9月25日質問事項1
1.GoToトラベルキャンペーン
○山陰中央新報:山陰中央新報の原田と申します。よろしくお願いします。
引き続きコロナの全国的な動きというところで、政府の観光支援事業、GoToトラベルについて、10月から東京都が追加になります。現在の感染状況などもにらみながらというか、受け止めについて、まずお願いします。
○丸山知事:感染状況、感染者数の減のペースがダウンしているんじゃないかという見方もありますけども、トレンド(傾向)としては日本全体の新規感染確認者というのは減ってきている状況、東京都も同じトレンドにあるという状況でございます。GoToトラベルのスタートの時点では、感染が人数として最も多かった東京都については、私も外すのが適当じゃないかということで、この場でも申し上げたところでありますけども、除外された形で始まっております。
今、こういった状況、東京の状況ですとかを踏まえますと、東京を今外しているという状況は、物すごくストレートに言いますと、スタートした時期の大阪とかよりも感染者数が少ない状況なわけですから、そのバランスからいえば、入っていただいてしかるべきタイミングに来ているんだろうと私自身は思っておりますし、何よりも8月の上旬ですとか、大変懸念された時期もありましたけれども、比較的お盆の民族大移動的な時期についても、観光を通じて大きな感染拡大が見られなかったというふうに私自身は単純には受け止めておりまして、それを実現した旅行者の方々の、まず感染防止の努力、そして受入れ側の旅館ですとか、観光施設の感染防止対策を引き続いて徹底していただくことで、このGoToトラベルの全体としてのボリュームを大きくすることで、東京から東京外、島根を含めた観光の往来ということが増えていくというのは、地域経済にとってもプラスだというふうに思っておりまして、ともかく、何につけそうですけども、感染拡大防止と、感染防止ということを徹底しながら、この東京からのお客様をできるだけ多く受け入れるように頑張っていかなきゃいけないというふうに思っております。
○山陰中央新報:観光面の期待は高まっていると思うんですけれども、一方で、先ほどもおっしゃられましたけども、感染者が発生する懸念というのは多分あると思うんです。受入れ側として、施設への感染防止策の徹底とか、来県者への注意喚起とか、そういった何か県として呼びかけられたり対応されたりするようなことっていうのはありますでしょうか。
○丸山知事:東京都民の方が入られるということが質的に何か違う状況をつくるかというと、そういうわけではなくて、受け入れる、大阪から来られている方も今おられます、神奈川県から来られている方もおられるわけでありますから、その方々に対する対応と同じような対応をきちんと、東京からお見えになる方に対してやっていただくということで、同じような状況というのは保っていけるんじゃないかというふうに思っております。したがって、東京都民の方々が追加されるので特別な対策を追加しなきゃいけないというふうには、私自身は受け止めていないところであります。
○山陰中央新報:19日から22日のシルバーウイークについては、かなり県内の観光施設でもにぎわいが戻ってきたというような数字も多分出てると思うんですけれども、現状、4連休の状況について、知事はどのように見ておられますでしょうか。
○丸山知事:8月の半ば、お盆の時期というのは、これはやはり松江市内で発生した大きなクラスターの影響もございまして、予定されていたお客様のキャンセルも相当数あって、当然例年よりもお客様が大分少なかったというふうに伺っております。今回については、客室が全て埋まるといったお宿もあったというふうに伺っておりますので、実は、これは私の聞いた感覚の問題ですけども、7月の4連休でしたかね、7月も同じような、感染が全国的に収束しつつあって、なかなかそれまで出かけられなかったところに安心して出かけられるっていう感じの雰囲気の連休だった7月だったんですけども、同じような感じでこの9月の連休も、お盆の時期というのはGoToトラベルも、多少懸念もあって、出かけていいんだろうかということで、通常、例年ですとやられていた夏場の観光みたいなものを控えられていたところを、この4連休で皆さん楽しまれたんじゃないかというふうに思っております。
いずれも共通していますが、私もちょっと松江市内に出ましたけども、大型バスというのは相変わらずあまり見られない。個人で比較的遠方からもそうだったですけども、御家族なり親しい友人の方々と一緒にマイカーなりで、またレンタカーもあったかもしれませんけども、車で、公共交通機関を避けておられる感じもしますけども、そういう近い方と、あまり多くの人と、見知らぬ人と接しないような移動の仕方をされながらという傾向にあるのかなと。ちょっと7月の連休のときよりは車で、家族というか、身近な方でというのは変わらないんでしょうけども、前よりもちょっと遠くのナンバーが増えたような気は、遠くとまではいかないですけど、中距離といいますか、比較的、関西圏とか、広めの、中国5県というよりはもっと広いエリアからお越しになっているという感じでありまして、やはり感染が抑えられているということ自体が人の動きを安心させる、出ていっていいんだというふうに安心させる。ただ、気が緩むというか、感染防止を怠りますと、またそれが感染を広げてしまうので痛しかゆしでありますけども、やはり感染が落ち着いているという状況が人の安心した動きを誘発するんだなというふうに受け止めたところであります。
○山陰中央新報:この流れを今後も継続してやっていくために、県として何かできることはありますでしょうか。
○丸山知事:県がやれることは、今やっていることをきちんと続けていくことだと思っていまして、全国的な感染のトレンドというのは、どうしても大都市で発生して、その大都市から広がっていくということになりますから、やはり今までを第1波、第2波と捉えると、今回、第3波をいかに抑えていくか、または生じたとしても、それを小さいものにしていくかということを、政府と現実に大規模な感染に対処された大都市部の都道府県なり政令市の方々でどういった体制を組んで第3波を迎えていくべきかと、これは冬場という意味で、インフルとの同時、二重の構えということも含めて、そういったことをよくよく頑張っていただくということが大事なんじゃないかなというふうに思っております。
○NHK:NHKの浅井です。
10月1日からのGoToトラベルの東京も関わるというところに関連してなんですけれども、これまで以上に、秋の観光シーズンも迎えていく中で、ほかの地方、他県とかとの観光客のある種奪い合いといいますか、いかに呼び込んでいくかという、コロナ前やっていた取組も改めて行っていく必要も出てくるのかなと個人的には思うんですけれども、ある種反転攻勢に向けて観光客の呼び込みなどの取組を図っていくというようなお考えなどはありますでしょうか。
○丸山知事:何で競争するかという軸が2つほどあると思います。1つは、競争というよりは、そもそも持っている素材で勝負する。これは一朝一夕には変わりませんので、短期対策はできないわけであります。2点目は価格の話です。お金をGoToトラベルに追加して、ダブルで使える割引等を県なり市町村が入れていくというやり方もあるというふうに思いますが、正直申し上げて、それにはそれぞれ財源が必要になりますし、どこで勝負するのかというタイミングからしても、過当競争の時期にそういうことをするのかどうかと。みんながお金をつぎ込んでいるときに、同じようにつぎ込んでディスカウントで疲弊してしまうということよりは、もうちょっと息の長い話だというふうに思いますので、GoToトラベルを軸にしながら、これまでよりも35パーセントまたは50パーセントですかね、ディスカウントされた旅行をしていただけるわけなので、それに加えて値段の勝負に加わっていくかどうかというのは、私自身はちょっと慎重に考えたほうがいいのかなというふうに思っていまして、やはり素材で勝負していくということ、特にコロナ疲れじゃないですけども、やはりなかなか遠出ができなかった、自分の生活環境と違う環境に身を置くことができなかったという方々にとって、この島根の出雲ですとか石見とか隠岐といったところの居心地のよさということをきちんと伝えていくということ、また、楽しみ方を伝えていくということに力を入れていかなきゃいけないんじゃないかというふうに思っております。
○NHK:ありがとうございました。
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