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7月9日質問事項3

3.大雨時のダムの事前放流

○山陰中央新報:山陰中央新報の木幡です。よろしくお願いします。

 大雨に関連して、ダムの事前放流についてちょっとお聞かせください。

 今回、熊本県を襲った豪雨では、球磨川の利水ダムの事前放流が見送られたという報道がありました。島根県内でも一級水系、二級水系のダムで事前放流の治水協定を結んでいますが、実際に判断する際に、何が課題というふうに考えられているか、ちょっと教えていただければと思います。

○丸山知事:球磨川の状況を私は承知してませんので、それについてはコメントはできませんけれども、基本は、気象庁から出される降雨予測に基づいて行うという仕組みです。これは3日前から提供されるデータを基にして対応していると。それがもともと決めている基準の降水量を超えた場合には事前放流を行っていくということでありますから、ある意味、そこは機械的といいますか、決め事としてははっきりしている。ただ、現実と合わないのはどうしても降雨の予測が、今回のような(線状降水帯による)豪雨の場合には、これぐらい降るということが事前に、恐らく正確には気象庁からの降雨予測としては出てこなかった。これが県民、国民の皆さんからすると、何でやってくれなかったんだろうというふうに思われる方がおられるということなんだろうと思います。ただ、今の状況では、この線状降水帯の予測というのは技術的にまだできないといったお話でありますから、そういった意味では、気象予報の限界があることで、予測に基づいてしかやれない内容ですので、そういった限界がどうしてもあるということじゃないかと思いますし、それをなかなか改善していくというのは、気象予報、降雨予測自体が線状降水帯を正確に予測できるというふうな技術なり知見が確立しないと対応が難しいんだろうというふうに思っております。

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 先ほど知事もおっしゃったように、3日前の降雨予測から判断するというところで、なかなか今の状況ではちょっと難しい一面もあるというところ、ただ、一方、鳥取県のほうでは、国の基準だけによらず、独自の判断基準を策定している、ほかの県もそういったのがあるみたいで、県として、そういった独自に対応する考えというのはございますでしょうか。

○丸山知事:独自といっても、もうちょっと説明してもらわないと、評価のしようがないです。どんな独自なのか。

○山陰中央新報:そうですね、鳥取県のほうでは、基準降雨量だけでなく、ある程度洪水のおそれがある流入量なりというのも、いろいろ判断基準をちょっと幅広に設定して対応するということでした。

○丸山知事:私は、大事なことは、現場に裁量的な判断を求めると、どうしても迷ってしまってできなくなるので、基準はクリアじゃないといけないと思っています。数値が1つ、2つ、これは複数あってもいいと思いますが、こうなった時点でとか、A指標がこうなったら、B指標がこうなったら、またはAとBを組み合わせてやるのであれば、2つの数字がこういうふうになったらというふうに、はっきりとしておかないと現場が判断できないと思いますので、そういうふうなことが必要だと思いますけど、ちょっと中身見てませんのであれですけども、私は現場に複雑な判断を求めるというのはあまり、推量が増えるという意味においては、人的な、物的な被害を生じかねない決断ですから、そこはクリアな基準でやるということは欠かせないかなというふうに思っていますし、それについて、二級河川ですと県が対応いたしますけども、これは流域住民の皆さんとの協定なり合意が必要ですから、そういったことも含めて理解が得られないといけないと思っています。今の段階では、ちょっと具体的にはどうこうという方針はないということですね。

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 

 

○広聴広報課:よろしいでしょうか。

 以上をもちまして本日の定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

○丸山知事:ありがとうございました。


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