コメント２）新たな患者推計に基づく病床確保計画

　２点目につきましては、新型コロナに関連いたします病床確保計画の策定についてであります。

　今後の感染拡大局面も見据えまして、これまでの経験を踏まえて新たな患者推計に基づく病床確保計画を策定いたしました。この計画を策定するに当たりましては、国から、国内でこれまで発生した患者数の動向、社会への協力要請の効果を踏まえた新たな患者推計モデルが示され、それを基に各都道府県で推計し、策定することになっております。

　本県では、推計患者数につきましては、高齢者が多いというケースや、東京都並みの感染スピードで感染するパターンというモデルを採用いたしまして、ピーク時で総数２０８人というふうに見込んでおります。この２０８人についてでありますけれども、この計画においては、入院病床と宿泊療養施設、合わせて２９８床を提供できる体制を確保することといたしております。

　入院病床につきましては、この２０８人のうち、入院が必要な患者数は１４７人という推計結果でありますけれども、上振れするリスクも想定いたしまして２００床を確保する計画としております。県では、感染症患者の入院病床を、感染症病床３０床に一般病床を加えて２５３床を既に確保いたしておりますので、この２００床を確保するという計画については達成している状況にございます。

　宿泊療養施設につきましては、６１床が必要という推計結果でありまして、現在、松江市内で確保しております民間のホテルで４５床、江津の県立少年自然の家の２０床に加えまして、本日、出雲市にあります県立青少年の家サン・レイクで３３床を活用することも決定いたしましたので、宿泊療養施設は合計９８床を確保することにいたしております。したがいまして、推計数６１床を上回る状況ということでございます。

　この計画に基づきまして、一般の医療と、この新型コロナの感染症対応を両立できるよう、各医療機関と十分に調整を行いまして対応していきたいというふうに思っております。詳細につきましては、この後、担当課より記者の皆さんにレクチャーを行う予定にいたしております。