２．自民党総裁選

○山陰中央新報：山陰中央新報の原田と申します。

　話は替わりまして、自民党総裁選の件なんですけれども、８日に告示をされます。どういう政策論争を望まれますでしょうか。

○丸山知事：自民党総裁選ということなので、基本的に党員の皆さんが判断される、党の中で判断されるということだと思いますが、政権与党の中の圧倒的最大与党だということで、総裁選というのは事実上、内閣総理大臣を選ばれる選挙だという観点から、一国民の立場で申し上げると、やはり現政権との関係でどういった政策を引き継がれて、どういったところを変えられようとするのかということを、それぞれの候補者の方が自分の政策なり政治姿勢なり政権運営の仕方なり、そういった観点からその違いなりを明確にしていただいて、選ばれる方、党員ですけども、厳密には国会議員の先生方と都道府県連ですけど、予備選挙がなされるということでいきますと、党員の皆さんに示されて、それを基に、その選択肢に対してどういった結果が寄せられるかということも踏まえて、どなたが勝利されるにしても、御自身が得られた票、そしてほかの候補者が得られた票ということを見て、当初自分が主張されたやり方を、結果も見ながら微修正していく必要があるのかどうかということを踏まえて、総裁選の結果を踏まえて、一番求められている方向で政策なり政権運営をしていただくということが必要なんだろうと、求められているんだろうというふうに思っております。議論も活発にしていただくということが大事なんじゃないかというふうに思います。

○山陰中央新報：安倍政権が掲げられた政策の中の一つで地方創生というのがあって、これも論点の一つなのかなというふうに思うんですけれども、地方創生というのをめぐっては、現状、東京一極集中の是正がなされてないというような課題もあると思います。これまでの地方創生についての評価と、それから今後、改善のほしい点がありましたらお願いします。

○丸山知事：地方創生の取組自体は、一定の財源も投入されて、担当大臣を置いていただいて、熱心に取り組んでいただいているということで評価をいたしております。ただ、経済政策との兼ね合いで、経済効率性を高める、企業の競争力を高めるといったことも同時に追求されておられますので、その部分が、ややもすれば東京のみならず三大都市圏の中心地といったところに対する人口吸引力が高まるということにつながっていると。その両方のバランスをどう取っていただくかということが課題じゃないかというふうに思っておりまして、競争力を高める、それから生産性を高めるということ自体は大事なことだと思いますけども、それを本社とかいろんな設備とか人を一定の地域に集中する形以外で進める方策がないのかどうかということに向き合っていただくということが大事なんじゃないかというふうに思っております。

○山陰中央新報：ありがとうございました。