであります。

○中国新聞:再稼働についてなんですけども、現時点での考えをお聞かせください。

○丸山知事:それはもう様々な、安全性を第一に考えた上で、それを総合的に考えていくということで、考え方は変わりません。

○中国新聞:審査が合格となると、地元同意の手続に入ってくると思うんですけども、どんな方針で手続を進めていかれるか。今、現時点でのお考えをお聞かせください。

○丸山知事:同意を取っていく側は中国電力なので、どう進めていくかということについて、まず中国電力の行動を受けて、我々が考えていくことになるというふうに思ってますので、私として全体を総括してあれこれということは、まず個別に恐らく協定に基づいて、松江市、それから島根県に対して同意を求めてこられるということなんだろうと思いますけども、そこは相手方、中国電力の対応を待って対応していくということになります。

○中国新聞:判断する上で、立地自治体なり、周辺自治体の考え方を聞かれていくと思うんですけれども、どういうふうに意見を反映していくか、意見を聞いていくかというところで何かお考えありますでしょうか。

○丸山知事:立地自治体、それから周辺の自治体、そして地元の住民の皆さんにも入っていただいている安全対策協議会ですとか、県でお願いしております原子力の関係の学識経験者の御意見などを伺って、総合的に判断をしていくと。その中に当然、県議会からいただく御意見もありますので、そういったものを総合的に判断していくということになります。

○中国新聞:今というか、31日まで原子力防災訓練が3日間の日程でされたと思うんですけども、昨日の会見の中でもありましたけども、避難計画が一つ重要なポイントになるということもおっしゃったと思うんですけども、それも含めて、ポイントしてほかにどんなことがあるか、何か考えられることが今の時点であれば、教えてください。

○丸山知事:一番大事なことは、原子力規制委員会が基準に適合してるという形で自分の判断をされるわけですから、それについて、その結果を我々に、住民の皆さんを含めて、分かりやすく説明をしていただく。それを我々が疑問なく理解できるかどうか。そして、原子力発電所を運転させなきゃいけないという必要性を政府なり、政府は政府の立場で、恐らく中国電力は中国電力の立場で説明されるでしょうから、それを聞く。そして、新規制基準で事故を防止する度合いというのは随分高まるというふうに言われてますけども、万が一、ゼロではないということは規制委員会もおっしゃってるわけですから、万が一の場合の避難を円滑に行えるかどうかと。そういったことじゃないかというふうに思います。

○中国新聞:避難計画の中で、今、足りないものというのは具体的に何か、どんなことか、教えてもらえますか。

○丸山知事:具体的に何かが足りてないという意味でいくと、福祉車両、通常のバスとか、車両での移動が難しい方を、横になってとか、車椅子でとかという形で移動していただくための車両を追加する必要があるんだろうというふうには思ってますが、そんなところですかね。

○中国新聞:今回、コロナ対策一つ課題に上げてたと思うんですけども、まだなかなか検査をどうやってするかとか、そこら辺の検討が進んでないようですけども、この辺の進捗というのはどのように感じておられますか。

○丸山知事:基本的には発熱の症状があるのかどうか。その場でPCR検査ができませんから、簡易検査キットでできるかどうか、それを配備できるかどうかということになるでしょうから、まずは、その健康状態を確認するということ。発熱等の症状があれば、同じ行動、集団の中での移動に適さないということになるでしょうから、分けて移動していただくなり、そういった手順を確立していくということじゃないかと思います。

○中国新聞:あともう一つ、去年から言われてることで、段階的な避難についてですけども、いろいろ実効性含めて、課題を指摘する声もあったりとかしますけども、そこら辺、現状をどう認識されてますか。

○丸山知事:段階的な避難というのは、一遍に逃げてもらえないので、段階的に避難してくださいというふうに行政が頼んでいるというふうに誤解されてる方が非常に多いというふうに思いますが、実際は、距離が近いので、いろんなデータを見て分析する前の段階で早めに避難してもらうべきPAZのエリアと、あとは、そういうリードタイムがある程度あって判断をする、見極める時間がある程度あるUPZのエリアの方については、言ってみれば、放射能の濃い、福島第一原発のときによくテレビで出てましたけど、(放射性物質が)濃く流れる空気の塊というか、それがどちらの方向に向かってるかということをちゃんと確認した上で(放射線量が基準値を超えた場合は)逃げていただいたほうがいいということで、それが一番合理的な逃げ方だと、避難の仕方だということで、段階的な避難を実施してるわけであります。逆に言うと、放射性物質が一方向だけに流れていくとすると、(放射線量は基準値を超えないので)その方向以外の方が逃げる必要もない。UPZの方全員が一斉に逃げなきゃいけないという事態というのは極めてまれでありますから、そういったモニタリングポストのデータをきちんと確認をして、避難されるべき方がどのエリアなのかということを確認して逃げていく。そして、それが移って(放射性物質が大気を流れている)ところで避難されると、それは逆に被ばくの可能性高まるので、それが通り過ぎた後に避難してもらうという意味で、その様子を見てから避難する。するかしないかということを決めてもらうUPZのエリアというふうに分けているわけでありますので、そこが何となくみんな一斉に、46万人とか逃げなきゃいけない。それが一遍に逃げれない、避難が難しいので、ちょっと逃げなきゃいけないのに我慢しろと言われてるというふうに誤解されてる感があるんですが、これは政府が練った避難の方法でありますけども、それが一番被ばくを避けれる逃げ方であるし、合理的な方法だということについて我々として理解をしてもらえるように取り組んでいかなきゃいけないというふうに思ってます。

○中国新聞:ありがとうございました。


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