10月9日質問事項8
8.印鑑使用の削減
○NHK:NHKの浅井です。
行政機関だったり、窓口での印鑑、はんこの使用の削減というのを河野太郎大臣を中心に進んでるような動きもあって、一部自治体でも決裁のはんこでしたりとか、行政サービスのはんこの利用を取りやめるというところも出てます。こういうはんこの使用に関して、県として、内部的なものでも、外部、県民の間のやり取りの部分でも、見直しの動きなど御検討はされてるんでしょうか。
○丸山知事:検討していかなきゃいけない課題だというふうに受け止めておりますけども、ちょっと私も報道で都度見るだけなので、全体像がよく分からないというところがあります。デジタル化の流れの対応なのか、それともデジタル化に関係なく、紙ででも、ともかく何か窓口に持っていかなきゃいけないものとか、窓口に行くまでに家でやらなきゃいけない仕事を一つ減らして、国民の皆さんの手間を減らすということなのか。あとは、行政内部の意思決定として、この何か多くのところとの調整を少しでも減らしましょうという行政の内部の意思決定論なのかという話がごちゃごちゃになっているので、もうちょっと整理をされて進んでいったほうがいいんじゃないかと。正直言って、マスコミから伝わってくる話は非常にごちゃごちゃしているので、政府としてどういうふうにこの話を進められるのかということの全体を見て、進めていかなきゃいけないなと思っております。はんこを押したからといって、本人確認ができるわけではないということはありますので、この際、本人確認を実際、免許証とかでやりつつはんこを押してもらうというのは確かに無駄ですから、そういった意味で、無駄なことを求めるのをやめていくというのはいい流れだというふうには受け止めていますが、全体がはんこということで着目して物を見ると、訳が分からなくなっているという感じがします。
○NHK:何か県の内部での決裁の部分、電子決裁システムも一部導入はされていると思うんですけれども、内部での決裁というところでは、システム、電子決裁の利用を進めるとか、そういったお考えとかってありますかね。
○丸山知事:もう電子決裁システムを入れていますので、その利用をもっと進めていくということはあると思います。ただ、実は私は20年ぐらい前に、当時担当者として仕事をしている中で、地方交付税法という法律改正を何度かやったことがあって、決裁を取って回りましたけど、電子決裁で留め置きにされているのが一番困るんですよね。電子決裁って、持って回らなくていいけど、でも、押してくれないと止まっちゃうんですよ。そんなだったら、持って回ったほうが早いというのもあって、私が法律改正している頃に電子決裁という仕組みで決裁が回っていたら、とてもじゃないけど間に合わなかったというのもあって、少しでも時間があるときに説明をしてやることがよかったので、電子だから全て本当に迅速にできるのかというのは、本当に1人在庁してないと物が止まってしまうとか、飛ばしてもらう手続をやらなきゃいけなくなったりするので、電子万能と見るのがいいのかというのは、実際に電子化すると効率的で手間が減るからやってるのであって、電子化して仕事が遅れたり、効率的ではなくなるんだったら、そんなものはやらないほうがいい。目的は効率化、合理化なので、電子化が目的じゃない。島根県庁でいくと、工事をするときの書面ってきちんと残しているんですね、会計検査院の検査もありますし。そういったこんな(分厚い)ものを、図面を一つ一つPDFに落として、多分普通のコピー機じゃPDF化できないようなものを電子ファイルに落としていく手間のほうがよほどかかるというものであれば、私はそれはもう電子決裁から除外するほうがいいだろうというふうに思いますし、それは基本的に多分正しいと思いますけど、それを徹底するというか、完全にやることが余計な手間を生む場合もあるので、合理化とか事務の迅速化、それから県民の皆さんの負担軽減という大本の目標に合った内容で実際にはやっていかなきゃいけなくて、それ自体が目的化しないようにしなきゃいけないなというふうに私も仕事をしていた人間としては思います。
○NHK:ありがとうございました。
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